最初の食玩ブーム?カバヤのビッグワンガムを紹介

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現在、スーパーでもコンビニでもキャラクター物であったり、そうじゃないものも含め、おまけ付きのお菓子、いわゆる食玩の種類はたくさんあると思います。中には食玩というカテゴリーながら、おかしな価格で大きなフィギュアをつけているジャンルもあるほど多彩となっています。そんな食玩の中で、今のように多彩になる前、おそらくその後の食玩の発展に大きく貢献した商品がありました。それがカバヤ食品の『ビッグワンガム』です。私のようなオッサンが少年だった頃、この『ビッグワンガム』は他のお菓子と比べて特別な存在でした。今回はそんな食玩『ビッグワンガム』とそこから生まれた懐かしい名商品の思い出を紹介します。

ビッグワンガムの功績

お菓子のおまけとして、非常に簡単な組み立て式の付録はそれまでも結構ありました。ただ、キャラクターものはあまりなく、お菓子メーカーのオリジナルなキャラクターが多かったと思います。そんな食玩事情だった1978年に『ビッグワンガム』は発売されました。このガムは、軟質プラスチックではあったものの、組み立て式の本格的なプラモデルが付属されていました。プラモデルは、おまけというより、どちらかというと主役で、同封される板ガム一枚の方がおまけ的な存在でした。その封入されるプラモデルは、1シーズンでだいたい6〜8種類あって、パッケージに穴があいていて、そこから見える番号により、中に入っている種類のプラモデルを判別できました。本格的なプラモデルとはいうものの、そこは食玩。パーツ数も少なめで、接着剤も必要なかったので、プラモデルに慣れていなくても簡単に組み立てられました。しかも当時100円。値段も安価で、組み立てが容易で初心者向け、しかも出来上がりも素晴らしいという、当時の少年たちの心をつかまないわけない食玩の登場で、当時皆がこぞって買いました。

封入されるプラモデルの種類は戦車、スポーツカー、戦闘機、戦艦、バイクなど軍用や民間用、新旧問わず、さらに陸海空も関係なく、果ては拳銃までもがラインナップされるほど多彩でした。当時、既存の商品に存在しない自衛隊の戦闘車両や鉄道車両、コンセプトカーなどもラインナップされこともあり、高年齢のマニア層にまでも人気がありました。後にさらに進化したデラックス ビッグワンガムや、低年齢向けのゼンマイギミックやライトギミック付のアクションビッグワンガムなども発売さました。事実、私が人生で最初に組み立てたプラモデルは、このビッグワンガムでした。

 

キャラクターモデルの商品展開

この『ビッグワンガム』が大人気な頃にやってきたのが『ガンプラブーム』でした。映画や再放送の人気により、どこに行っても『ガンプラ』が売っていないという時期がきました。おそらくはビッグワンガムでプラモデルという高い敷居を乗り越えていた少年たちは、今度はこぞってガンプラを求めました。『ガンダム』の人気からか、サンライズでは新たなリアルロボットアニメも作られていきました。その中で『ガンダム』の次に少年たちに注目されていた作品が『太陽の牙ダグラム』でした。『ガンプラ』はご存知の通り、当時からバンダイで展開されていましたが、同じサンライズ作品であっても『太陽の牙ダグラム』のプラモデルはタカラ(現:タカラトミー)で展開されました。カバヤはこのタカラで展開されるリアルロボットアニメの食玩も、ビッグワンガムのフォーマットで商品化していきました。『ダグラムガム』では劇中に登場するコンバットアーマーを商品化していきます。

驚く事に各関節がしっかり稼働。現在の目で見れば、色分けの再現度は厳しいかもしれませんが、当時は本家のプラモデルも同じなので、その時の少年たちにはなんの問題もありませんでした。それどころか、軟質プラスチックという素材も手伝って、関節がへたりにくく、安価で手軽なこともあり、ダグラムガムも大ヒットとなりました。ラインナップのうち、『ブッシュマン』に関しては、頭部のキャノピーが開閉するなど、低価格ながらそのパフォーマンスは素晴らしく、シリーズも揃えやすかったので、一時期は本家プラモデルよりこちらの方が大好きでした。

ダグラムの次はボトムズ

ダグラムの後番組となった『装甲騎兵ボトムズ』でも商品を展開。グリーンの『スコープドッグ』に関してはレッドショルダーカスタムの装備を付けたり、パープルの『スコープドッグ』にはラウンドムーバー、『ブルーティッシュドッグ』は右腕のマシンガンのマガジンが取り外せ、バックパックにしまうギミックなどがありました。あとこれは狙いかどうかわかりませんでしたが、『ブルーティッシュドッグ』の肩の装甲パーツをグリーンの『スコープドッグ』と簡単に付け替えることができ、それにより本当にレッドショルダーを再現できたりと、当時は本当に夢中になりました。このボトムズシリーズでは、本家のプラモデルでは発売されなかった『ツヴァーク』もサンドローダーと一緒に商品化されるなど、本当に素晴らしいシリーズでした。

 

『機甲界ガリアン』も発売

さらに『装甲騎兵ボトムズ』の後番組として始まった同系列番組だった『機甲界ガリアン』同じように商品を展開しました。5種類の機甲兵が商品化されました。しかし、ガリアンに関してはさらに意欲的な展開もありました。主役機のガリアンは、飛行形態への変形機構があります。物語後半では重装改、アザルトガリアンとなって、上半身と下半身を分離し、それぞれ戦闘機と戦車になるというギミックが追加されたのですが、カバヤは『チェンジガリアン』というガリアンだけの特化した商品を展開。通常の変形するガリアンと、重装改となって分離するガリアンの両方を再現できるプラモデルを食玩で再現しました。

 

その後も『トランスフォーマーガム』ではトランスフォーマーそれぞれの変形機構を再現したりと、本当に名作ばかりを世に送り出したカバヤ食品。当時の少年たちに与えた夢や希望は個人的には計り知れないものだと思っています。今回は以上です。

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