BS12で放送!『ガンダム0083 ジオンの残光』ってどんな作品

サブカル

BS12 トゥエルビの「日曜アニメ劇場」で映画『機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光』を6月19日19時より放送することが決定しました。



目次

ジオンの残光

今回放送される事になった映画『機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光』は1991年から1992年にかけて全13話で製作されたOVAで発売された『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』の劇場版。OVA版全話を再編集して一部新作カットを追加し、1本にまとめた内容となっています。この映画の公開時期はOVA版最終巻のリリース直前で、最終巻発売よりも早く物語の結末が見ることができると話題にもなりました。物語はファーストガンダムといわれている『機動戦士ガンダム』とその7年後の続編となった『機動戦士Zガンダム』の間に起こった出来事を描いた作品。
この『0083』は古くからのファンからの人気が高く、いろいろ語り継がれるネタも満載な作品。今回はこの作品の紹介と、その後ファンの間で物議を醸し出したネタなどを紹介していきたいと思います。視聴前に気になった人やテレビで放映した内容が気になったりした人はいろいろ見ていってください。

ガンダムの宇宙世紀シリーズの時系列と内容について説明 Part1
今回は『ガンダムシリーズ』で一番の主軸であり、古参のファンが最も支持する『宇宙世紀シリーズ』について、作品ごとの時系列と、内容について少し説明します。これを期に『宇宙世紀シリーズ』を網羅しようとしている猛者がいたらぜひ参照にしてください。

 

古いファンに支持される理由

『0083』は古くからのファンからの人気が高いと前述で書きましたが、その理由の一番の魅力は、おそらくメカの描写。他のガンダム作品の中でも戦闘シーンやモビルスーツの描写が非常に魅力的な作品です。さらに登場するモビルスーツも人気のある機体が多いです。特に主役のガンダムの3機は人気が高く、バンダイのプラモデルのリメイク企画などでは、かなり早い段階で商品化されているイメージがあります。まず最初に登場するガンダムは「RX-78GP01 ガンダム試作1号機 “ゼフィランサス”」「RX-78GP02A ガンダム試作2号機 “サイサリス”」の2機。いわゆる「GP01」と「GP02」でファンの間では呼称されています。この2機が戦うことになっちゃうんですが、1号機は舞台が宇宙に移ると「フルバーニアン」になり、物語後半のクライマックスには、ガンダムファンの中でもかなり人気の「RX-78GP03 ガンダム試作3号機 “デンドロビウム”」も登場。
そして物語も非常に面白い展開になっていて、当時予備知識なしで視聴した時、かなりワクワクした思い出がありました。この映画版である『ジオンの残光』は13話分を1本にまとめているのでかなりダイジェストになっていますが、中盤や後半の盛り上がり部分はしっかり描かれているので、まだ見たことない人はぜひ視聴していただきたいです。私もこの映画版から先に見て、ひっかかる所があったので、OVA版を見直しました。

 

悪名高いヒロインが登場

ここから物語のネタバレが含まれますので、今回のBS12の放送を楽しみにしている人は、続きは見ないようにしてください。



この作品を見たファンの間で度々語り継がれているのがこのヒロインの「ニナ・パープルトン」。彼女はガンダムを開発した会社アナハイムの社員でガンダム試作1号機、試作2号機を担当する専属のシステムエンジニアです。自分の担当するガンダムフェチである彼女は最初から最後までこの作品を乱していきます。主人公のコウが操縦するガンダム試作1号機が被弾すると、「ああ!私のガンダムがぁぁ」とパイロットの心配よりガンダムの心配が先に声にでたり、突然コウに恋愛感情をもったり序盤は少しアレな感じなヒロインとして描かれているのですが、物語中盤から終盤にかけてのこのニナの行動が悪名が語り継がれる原因となります。ニナは実はこの物語で主人公「コウ」のライバルとなる「ガトー」と過去に交際していたことが後半わかってきます。しかしアナハイムとはいえ、ガンダムのシステムエンジニアってことでそこは連邦軍側にいるはず。クライマックスでコロニー落下が確定的となった最終盤面において、落下するコロニーでコウがガトーを射殺しようとする時に、コア・ファイターにのってニナが乱入。そこでニナはコウではなく、ジオン軍のガトーを助けてしまうのです。命を救うとかそうゆうんじゃなくて、劣勢のガトーを救うためにコウに銃口を向けてきます。結果、ニナはガトーと二人で脱出します。その後はガトーに付いて彼を救おうとするも気絶させられ、ジオンの関係者によって救出され戦闘空域を後にしていきます。

 

映画はけっこうカットされている

ここで知っておいてもらいたいのが、映画版である『ジオンの残光』では見ることのできないシーンがOVAにはあります。上記のニナについても、OVA版のラストシーンが原因で悪女呼ばわりされる事になります。
一連の物語が一段落とした後、コウはガンダム試作3号機の無断使用の罪状により軍事裁判にかけられ、1年の懲役刑を言い渡されてしまいます。しかし、軍上層部により一連の事件の真相を隠蔽するため、ガンダム開発計画が「無かったこと(登録抹消)」とされ、ガンダムのGPシリーズが登録抹消されることになります。それに伴いコウの罪状が消滅し釈放されることになります。これについて映画版ではテロップで罪状消滅のみが示され、その後の動向については明かされません。しかし、OVA版だと後日談があり、釈放されたコウは北米オークリー基地に赴任し、仲間だったキースやモーラが出迎えてくれるシーンがあります。そこになんとニナもちゃっかりいて、コウに笑いかけてきます。「オメー、ジオン側いってただろ!」とファンはみんなが突っ込んだ伝説のシーンです。


他にもコウやキースの上官でヒヨッコの二人の面倒を常に見ていたサウス・バニングが戦死するシーンもカットされていて、特に説明もなく突然姿を消していたりします。個人的には割りと重要だと感じられる部分がカットされていたりするので、映画『機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光』はとりあえず見て、しっかりとした物語はOVAの『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』の13話を見ることをおすすめします。

多分、視聴したあと登場したモビルスーツのどれかのプラモデルが欲しくなる。『機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光』はそんな作品だと思います。

今回は以上です。

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