ネタバレ注意!!『ザンキゼロ』のストーリーを完全紹介Par9 強欲(後編)

サブカル

前回の続きです。

ネタバレ注意!!『ザンキゼロ』のストーリーを完全紹介Part8 強欲(前編)
ザンキゼロ』は『ダンガンロンパシリーズ』のスタッフが制作した作品で、『ダンガンロンパ』同様の非常にストーリーが魅力的な作品です。ゲーム性部分が合わなかった人のため、今回はこの『ザンキゼロ』のストーリーを何回かにわけてご紹介します。今回はPart8マモルの物語の前編です。

ゲーム『ザンキゼロ』のストーリーを紹介しています。今回はPart9。前回に続き、マモルが主人公の物語です。今回もマモル視点で物語が進行します。非常に長くなったので前編後編に分けてご紹介していて、今回はその後編となります。

思いっきりネタバレとなるので注意してください。

目次

『ザンキゼロ』のあらすじ Part9 強欲(後編)

世界が滅ぶレベルの何かが起きたにも関わらず、なぜよりにもよってゼン達のような一般人がクローンの移植対象に選ばれたのか?

その理由についてマモルは“その目的は復讐である”と答えます。

ある日、寺島博士はマモルに無断でサチカクローンにペケ字キーを移植しました。マモルはそのことで寺島博士を責めます。寺島博士は死んでも何度も再生できるようになったんだからいいだろうといいます。しかもあの子がサチカとは別人だという事も、もうわかっているだろうとも言います。マモルはそれでも、サチカと同じ顔の人間が死ぬのをもう見たくないと強く訴えます。すると寺島博士はサチカのクローンでは実験をしない代わりに、新型ペケ字キーの被検体を連れてきてほしいと言います。新型には安全性と機密保持のため、規定日数で死ぬリミッターを設けると言います。しかし、今回は規定日数で死ぬリミッター付きのクローン人間になるため、MANIの中にも希望者がいないといいます。そのため寺島博士はその被験者の候補としてガレージキッドのメンバーを提案します。

その提案にマモルは憤ります。彼らとマモルは仲がよかった。そして、彼らもあの事件の被害者であると主張するマモル。『サチカを殺したのが、彼らでもかい?』寺島博士の言葉に唖然とするマモル。寺島博士は生体兵器の実験に協力してもらってる黒崎ヨウスケから、サチカが死んだ経緯について聞いたと言います。その話を聞いて、マモルの心は一瞬で憎しみに飲みこまれていきました。ガレージキッドのせいで、サチカが死んだ・・・。マモルはガレージキッドの面々を誘拐し、新型ペケ字キーの被検体として利用しました。

 

そして起こった世界の滅亡

しばらくした頃、ヒラサカ記念病院にいたマモルは画面の向こうからの非常警報を耳にします。画面の向こうでは、海洋研究所であるMANIで惨劇が起こっていました。ルシオラが限界量を越えて自己増殖し、培養槽が壊れて外に溢れし、研究員たちを次々と触手で刺しています。そしてあるものはその身がクリオネに変わっていき、ある者はそのクリオネのその触手に貫かれて殺されていて、まさに地獄絵図となっていました。マモルは画面に向かって寺島博士はいないのかと問いかけます。

すると画面に寺島博士が現れます。反クローン団体がルシオラにウイルスを注入したといいます。ルシオラの暴走はこの研究所に留まらず、ネットワークで繋がったMANIの外のエクステンドマシンにも広がっていいて、全国各所でこの研究所のような現象が起こると予想されるとの事。寺島博士はガレージの2号機と病院のエクステンドマシンはスタンドアローンで独立しているため、この影響を受けないと言います。なのでマモルにペケジキーを移植して生き残れと寺島博士は告げます。そして口から血を吐きながら寺島博士は画面の中で消えていきました。

そしてクリオネはそのまま世界中に増えていき、全世界を滅亡させていきました。この騒ぎは20日で治まると最後に寺島博士が言っていたので、エクステンドマシンのタイマー機能により自動でマモルはエクステンドされます。マモル以外もう誰も生きていませんでした。

マモルの復讐

マモルの手にはサチカ、ガレージキッド、そして黒崎ヨウスケのペケ字キーがありました。お前らがいなければ、サチカが死ぬことなんてなかった。お前らがサチカを殺さなければ、父さんもボクもクローン研究なんかしなかった。

怒りに任せ、全てのペケ字キーを投げ捨てようとするマモルでしたが、寸前のところで冷静になります。マモルはこの状況を利用して、ガレージキッドの彼らに復讐することを生きる目的としました。そのために、何度もエクステンドしながら長い時間を使って準備をしてきました。

すべての真相を知ったメンバーたち。あまりに壮絶な事実にみんなショックを隠しきれませんでした。エクステンドマシンの人類カウンタの数が全人類の生き残る数だと言います。その数は8。ハルトのいない現在は7となっています。もし、世界でまだ生き残って人がいた場合、その数字が9以上になるとマモルは言います。そしてまた聞こえてきたロンドン橋の鼻歌。これもマモルの仕業ではないかと疑うメンバーでしたが、マモルは病院にくるつもりはなかったので、そんなもの仕掛けて無いと言います。ここまできたので、必ず予備のペケ字キーを手に入れたいというリンコ。それがたとえクロスケと戦う事となっても。

 

フルアーマークロスケ

そして予備のペケ字キーのあるフロアにいくと、先程撃退したクロスケがいました。しかし、今回はいつもと様子が違います。クロスケは全身に、みんながこれまで武器としても使用してきたクリオネをつけています。抵抗できるようになったメンバーたちに対して、いよいよ本気を出してきました。そしてクロスケはカードキーを飲み込みます。その様子を見て慌てるマモル。クロスケが飲み込んだものは、このフロアにあるエクステンドマシンのロックを解除するもの。そして予備のペケ字キーはそのエクステンドマシンにセットされていると言います。これでどうあってもクロスケを倒さなければならなくなりました。

これまでもただでさえ手強いクロスケでしたが、今回はクリオネを全身にまとっています。とにかく隙きを突いて、クリオネを一つずつ破壊していきます。動きも早く、その攻撃を受けるとひとたまりもないので、みんなで協力し、息を合わせ一つずつ破壊します。そしてクリオネが全てなくなった時、ようやく本体を攻撃していきます。もちろん、体力も多いクロスケ。しかし、自分たちもクリオネを駆使しみんながみんなハルトのために、クロスケに怯むことなく戦い続けます。そしてようやくその活動を停止したクロスケ。

ようやくクロスケを倒し、カードキーを取り戻します。マモルがカードキーでこの病院にあったエクステンドマシンのロックを解除します。エクステンドマシンにはペケ字キーがセットされていました。それはすでに誰かが使用しているペケ字キーでした。そのペケ字キーには誰のデータがあるのか確認すると、横の培養液に生まれかけのクロスケのクローンがいました。このペケ字キーはクロスケ、黒崎ヨウスケのものでした。
オリジナルの黒崎ヨウスケはMANIによって軍事研究のプロジェクトの実験体として人間兵器にされていました。今まで追ってきたり、戦ってきたクロスケは、実験兵器と化した黒崎ヨウスケのクローンです。マモルはガレージキッドたちへの復讐のためにこのクロスケを生成して利用していました。しかし、クロスケをコントロールしきれず、小学校では背中から刺されることになってしまいました。ロックを解除し、強制的にペケ字キーをエクステンドマシンから外すと、生まれかけていたクロスケが徐々に消えていきました。

これでもうクロスケは復活することがないとマモルは言います。自分の手に負えなかったクロスケを始末でき、ペケ字キーが手に入りみんなに感謝するというマモル。このペケ字キーにハルトのデータを上書きすれば、ハルトが復活すると言います。つまりマモルの言う予備のペケ字キーとは、黒崎洋介のペケ字キーだったのです。なぜ、今までクロスケがここでエクステンドされていた事を黙っていたのかとみんなが詰め寄りますが、言ったらここまできてくれなかっただろうとマモルは言います。

マモルの復讐

マモルにいろいろ言いたいメンバーでしたが、とにかく戻ってハルトを復活させようと言います。しかし、マモルは日暮クンを再生することはできないと言います。うそだったのかという問いかけに、『いや、このペケ字キーがあれば日暮クンを再生できる。だからこそ取りにきたんだ。この手で確実に破壊するためにね。』
マモルの本当の目的は、予備のペケ字キーを破壊することでした。自分がサチカを失ったように、同じ気持ちをガレージキッドの皆に味合わせるため。大切な人が二度と自分のもとに戻ってこない苦しみを味合わせるため。身動きが取れないメンバーたち。クリオネを使って今まさにペケ字キーが壊される瞬間でした。

『やめて、お兄ちゃん。ハルトの可能性を奪ってほしくない』

・・・は?

サチカの言葉でした。その言葉に一瞬動揺するマモル。なんだそれは、サチカの真似のつもりか?それでボクを止められると・・・

『私は、私だよ。』

それまでサチカのクローンだった彼女は本物の比良坂サチカとなって話していました。

『あり得ない!!』

叫ぶマモルにサチカは『”あり得ない”なんてことは”あり得ない”。科学はずっと、そう解いてきたんだよ。ずっと待たせてごめんね、お兄ちゃん。』みんなもこの話方に覚えがありました。
みんながあの時の事をサチカに謝罪します。しかしサチカはあの時はどうにもならなかった。みんなを憎んでなんか無いと言います。
『本当に・・・・サチカなのか?なぜだ・・・どうして今さら・・・』マモルはまだ現状を受け入れられません。サチカいわく、オリジナルのサチカの記憶は最初からありましたが出てこれませんでした。しかし、クロスケを倒しトラウマを克服した事により、出てこれたと言います。
『私は皆を憎んでない。私の願いは復讐じゃない。みんなと生きていくことだから。』というサチカに、『うわああああああ』マモルはペケ字キーを離し、崩れ落ち慟哭しました。『ありがとう、お兄ちゃん』そんなマモルをサチカは優しく抱きしめました。

これでマモルの復讐は終わりを告げました。

エクステンド

そしてガレキ島のガレージに戻ってきました。方法はエクステンドマシンにあるハルトの一時データでペケ字キーに上書きして、エクステンドするだけ。しかし、マモルは必ずうまくいく保証はないので、覚悟はしてほしいと言います。そしてエクステンドマシンを確認すると、『おかしい、一時データがない』とマモルは言います。それではハルトが生き返らないのでは・・・。メンバーが心配するとマモルはハルトのデータやみんなのはあるが、サチカのだけがないといいます。サチカは自分のペケ字キーは旧型だから、それが理由ではないかと言います。サチカはハルトのデータがあるなら、まずはハルトだよと言います。マモルは大きく息を吸ってスイッチをいれました。

培養槽に現れた子供のハルト。リンコの声が震えています。するとサチカが『おはよう。キミの名前は?』と問いかけると『それ聞くの3回目だぞ、サチカ』とハルトが答えました。『ふふふ、また会えたね、ハルト』この返答は2回目でしたが、今回はその意味は少し違いました。そしてここで、ようやくみんなはハルトの復活を心から喜びました。

生きていく

これまでの経緯をハルトに説明します。人類再生計画も老化現象が止まるなんてことも全てがマモルの嘘だったと告白します。そしてみんなは自分の事を許さないだろうという覚悟もしていました。そこでサチカがみんなに言います。みんなにお願いがあると。みんなを傷つけたお兄ちゃんを許してほしいとサチカは言います。マモルはそんなこと言わなくていいとサチカを制しますが、お願いしますと懇願し続けるサチカ。そんなサチカに顔をあげるようにハルトはいいます。憎しみから始まったことであったとしても、滅んだ世界で生き残れたのは、マモルのおかげだとハルトは言います。みんなもそれに同意します。そしてハルトはみんなに提案します。自分たちにはもう目的がない。これからはただ、生きてみないか?この8人で。それにも同意する一同。サチカも『生きていこう、お兄ちゃん。みんなで一緒に。』涙で視界がゆがんだマモルは顔を抑えながら答えます。

『あぁ、ありがとう。みんな。』

かつてこのガレージには仲良しの皆が集まっていました。それはとても幸せな時間でした。子どもたちとこの場所で過ごしたマモルもそれを思い出します。

その夜久しぶりにパーティーを開くことになりました。サチカは一度眠ったあと、次に起きた時はサチカクローンに戻っていました。また元のサチカに戻るかわかりません。リンコがどちらのサチカも自分たちにとっては大切だとマモルに伝えると、マモルは実はサチカクローンのことも本当は大好きだったが、クローンのサチカの存在を認めてしまうと、本物のサチカの記憶をなくしてしまそうで怖かったと言います。だから今はどちらも大切に思えるようになっていると言います。その話を聞いていたハルトは、また本物のサチカはでてくると言います。

なぜなら、ガレキ島にきたばかりの時、おそらく本物だったサチカにペケ字キーを見せられたことがあるとハルトは話します。ハルトの話しにホッとするも、その時サチカのパンツを見たハルトを怒りました。こうして、楽しい時間は過ぎていきました。

次の日、ガレージで目を覚ますマモル。ゼンがつくった果実酒を飲みすぎて、寝過ごしてしまっていました。みんながいなかったので探しにいこうとすると、ハルトに呼び止められます。
『あれはどうゆうことなんだ?』まるでなんの事だかわからないマモル。ハルトの話しによるとまた新しい廃墟がきて、みんなそこに集まっている言います。しかし、マモルには覚えがありません。マモルは新しく来たという廃墟を見に行き、そしてマモルは驚きます。

『なぜだ?なぜMANIがここかにあるんだ?』

Part10 原罪へ続きます。

ネタバレ注意!『ザンキゼロ』のストーリーを完全紹介Part10 原罪(前編)
ザンキゼロ』は『ダンガンロンパシリーズ』のスタッフが制作した作品で、『ダンガンロンパ』同様の非常にストーリーが魅力的な作品です。ゲーム性部分が合わなかった人のため、今回はこの『ザンキゼロ』のストーリーを何回かにわけてご紹介します。今回はPart10サチカの物語の前編です。

コメント