2019年11月に発売され、口コミでその面白さが広がり20万本の売上を上げたPS4用のゲームソフト『十三機兵防衛圏』。少し前になりますが、このゲームのキャラクターの人気投票が行われ、その以外な結果が話題になりました。
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1位 東雲涼子
キャラクターの人気投票の結果は1位が「東雲涼子」で448票。2位が「比治山隆俊」で389票、3位が「南奈津乃」で305票という結果になりました。ここからかなり主観的な意見になってしまいますが、1位はさすがに違うかなぁ〜。いやぁ、謎めいた所とか、不思議ちゃんみたいな感じが魅力って言えば魅力なのですが、そうゆう所だけではなく、もっと魅力的なキャラクターばかりだったので、正直この結果には私も驚いています。ネタバレになるのであまり言えませんが、ゲームをクリアした後の印象を考えると、「東雲涼子」はないかなぁと思ってしまいます。私だけですかね、やっぱり。ちなみに2位や3位については納得の結果です。「比治山隆俊」はおそらく焼きそばパン関係で人気があり(それだけではないです)、「南奈津乃」は、まあ男子は、ああゆうシーンに弱いのでわからなくないです。それよりも意外なのは、パッケージで一番目立っている2人が結構低いこと。個人的には男子も女子もパッケージで目立っていた「鞍部十郎」と「冬坂五百里」が一番好きだったのですが。というか、この二人が中心の物語と思ってプレイしていたので、みんなそう思っていると思いこんでおりました。まあ、私が勝手にそうゆう見方をしていただけで、確かにこの作品は特定の主人公はいないのかもしれませんね。「鞍部十郎」は9位、「冬坂五百里」は7位となっています。今回の投票の結果がそれを物語っています。しかし、機兵に乗る13人の中には入らない沖野司が4位にはいるとは・・・。みんなそれぞれ感じ方が違うんですね。
改めて『十三機兵防衛圏』について
元々はPS4とPS VITAで発売を予定していましたが、いろいろな事情から発売の延期と、PS4のみでの発売となり、体験版を販売するという割と今考えても前代未聞なことしてたアドベンチャーゲームです。発売はメガテンシリーズやペルソナシリーズで有名なアトラスからでしたが、開発は2Dグラフィックスやドット絵によるアニメーションに拘りを持ったヴァニラウェアが開発していて、今作もポリゴンではない部分で美しい映像を見せてくれます。発売前からどんなゲームなのかわからなかったので、発売後もなかなか手がでなかったユーザーが多い中、口コミでその評判が広がり、最終的に20万本も売れたソフトとなりました。
さて、内容については、プレイし始めた時の印象は、タイムトラベル?怪獣?ロボット?とちょっと雑なSFかと思って、正直期待していませんでした。物語冒頭では1985年にいる主人公たちの話から始まります。普通に暮らしていた街に“怪獣”が攻めて来て、世界が破滅しそうな状況になります。どうやら“怪獣”と戦うことのできるのは、主人公たちだけが操縦できる“機兵”という巨大ロボット。“怪獣”とはいうものの、パッと見はメカっぽい感じです。なぜこの時代にこんなロボットがあって、主人公たちが操縦することになるのか。“怪獣”とはなんなのか。冒頭からさっぱりわからない状態でストーリーが進行します。ある主人公のストーリーを進めていくと、途中でロックがかかり、進行できなくなります。そしたら別の主人公のストーリーを進めたり、“機兵”でのバトルパートとなるタワーディフェンスのシュミュレーションをクリアしたりすると、ロックが解除され、また先のストーリーが進められたりするといった感じでゲームを進行していきます。そして物語は冒頭の1985年を起点に、1945年、2025年、2065年とそれぞれの時代で物語が進行し、それぞれの時代からタイムトラベルなどして、どうも未来は“怪獣”が原因で破滅するということがわかってきます。登場する13人の男女のそれぞれのストーリーで出てくる様々な謎が物語の鍵となり、その結末まで導いていきます。すべての謎が解けた時、冒頭で伝えた“雑なSF”と言ってしまった自分を恥じました・・・。正直やめ時を失うほど面白いゲームです。まだ未プレイで気になっている人がいるのであれば、プレイして損はないかと思います。
一つだけ不満点
さて、散々褒めちぎっていうのもアレなんですが、個人的には不満点もあります。このゲームはストーリーのメインとなるパートの「追想編」、「追想編」に登場する様々な設定やTIPSなどをまとめ、作品をわかりやすくするためのアーカイブとしての「究明編」、それと“機兵”を使用してタワーディフェンスのシュミュレーションバトルをする「崩壊編」という3つパートに分かれていて、それぞれプレイヤーが任意にどのパートをプレイするか選べるというもの。この3つの中でタワーディフェンスのシュミュレーションバトルをする「崩壊編」が、非常に分かりづらい。プレイしていればそれなりに理解できるのですが、それぞれの“機兵”の性能や特徴や強化要素などが少しわかり辛いです。さらに本編が非常にキレイなグラフィックなのに、この「崩壊編」のグラフィックはアイコンなどを使用した簡素な感じになっていて、使用している“機兵”や戦う“怪獣”などのデザインが反映されていないので、なんかこう気持ちが入りません。当サイトをご覧になっている人はご存知かと思いますが、私はロボット物が大好物なので、“機兵”が活躍するこのパートを簡素化してしまったのが非常に残念です。この戦闘パートもそれなりのグラフィックで描いてくれれば非常に良かったのですが、戦闘シーンはある程度想像で補う必要があります。
とはいうものの、名作は名作です。アドベンチャーゲームはプレイヤーの意表を突く驚きがあると印象に残りやすいですが、この作品もその類。え!そうゆうことだったの!と思える作品です。今回のように投票の結果でいろいろ議論できるくらい、それぞれのキャラクターも魅力的なので、ぜひプレイしてみてください。
今回は以上です。
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