衝撃のラスト!全然違う小説版『機動戦士ガンダム』のストーリー PART3

サブカル

前回の続きです。

衝撃のラスト!全然違う小説版『機動戦士ガンダム』のストーリー PART2
『機動戦士ガンダム』の小説はテレビアニメ放送当時の1979年にソノラマ文庫から刊行され、その後に角川スニーカー文庫で新たに刊行されました。この小説版、アニメ版と内容が全然違います。登場人物やメカなどの名前は一緒なのですが、物語の内容や設定のみではなく、ヘタすると登場人物の性格そのものも違っていたりましす。今回はこの小説版の『機動戦士ガンダム』の中巻のストーリーPart2を紹介していきます。

『機動戦士ガンダム』の小説はテレビアニメ放送当時の1979年にソノラマ文庫から刊行され、その後に角川スニーカー文庫で新たに刊行されました。この小説版、アニメ版と内容が全然違います。ということは映画版とも違うというわけです。登場人物やメカなどの名前は一緒なのですが、物語の内容や設定のみではなく、ヘタすると登場人物の性格そのものも違っていたりましす。今回はこの小説版の『機動戦士ガンダム』の下巻のストーリーPart3を紹介していきます。

小説版 機動戦士ガンダムのストーリー Part3

レビルが指揮する連邦軍主力艦隊はコレヒドールからア・バオア・クーに全軍突撃の命令をくだします。この時、ア・バオア・クーはランドルフ・ワイゲルマン中将が指揮をとり、次席指揮官にグラナダから落ち延びたキシリア・ザビ少将がいました。さらに、レビル艦隊の後ろから、自分たちを素通りしてきたとドズルの艦隊が猛烈なスピードが追いかけていました。
ペガサス隊はドズル艦隊と戦闘になります。しかし、ニュータイプとして覚醒していたアムロたちの敵ではありませんでした。ドズルの座乗艦ガンドワは、カイとハヤトのガンキャノンの活躍により撃沈。二人はニュータイプに覚醒して、非常に頼りになるパイロットになっていました。そしてアムロはビグザムを難なく撃墜しますが、ドズルはアニメ版同様に黒い霧を出し、その霧が集合し物の怪の形をとり、アムロは全身を震わせます。

 

お守り

戦闘が終わり一息つく中、アムロはお守りを持っていない事をカイに指摘されます。ここからの話はすべて本当に小説で語られた事なので、おかしな事を言っていると思わないでください。

カイ:『セイラ軍曹からお守りもらってんだろ?アムロは』

アムロ:『いや』

“お守り”とは、なんと女性の恥毛の事。戦場に出る男たちに、生きて帰って欲しいという女性の思いをそんな形で示した願掛けとの事。カイはもちろん、この作品とは関係ありませんが、ブルーディスティニーの『ガンダム外伝』の主人公ユウ・カジマも持っている重要な儀式らしいです。

カイ:『おいおい冗談やめなよ。お守りなしで今日まで生き延びたのかよ。相変わらずドジセイラってとこだな。よし、俺が頼んできてやる、待ってろ。艦長へ、セイラ軍曹をブリーフィングルームへ下ろすように申告してくれ』

作戦中にこんなフザケた事で、あの厳格なブライトさんを呼びだしたので、カイが怒られると誰もが予想したと思いますが、

ブライト:『なんだ?』

カイ:『この馬鹿、これ持ってないんですとよ。』

ブライト:『! ドジが!』

なんとアムロがブライトに本気で怒鳴られてしまいます。なのでアムロはセイラに“お守り”を要求する事になります。セイラに事情を伝えるも、案の定拒否されてしまいます。

共通の目的

その後、ブリーフィングが行われます。ブリーフィング中、話の流れからブライトが冗談交じりに『単独で本国に乗り込みギレンを討つか』と提案します。突拍子のない事を言うブライトをクルーは笑いながら茶化しますが、話している内に徐々にその話が具体的になっていきます。アムロは話ます。『ギレンは倒すべきです。協力者がいれば可能と思えます。』『艦長と同じ空想ですがね・・・たとえば、シャア・・・アズナブル。赤い彗星がどうゆう男か』ここでペガサスジュニアのクルーたちは、シャアと協力してギレンを倒す事を考える始めます。

ア・バオア・クーの指揮をランドルフ中将に任せたギレンはサイド3にいました。ギレンの最終目標は「ソーラ・レイで連邦軍に勝つこと」ではなく、戦後を見据えて「連邦軍とキシリア、ドズルを消してしまうこと」でした。しかしその情報は漏れていました。情報を漏らしたのはギレンの腹心であるランバ・ラルの恋人のクラウレ・ハモンにでした。ハモンの正体はなんとデギン公王とダルシア・バハロ首相のエージェントでした。デギンとダルシアは密かにギレンを排除しようと目論んでおり、ギレンがソーラ・レイでなにを狙っているのかを、ハモンを通じてキシリアに漏らしていたのでした。キシリアはそれをシャアに伝え、シャアは信頼するシャリア・ブルたちと相談します。結論として、一足飛びにギレンを倒し、革命を起こそうということになります。そのためになんとアムロと協力できないかという話になります。難しい女性だったクスコ・アルに気に入られたアムロの純粋さと率直さ、ニュータイプとしての素養を信じ、自分たちの真意を理解してくれるだろうと。

シャアとアムロはお互い別の場所で敵対する関係でありながら、「独裁するザビ家を討ち、腐敗した連邦を切り捨てて、新しい『ニュータイプの時代』を作る」という同じ目的を持っていました。

 

シャリアブルとアムロの接触

一刻も早くペガサス隊のアムロと協力しなければ、ソーラ・レイの光に焼かれてしまうという事で、シャア達マダガスカル隊は急ぎペガサスジュニアに向かいます。シャリア・ブルはエルメスの前に開発された『ゼロ・サイコミュ』を搭載したモビルアーマー『ブラウ・ブロ』に注目します。サイコミュは脳波そのものを強化して発信するシステムですが、ブラウ・ブロの頭で命令したものを発信することなく、ケーブルによって伝えるというシステムは、ガンダムに呼びかける時の補助に使えるのではないか?とシャリア・ブルは確信します。

出撃したシャリアはアムロを発見しました。しかし、その瞬間コロニーレーザーの光が近くの連邦軍を直撃します。数万人の命の断末魔の声を間近で聞いた戦場にいたニュータイプ達に強烈な圧力が襲いかかります。それは人の精神の中に巣くう恐怖と悲しみのあらゆる形象が身体の中を突き抜けていきます。恐れの形が岩の塊の様に脳髄から尾骶骨に突き抜けて内臓を刳り取る様よ揶揄されるような衝撃でした。

シャリア・ブルは『死んだ方がマシだ!』『この恐怖は死んでも魂に残る』と内心で絶叫します。ようやく正気を取り戻したシャリア・ブルは、サイコミュを利用しアムロと交信を試みます。

シャリア・ブル:『アムロ・レイなら応えてくれ、我々には成すべきことがある。そのために君を同調者として迎え入れたいのだ。ザビ家を討つために協力してくれまいか、まずはギレンを討つだけで戦争は終結する。』

シャリア・ブルは『一緒に離脱しジオンに向かってくれ、ソーラ・レイが我々を襲う前に!』と呼びかけますが、ソーラ・レイに焼かれた阿鼻叫喚の意識の渦に飲み込まれ、動揺していたアムロは、サイコミュからの精神波という事もあり、パニックに陥り逆上しバズーカを発射します。しかしそれでもシャリア・ブルは説得を続けますが、ソーラ・レイの発射時間も迫ってくるのでシャリア・ブルは焦っていました。結果、展開していた有線端末からビームを発射せざるを得ず、アムロをますます恐怖させてしまい、『何を言うかよ!本音は俺を動揺させて討とうとする下衆が!』と、カイとハヤトのガンキャノンに気をとられた一瞬を見逃さず、アムロはブラウ・ブロのコクピットを狙撃してしまいます。

 

そしてアムロは・・・

『情緒不安定なパイロットが!』と怒り、灼熱した粒子がシャリア・ブルを蒸発させてしまいます。シャリア・ブルの死ぬ瞬間、彼の意識がクスコ・アルの時のようにアムロを直撃し、ようやくその真意を理解することになります。ララァとクスコが身を焼いてまで教えてくれたのに、同じ過ちを繰り返してしまったアムロはショックを受け自棄の眠りに入ってしまいガンダムは無防備に停止します。それを見たシャアはこの先脅威となるガンダムを討つかどうか迷います。その隙きをカイとハヤトにつかれシャアは撃墜されかかりますが、間一髪で反撃し、ハヤトのガンキャノンを撃墜します。

ハヤトの死に際の絶叫を聞いたアムロは覚醒し、復讐に燃えるカイに向かって、『カイ!赤い彗星は敵じゃないぞ!味方だ!ヤツに手を貸せ!』と言いカイを制止させます。アムロはペガサスジュニアに直進し、レーザーセンサーを開き通信を開始します。『赤い彗星は我々に協力を求めている。この空域はレーザー攻撃のターゲットにされている。脱出するんだ!シャアに続いて。』

そこまででした。

アムロはシャアの部下ルロイ・ギリアムに背後から撃たれ撃墜されてしまいます。

 

アムロの最後の呼びかけ

『ルロイ!ガンダムは気づいてくれたのだぞ!』とシャアは絶叫しました。
『将たる器でない己をいう身が将たらんとする・・・これは誤ちと言ってすむものではない・・・。』とシャアは叫び、自戒の念に駆られていました。その瞬間アムロの思惟が流れ込んできました。『ララァ・スン、クスコ・アルを殺して貴方の大きな企みを洞察できずに邪魔をした・・・すまないと思う。』アムロの思惟の中にはクスコの思惟も混ざっており、それはアムロを慰めていました。『必死だっただけ可愛かったのさね。中佐。あなたにはそれがなかった・・・』そしてララァの思惟が『中佐・・・感謝しています。こんな糸口を作ってくださったのはみんな貴方なのですから。』アムロは最後に『俺のように惨めに死んでゆく人のいない世界をめざしてくれ・・・貴方ならそれが作れる。ギレン・ザビを討つのは人の歴史の必然だ』とシャアに言います。シャアは『死にゆく者が何を言うか!判っていてなぜシャリアごときの呼びかけに震え、ルロイごとき若造に撃たれたのだ』その問いに応えはありませんでした。

四方に飛んだアムロの思惟は、まず自分を殺したルロイ・ギリアムにも語りかけます。『君も俺と同じだ、急ぐなよ。俺の犯した誤ちを繰り返しちゃならない』と助言します。ただ呆然自失するだけのルロイでした。ルロイ・ギリアムは溢れる涙を拭いながら、かつてのアムロと同じ言葉を呟く『俺は・・・取り返しのつかない事をしてしまった。』
そのあと、アムロはブライト、カイ、ミライに『シャアは味方で討つべきはギレン』と伝えました。
『てめえだけ好き勝手に死にやがってよ!そんなやっかいな事が出来るとおもっているのかい!』とカイは嘆きました。

 

そしてセイラはアムロを失ったショックで失禁してしまっていました。そんなセイラにアムロの思惟は『貴方はずっと兄さんなしで生きてきた。もう貴方は立派な大人です。』と励ましましたが、すぐに『貴方の暖かな身体の中で埋もれていたい、一人で死に往くのはイヤだ』とセイラにだけは弱音を吐いていました。

そしてアムロの思惟はルナツーでカツ・レツ・キッカの世話をしているフラウ・ボウの元へ。自分が死んだ事を伝え、号泣するフラウに『大丈夫さ・・・君には三人のチビちゃんって宝があるから』と伝えます。

アムロの思惟は空域にいたニュータイプに伝わり、ペガサス隊はシャア、キシリアと協力しサイド3へ向かう事になります。
『この空域を脱出する。目的はジオン!』『シャアとの回線を開け! 情報を確認しつつレビル本隊にこの空域からの脱出を示唆しろ!』
ブライトの絶叫により、ペガサスジュニアの部隊はシャアのマダガスカルとキシリアの旗艦ズワメルに続きながら、いっせいにア・バオア・クーから離れて行きました。

 

再び発射されるソーラ・レイ

ブライトからソーラ・レイのターゲットにされている事を知らされるレビルでしたが、ア・バオア・クーに上陸しようとしていた艦隊は今更進路変更は出来ませんでした。ギレンはソーラ・レイをア・バオア・クー要塞に発射します。自軍諸共レビル艦隊を蒸発させました。

地球連邦軍宇宙総軍は壊滅、ジオン軍は半身不随に陥りました。事実上の戦争は終結。ギレンの計画は完璧に思われましたがシャア、キシリア、ペガサス隊は逃れていました。

 

キリシアとの同盟

双方の乗組員はギレンに殺されかけた事を理解し、『貴様らの命を・・・私に預けてくれまいか・・これは命令ではない。私の頼みだ・・・私に同調してくれないものはこの艦を出て構わぬ。重巡の一隻もくれてやろう。シャア中佐は私に同調してくれた。後は貴下らの決断のみである。私は・・・この戦力をもってギレン総帥を討つ・・・』というキシリアのクーデター宣言に一同は団結し賛成しました。エースパイロットのシャア中佐の存在も指揮を高める要因でした。あの時、ニュータイプではないキシリアにもアムロの声が聞こえており、誤解なくペガサス隊と同盟を結ぶことが出来ました。

ペガサスのクルーたちもシャアと会う事になりました。『こうして私がペガサスのブリッジにいられるのは、アムロ・レイ中尉による導きだと信じている』双方の語り合いを経て、和解する事になります。セイラも再会します。しかしそれまでは兄キャスバルに依存していましたが『あの男は、私の男を殺した男』と兄との訣別が始まります。シャアは『強い女になったものだな?アルテイシア』と言いセイラの成長を感じ取っていました。

 

ギレンを追ってサイド3へ

サイド3の港を砲撃で突破し、キシリアの旗艦ズワメルとペガサスジュニアがコロニー内部に飛び込みます。ギレンを自らの手で討つ為、キリシアもシャアのリック・ドムに搭乗し出撃。シャア、ルロイはギレンの気配を感じ取れませんでしたが、カイだけは『読めた!正面だ!気配が動いているぜ!』とアムロ以上のニュータイプに成長していて、ギレンの位置を感じとります。『わかるぞ!俺にも!アムロ!間違いないのだな?』というカイの声に『見事だな、カイ』アムロの大人びた声が聞こえた気がしました。
『木馬・・・?ニュータイプ部隊というのか?』驚くギレン。

ガンキャノンがギレンの乗る大型エレカを追い詰め、続いて他のモビルスーツも包囲します。

ギレン:『なぜ、私を討つ決意をしたのか?キシリア』

キシリア:『総帥が私を討とうとしたからでありましょう?』

キシリアはシャアのリックドムの左手に乗り、ビーム・ライフルでギレンを掃射しますギレンは声も無くその肉体は四散させます。

するとシャアは『では』と声を発すると、リックドムの手首を回転させました。

『シ・・・シャア!』キシリアの身体は焼け焦げたアスファルトと大型エレカの間に落ちて死亡した。シャア本来の目的、ザビ家への復讐もその場で完遂しました。

『なぁ・・・アムロ・・・これでいいのか?』カイはシャアが嫌いになっていました。

 

終結

その後、ジオンはダルシア・バハロ首相の元、共和制を復活させ地球連邦政府と講和条約を締結。ペガサスジュニアのクルーとその僚艦2隻はジオンに捕獲され、その半数がジオン国籍を得ました。
『アムロは人のさきがけだったのだ。まだ終わりはしない。』シャアはジオン軍再建のため、軍に留まり、ブライトたちもそうする事にしました。

 

そしてセイラはジオンやシャアからも離れ、一人自由になった事を噛み締め、地中海を泳いでいました。こうして小説版の『機動戦士ガンダム』の物語は幕を閉じます。

いかがでしたでしょうか。アニメ版と全然違い内容で、アムロの死やセイラの行動やシャアの人格など、アニメ版を知っていれば知っているほど、不思議なイメージな作品だったと思います。何気にカイが一番いいキャラでしたね。

小説版『機動戦士ガンダム』のストーリーの紹介はこれで終わりとなります。全部呼んでくださった方、本当にありがとうございました。

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