ゲーム『ザンキゼロ』のストーリーを紹介しています。今回はPart12。最終回となります。
思いっきりネタバレとなるので注意してください。
目次
『ザンキゼロ』のあらすじ Part12 エピローグ
ハルトがエクステンドをしたのを最後にエクステンドマシンは動かなくなりました。そしてガレキ島は変わらず青い空、青い海に囲まれていました。しかし、そこにいたのは5歳になったサチカだけでした。5歳のサチカはカバンから7つのペケ字キーを取り出します。みんなのペケ字キーを握りしめたサチカは、みんなとの別れと最後の言葉を一人一人思い出していきます。
一葉マモル
『あの時、出会わなければ・・・キミもボクも、こんなつらい別れをせずに済んだかもしれない。でもね、たとえその痛みを知っていあっとしても・・・それでもボクはキミに出会っただろう。どんな形になっても、みんなをキミを忘れない。それがボクの愛だから。』
人類滅亡まで残り7人。
瀬戸内ミナモ
『思い返せば、あっという間やったなぁ・・・。ついこの間まで、赤ちゃんやった気すんのに、今や料理や狩りの手伝いもできるんやもんな。サっちゃんの成長が、ウチの一番の喜びやったよ。ありがとうな。』
人類滅亡まで残り6人。
玖保田ゼン
『廃墟で迷子になったり、海に落ちて溺れたり、原因不明の高熱にうなされたり・・・・そうそう、クリーチャに誘拐されたこともあったね。ふふっ・・・まったく、退屈しない日々だったよ。それじゃあ、ま・・・元気でね。俺のペケ字キーは、畑の肥やしにでもしなよ。』
人類滅亡まで残り5人。
三花締リョウ
『親が何人いても、何かしら事件は起こるんだから、子育ては一筋縄ではいかねーよな。・・・ん?7人がかりなら七筋縄か?あークッソ!最後だってのに、今ので作品思いついたじゃね−か!』
人類滅亡まで残り4人。
真白ユマ
『この5年、いろんなことを教えたけど、あなたの少食だけは変わらなかった。真白の総帥として、最後の命令。女は度胸、胸は脂肪よ。これからは、わたしのぶんまで・・・食べなさい。』
人類滅亡まで残り3人。
芒野リンコ
『いつか、こんな日が来るかもって・・・みんな考えてなかったわけじゃないんだよ。でもね、まだずっと先のことだって思ってた。何の根拠もないのにね?遊んで、喧嘩して、怒って、泣いて、笑って、愛して・・・そんな毎日が、私はとても幸せだったよ。忘れないで、サチカちゃん。私たちは、ずっとあなたの心に咲いているから。』
人類滅亡まで残り2人。
5歳のサチカは一人、泣きながら空に向かって語りかけます。『おぼえてるよ、みんなのこと・・・大好きだよ・・・マモルパパも、ミナモママも、リョウちんも、ゼンパパも、ユマーマも、リンコママも・・・そしてハルトパパ!』
そのペケ字キーだけはまだ消滅したばかりなので、まだ少し温もりが残っていました。サチカはハルトとの最後の時間、そして言葉を思い出します。
日暮ハルト
そろそろ時間がせまっていました。クローン人間であるガレージキッドのメンバーは、最後にエクステンドしたハルトだけが残っていました。サチカはハルトのそばを離れずに、駄々をこねます。泣きながらみんなの命は無限じゃないのか、明日から誰におはようって言えばいいのか、訴えます。そんな言葉にハルトはただ謝ることしかできませんでした。最後に残ったのがリョウやマモルなら、もっとサチカを元気付けてあげられたのに・・・。最後が自分であることを恨むハルト。話せなくなるだけで、ペケ字キーとなってサチカを見守ってる・・・・。ハルトが言えたのはそんな言葉が精一杯でした。そしてハルトの体が光だします。これで老化現象の最終段階となり、ハルトの肉体は白い砂に分解されます。泣きじゃくるサチカに謝ることしかできないハルト。なんとかサチカを笑わせようとおどけようとするハルトは『ははは、まるでゲームみたいな毎日だったよなぁ!』とサチカに笑いかけます。ガレージキッドのメンバーは結局エクステンドマシンのルールから、逃れることはできませんでした。そして皮肉にも、ここまで生きてこられたのもエクステンドマシンのおかげでした。ハルトはエクステンドマシンを見つめながら物思いにふけります。『本当に、ゲームみたいな・・・・』その瞬間、かつての記憶がフラッシュバックしました。
それは以前、エクステンドマシンのパーツを持ち帰って、新たに『ステミスカイ』というシューティングゲームが遊べるようになった時。リョウとサチカ(クローン)のやり取りでした。ゲームオーバーになったリョウにサチカが自分の番だと言った時、まだだと言うリョウ。ハルトがもうゲームオーバーならわわってあげなよとサチカをフォローすると、いや待て!ほら、あと1機いるんだって!なぜかその記憶に違和感を感じたハルト。なにかを見落としている気がします。
次はサチカの番・・・・ゲームオーバー・・・・まさか・・・そうゆうことなのか?
だから5年前に寺島博士はサチカを殺した。旧型ペケ字キーのサチカには子供を生む能力が残っているから?ハルトはなにか重要なことに気づきます。そしてハルトは、自分に残されたわずかな時間を使って、ひとり残されるサチカに未来を示そうとします。精一杯の笑顔で。
『聞くんだサチカ、僕の見つけた真実を!』
人類滅亡まで残り1人
サチカはハルトの残した言葉を思い出します。その言葉をもとにサチカは旅に出ることになりました。これまでの5年間にガレージキッドのメンバーに様々なサバイバル技術を教わりました。そんな技術や教えがこれからもサチカの中に生き続けるのでした。そう感じたサチカは勇気を感じます。『見つけてみせるよ、ハルトパパ。たった一人の真実を』。
サチカは旅立ちました。移動はガレキ島を使います。以前、マモルが動かしたコクピットにサチカは座り、世界各地を旅します。どこも廃墟だらけでしたが、ある目的のためだけに諦めず世界各地を回ります。しかし、とある森を探索中に、凶暴なイノシシに襲われ、崖から転げ落ち意識を失っていまいました。
ハルトが見つけた希望
失った意識の中で、サチカは最後にハルトが残した言葉を思い出します。ハルトが思い出したリョウとサチカ(クローン)のやり取りで、あの時リョウは『あと一機いる』といいました。その意味とは、あの時やっていたゲームは“操作中の自機”を残機にはカウントしていないという事。エクステンドマシンのモチーフがあのゲームならば、おそらく人類カウンタも同じ。つまり『残機ゼロはゼロじゃない。もう一人いる。サチカは一人ぼっちじゃない。この世界のどこかにきっといる。その人が最後の仲間だ。』
人類カウンタは1人。生き残りがサチカしかいないなら、このカウンタはゼロじゃなきゃならない。という事は世界のどこかに生き残った人類がいるという事になります。5歳のサチカはその誰かを探しに旅にでたのです。
そして、意識を失ったサチカの元に人影がありました。
そして
サチカが意識が戻った時、目の前に男性がいました。
サチカに語りかけてきます。『Good Mornung.May I ask your name?』
彼を見たサチカはその事実に一度驚いたものの、笑いながらそんな彼に答えます。
『私わね・・・・・』
そして、ガレージでは止まっていたエクステンドマシンが再び機動しました。
エクステンドした時に鳴るサウンドを響かせながら、マシンの残機カウンタの表示が1つ、また1つと増えていっていました。
〈終わり〉
以上で『ザンキゼロ』のストーリーの紹介は終了となります。
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