ファーストから水星の魔女まで!これまでのガンプラブームの歴史の話

サブカル

これまで何度か訪れたガンプラブーム。今回はそんなガンプラブームの歴史について紹介します。



目次

ガンプラブーム


ガンプラ。いわゆる『ガンダム』シリーズのバンダイから発売されているプラモデル。1980年7月に初めて「1/144 ガンダム」が発売されてから、40年以上の歴史があります。いわずとしれた話ですがガンダムシリーズの第1作目となった『機動戦士ガンダム』は本放映では視聴率が悪く、打ち切りとなりました。しかしその後、ファンの熱い声援により、映画版の3部作が制作され、それに合わせたテレビシリーズの再放送から人気が爆発し、当時のガンプラは売り切れ続出の大ブームとなりました。以降、数年に一度のタイミングでガンプラはブームを起こしてきています。近年、転売問題などでなかなか手に入りずらくなったガンプラですが、この状況も一応はブームと呼ぶべきなんでしょうかね。今回はそんなこれまでに起こったガンプラブームの歴史について、ファーストがリアル世代で育った私の観点から、当時の様子を紹介したいと思います。



第一次ガンプラブーム


すでに前述で伝えましたが、「第一次ガンプラブーム」と呼ばれるのが、ファーストガンダムこと『機動戦士ガンダム』の劇場版の3部作の公開と、それに合わせたテレビシリーズの再放送で起こりました。当時は今のようにネットなどない時代でしたので、「あそこのデパートで日曜日に売られる」とか、「あそこの模型店で予約すれば金曜に買える」とか友人たちの噂や口コミを元に、当時の小・中学生はチャリンコなどで街を駆け回っていました。そういった販売以外で店頭で目にすることはまずなく、噂された販売日にそれこそ長蛇の列を作っていました。私の近所では一人2点までしか購入するこができず、当時は行列に並んだものでしたが、終の方が多く、販売される特設コーナーに通されると「ムサイ」とか「ホワイトベース」とか戦艦ばかりが余っていて、たまにモビルスーツがあっても「ギャン」しかなかった思い出があります。
たまにおばちゃんがやっている小さな模型店とかに行くと、「シャア専用ズゴック」が「姫路城」のプラモデルと抱き合わせでかなり高額で販売せれていて、店のおばちゃんに「ズゴックだけ売って」って言うと「ダメ!決まりだから!」とどうゆう決まりだったのか、今でもよくわからない返答をされていました。当時のガンプラは今見ると信じられないかもしれませんが、1/144のキットだと成型色は1色のみで、「1/144 ガンダム」なんて真っ白でした。そこで当時の小学生たちは筆塗りで塗装などをして、うまい人は学校で人気ものになったりもしました。一部の地域では将棋倒しになる事件が発生するなど、まさに社会現象となりました。

 

第二次ガンプラブーム


その後、アニメでは『機動戦士ガンダム』の続編がどんどん制作され、そのたびに新作のガンプラは発売していきましたが、売れてはいるものの、最初のガンプラブームほどの勢いはありませんでした。ガンプラ15周年記念企画として、1995年に登場したMG(マスターグレード)は、それまでの過去に発売されたモビルスーツなどを新しい技術でリメイクされていき、一時期当時少年だった人が大人になり、そんなキットに触れ「返り咲きモデラー」が登場したことで、話題にもなりましたが、やはり「第一次ガンプラブーム」ほどの勢いはありませんでした。
「第二次ガンプラブーム」と呼ばれる現象が起こったのが、2002年にアニメが放映された『機動戦士ガンダムSEED』の時。「新世紀(21世紀)のファーストガンダム」として制作されたこの作品が、新規ユーザーを取り込み大人気となり、必然的にガンプラもブームとなりました。その後続編として制作された『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』と合わせて、作品に登場する機体は非常に人気がありました。ただ個人的にはこの「第二次ガンプラブーム」は雑誌などでそう言っていただけで、人気自体は確かにありましたが、店頭で買えないというほどではありませんでした。それでも『機動戦士ガンダム』以降テレビシリーズで続編が制作されるほどだったので、やはりブームと呼んでいいかと思います。

 

第三次ガンプラブーム


「第三次ガンプラブーム」と呼んでいいかわかりませんが、店頭からガンプラが消える現象が起こります。それはまだ記憶にも新しい新型コロナウイルスにより、巣ごもり需要でガンプラが売れ出したこと。そしてその動きに合わせ、今でも問題となっている転売ヤーの標的がガンプラになったというのが重なり、ガンプラが非常に入手しずらい状況になりました。一時期はSNSなどでキット購入したことを報告すると「自慢すんじゃねー」など妬みの対象になるほどでした。現在もなかなかお目当ての商品は手に入りにくい状況ですが、一時よりは緩和され、大手量販店などでは定期的に仕入れ販売されるようになりました。ただあの状況を一度味わってしまうと、店頭でガンプラを見かけるとほしくないモビルスーツでも、ついつい買うようになって、非常に困っています。・・・いや、買わなきゃいいんですけど。

 

第四次ガンプラブーム


これは私が体感したので、あえて勝手に「第四次ガンプラブーム」と呼ばせてもらいます。なんといっても第1クールの最終回放映後も今なお話題となっている『機動戦士ガンダム 水星の魔女』が放映されたことにより、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』関連のガンプラがバカ売れしています。当初は前述でも伝えた転売ヤーの影響によるものかと思っていましたが、普通にバカ売れしています。私の体験談なのですが、放映開始と同時に販売された主役機「HG 1/144 ガンダムエアリアル」がまず売り切れ。私も手に入れられず、店という店を探し回っていましたが、12月の初めにようやく大型量販店で購入することができました。その時もお店の在庫は少なくなっていましたが、年が明けてからまた同じお店にいったら、これでもかというくらい店の棚という棚に「HG 1/144 ガンダムエアリアル」が陳列されていました。この時、さすがにもうみんな普通に買えるだろうと思っていたのですが、2〜3日後、ちょっとした用事のついでに同じお店に行ったとき、あれだけあった「HG 1/144 ガンダムエアリアル」が一つも残っていませんでした。この売れ行きはやっぱり普通じゃないですね。「HG 1/144 ガンダムエアリアル」と同じタイミングで入荷した「HG 1/144 ディランザ(一般機/ラウダ専用機)」はまだ大量に残っていましたが。ただこうしてみると、やはり『機動戦士ガンダム 水星の魔女』は近年稀に見る注目作品だったことがわかります。この分だと「HG 1/144 ガンダムエアリアル(改修型)」も当分買えないんだろうなぁ。

ということで、ガンプラブームのこれまでの歴史について紹介しました。ブームとは呼ばれていなくても、「HG」、「MG」、「RG」と新しいブランドが立ち上がるたびに、売れているのがガンプラ。今回紹介したのは、その中でも特に特別なムーブと感じたものです。『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に関してはまだ第2クールがあるので、まだまだ話題になりそうですね。

今回は以上です。

 

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