そもそもエヴァンゲリオンって一体何がそんなにすごいの?

サブカル

完結編が無事公開され、まだまだ盛り上がっている『エヴァンゲリオン』。古くからのファンや新しいファンも取り込み20年にも渡って、人気を維持しているのは、ほんとうに驚嘆の一言です。私もテレビシリーズの放映当時から楽しませてもらい、先日ようやく『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を観に行って一段落しました。もはや名前を知らない人もいないくらい有名な作品ですが、内容が内容なだけにライトなファンは軽く触れるのは難しい作品となっています。そもそもエヴァンゲリオンってなんでこんなに人気あるの?と、今後この作品に触れようか触れまいか悩んでいる人も実際いると思います。今回はみんながやっている考察とかそうゆうのではなく、興味を持った人向けにエヴァンゲリオンがどうして人気になったかという経緯を、当時テレビ放映から見ていた私が、なにがどうアレだったのかを紹介していきたいと思います。

私がエヴァンゲリオンに出会ったきっかけ

まず、どうでもいいかも知れませんが、私が『エヴァンゲリオン』を知ったきっかけから紹介します。本ブログをよく見る人がいたら、お分かりかと思いますが、私は昔から『ガンダム』を始めとする所謂“リアルロボット物”が大好物でした。そうゆうヤツは大体模型雑誌なんかも読んでたりします。テレビ放映スタート時はエヴァンゲリオンのことはノーマークだったのですが、当時の模型誌で、まだガレージキットしか発売されてない作品にも関わらず、巻頭なのでエヴァンゲリオンの特集が組まれていました。主役機のデザインもかっこいいし、ここまで盛り上がっているのならと、どんなものか作品をみ観てみる事になりました。当時は動画なんてコンテンツないので、私は発売したばかりのビデオ(テープですよ、ビデオテープ)をレンタルして見る事に。レンタルの第一巻は第1話と第2話を収録していました。そしてその時に見た内容に度肝を抜かれました。私はこの『新世紀エヴァンゲリオン』にリアルロボットアニメにガンダム以来の革命が起こったと感じました。現在では割とよく使われるようになった発進までの長いシークエンスを演出したのはエヴァンゲリオンが初。発進するまで、

「主電源接続」、「全回路動力伝達問題なし」、「A10神経接続異常なし」、「LCL転化率は正常」、「第一ロックボルト外せ」、「回路確認、アンビリカルブリッジ移動開始」、「第二ロックボボルト外せ」、「第一拘束具、除去」、「同じく第二拘束具除去」、「一番から十五番までの安全装置を解除」、「解除確認、現在初号機の状況はフリー」、「外部電源、充電完了」、「外部電源接続、異常なし」、「エヴァ初号機、射出口へ進路クリア、オールグリーン」、「発進準備完了」、「最終安全装置解除、エヴァンゲリオン初号機、リフトオフ」

とどんだけチェックすんだよ!って感じでなかなか発進しないことに逆にしびれてしまいました。もうこの演出見ただけで、当時の私は虜になってしまいました。しかも本来ロボットアニメであれば、最初の戦いでどれだけ強いのかを見せるのがセオリーなのに、冒頭で敵に一方的に攻撃されてしまい、大ピンチになってと思ったら場面が変わってしまいます。あれ?負けたのかな?とその後の病院に運ばれた主人公が描かれ、よくわからないなぁと思っていたら、回想シーンで、実はあの後、エヴァが暴走してさっきまで攻撃されていた敵をギッタギタにやっつけてて勝利します。・・・とこれまでのロボットアニメにはないものだらけで、完全にファンとなった私はそれから、テレビシリーズを追いはじめ、レンタルも開始と同時に借りるようにしてました。

 

エヴァンゲリオンが話題になっていった経緯

『新世紀エヴァンゲリオン』は1995年にテレビシリーズとして全26話放映されました。前述のように当時メカファンだった私の視点から紹介していきます。物語は『セカンドインパクト』と呼ばれる大災害によって世界人口の半分になった、感覚でいうと現代のほんの少し未来。主人公である碇シンジくんは、ずっと疎遠だった父に呼び出されます。呼び出されたのは、特務機関NERV(ネルフ)という所。シンジくんの親父はここの総司令でした。そして久々にあった息子に、汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオン初号機に乗って、街を襲っている謎の敵「使徒」と戦えって言います。久々に会ってなんだよそれとキレるシンジくんは、これを拒否します。ならばと包帯だらけで、重症の少女、綾波レイが代わりに乗せられそうになるのを見て、シンジくんは渋々乗ることにして戦いに行きます。その後、無事「使徒」を倒し、その後も初号機のパイロットとなって戦っていく事になります。

メインのお話はざっとこんな感じなんですが、この物語にだんだんと『謎』が絡んできます。敵である「使徒」ってなんなのか、なぜパイロットがシンジくんだったのか、『セカンドインパクト』って一体なんだったのか、そもそもシンジくんが所属するネルフもなんか企んでたりして、『聖書』などに絡め、メインである(と勝手に思ってる)メカアクションにどんどんと謎が絡みついてきます。そして割と明るめの展開だった前半とは対極的に後半では精神世界の描写や、登場人物たちの鬱展開などがあり、これまでのロボットアニメにはない要素がどんどんと追加されていきました。当時、視聴率は高くなかったとの事ですが、この頃にはすでにコアなファンは一定数いました。前述で紹介した模型誌でも特集を組み、いろんなメーカーがこぞってガレージキットを発売していました。当時、高価なガレージキットには手が出ず、心の中で「バンダイさん、はやくプラモだして!!」と叫んでいました。だいぶ経ってからバンダイからプラモデルも発売されます。

 

そしていろいろと問題が起きます

テレビ放映も24話まで進み、物語は怒涛の展開を見せ、残り2話を残す状態になり、前述の謎や物語の展開など、まさに流れとしては最高潮まできたとき、事件が起きました。物語の結末が描かれるであろう第25話と第26話は、これまでの物語は一切関係なく、主人公のシンジくんの内面世界が描かれるだけのエピソードでした。真っ暗の中で椅子に座るシンジくんがこれまでの苦悩や精神的な葛藤などが描かれ、最終的には心が救われ、明るく物語は幕を閉じます。って、おい!!謎は?使徒ってなんだったの?え、終わり?『人類補完計画』とかなんか言ってなかったっけ?と、誰もがなりました。この最後の2話が当時話題となり、いろんな媒体で取り扱われることによって、エヴァンゲリオンの知名度をアニメファン以外にも上げていきました。

 

旧劇場版が公開

一気に話題となった『新世紀エヴァンゲリオン』は改めて劇場版として完結する事になりました。テレビでの問題となった最終2話を劇場版で作り直し、しっかりとした結末が描かれる事になりました。この時、深夜にテレビ版が再放送され、何度か映画の予告編を流し、そこで初めて耳にする新しいセリフの数々にファンの期待はまたも上がっていきました。この時、すでにエヴァンゲリオンはブームの域に達していました。こうして1997年3月に公開された『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』は総集編であるDEATH編と新作であるREBIRTH編の2部で構成されました。しかし、この映画では完結しませんでした。事前に告知されていたのですが、新作部分である25話は前半のみで途中で終わってしまうのです。ここでまたファンはヤキモキし始めます。

しかし同じ年の1997年7月に『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』が公開され、こちらでは25話と26話の新作部分のみが描かれ、ここでようやく『新世紀エヴァンゲリオン』は無事完結を迎える事となります。・・・完結はしたのですが、その結末もなんというかモヤモヤ。当時私は一人で公開前のレイトショーに行っちゃったのですが、ラストは壮大になりすぎて、その情報量によく把握できないまま、ラストシーンで浜辺にシンジくんとヒロインの一人であるアスカが二人で寝そべっているのですが、シンジくんがなぜかアスカの首を締めはじめます。でも結局それを途中でやめてシンジくんは泣き出します。そんなシンジくんに向かってアスカが「気持ち悪い」と一言いったあと画面に『終劇』の文字がでて完結します。は?終わり?イヤ、終わりは終わりなんだけど最後なんなの?となんかモヤモヤ。当時の映画館ではそのラストを見た他のお客さんたちは拍手喝采でした。お前らソレ本当か〜?と、当時の私は心の中で思っていましたが、おそらく同じようにモヤモヤした人たちはたくさんいたと思います。

その後関連商品もたくさん発売され、商業的に大成功することになります。ちなみにバンダイから発売されたプラモデルもその種類が非常に多くなり、挙げ句の果てには『使徒』までプラモ化されてしまいました。現在、バンダイでは最高級ブランドとして発売しているガンプラの『PG(パーフェクトグレード)』の第一弾となった商品は、ガンダムではなく『エヴァンゲリオン初号機』だったりします。

 

そしてパチンコで蘇るエヴァンゲリオン

内容はどうであれ、無事完結したエヴァンゲリオンは、コアなファンはずっと支持していましたが、そうでないファンたちはだんだんと冷めていきました。私もそうです。完結となった映画がビデオ(この時もテープ)になった時、一応レンタルして観ましたが、モヤモヤは変わらず。こうしてエヴァンゲリオンのブームは終わりを迎えたかに思われました。しかし、その後、2004年にパチンコ機「CR新世紀エヴァンゲリオン」が発表されました。私はパチンコをやらないので詳細はわからないのですが、どうもパチンコには人気になりやすい機種ってかメーカー?があるらしく、「CR新世紀エヴァンゲリオン」はそんな1種だったようで、パチンコでまたエヴァンゲリオンに火が着きます。原作ファンのみならず、パチンコファンまでにも支持を得る大ヒット機種となり、それと同時にこれまでエヴァンゲリオンを観てなかった新たなファン層をまで獲得する事になります。機種もいくつも発表されたようです。

 

そして新劇場版が公開

パチンコで人気が再燃した(と私は勝手に思っています)エヴァンゲリオンはその波にのるかのように、『新世紀エヴァンゲリオン』のリメイク作品を劇場版4部作で公開する事が決定します。能や歌舞伎で用いられる序破急にちなみ、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』として公開され、完結編として『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が公開されました。この新劇場版はテレビシリーズのリメイクとして制作されたのですが、一部設定が変わっていたり、新キャラクターが追加されたりと、ただのリメイクではありませんでした。というのも、1作目の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』にて次回作である『破』の予告が、テレビシリーズで流れていた予告編のように流れ、そこでこれまでの作品にはない要素を散りばめた事により、ファンの中ではまた話題となりました。しかし、ここでもまた少しモヤモヤが・・・。というのは第1作目である『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』は2007年に公開されました。その次となる『破』は2年後の2009年。結構、間が空いての公開でだんだん不安になってきたのですが、3作目の『Q』は『破』から3年たった2012年の公開となりました。ここまではまだ許容範囲だったのですが、ここから完結編まで告知が特にないまま、時間が流れていきます。その間に庵野監督は宮崎駿監督の作品で声優をやったり、実写映画で『シン・ゴジラ』を作ってしかも成功させちゃったりして、ファンのモヤモヤはまたもや溜まっていきます。そして新型コロナウイルスの影響で公開延期などもされ、待ちに待った2021年に『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が公開されたのです。ようやくここでモヤモヤはなくなるわけです。内容などについてはいずれどこかで詳しく紹介したいのですが、結構完結編については賛否両論あるようです。私の感想としては大変おもしろかったです。かつての旧劇場版のような感じでもなく、なにより初号機が活躍したので大満足でした。旧劇場版ではようやく動いた初号機はすぐに捕まって、そのままろくに動きもしなかったり、前作になる『Q』ではあろうことかでてきません(ヴンダーの中にいようが、そうでなかろうが)。初号機の登場にはやや不安を抱えた状態で先日観に行ったので、ラストにしっかりと登場し、シンジくんが乗るまで誰かさんが守っていたりと、あのへんについては見てて久しぶりにワクワクしました。物語もしっかりと完結していますので、私個人としては非常に面白かったです。

 

エヴァンゲリオンは新劇場版だけ見ればいい?

エヴァンゲリオンに軽く触れたい人は、テレビシリーズは長いし、旧劇場版の内容もアレなんで、新劇場版だけみればいいのではないかと思うのかもしれませんが、これはなんとも言えないのです。新劇場版だけ見ればだいたいは分かるとは思うのですが、完結編となる『シン・エヴァンゲリオン劇場版』はテレビ版も見ておくと、その印象も大きく変わると思います。これが『機動戦士ガンダム』ならば、劇場版3部作だけ見ればいいといえますし、『超時空要塞マクロス』であれば劇場版の『超時空要塞マクロス 愛おぼえていますか』だけ見ればいいといえるんですが、『エヴァンゲリオン』に関してはそう言いけれない部分があります。たとえばテレビシリーズ及び旧劇場版のタイトルは『新世紀エヴァンゲリオン』となっていて、新劇場版のタイトルは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』『エ』『ヱ』になっていて、『オ』『ヲ』になっています。だからなんだよ!ハゲ!!とか言われそうですが、完結編のタイトルは『シン・エヴァンゲリオン劇場版』となっていて、もとの表記に戻されているのです。これには意味があるので、可能ならテレビシリーズの全26話を見て、旧劇場版の『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』を見て(『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』はみなくてOK)、それから新劇場版4部作を視聴する事を強くおすすめします。ただ、ちょっと興味あるだけだから、そこまではしたくないという人は、新劇場版の4部作のみ見て、ラストになにか引っかかるのであれば、その後、テレビシリーズを見るのもありなのかもしれません。

何はともあれ無事に完結してなによりでした。『エヴァンゲリオン』についてはいずれまたなんらかの記事を書いていきたいと思います。今回は以上です。

 

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