名作オススメリアルロボット作品!『アルドノア・ゼロ』ってこんな作品!

サブカル

個人的に印象に残ったリアルロボットアニメを度々紹介しております。今回ご紹介したいのは、オッサンのブログでは割と新しめの作品となる『アルドノア・ゼロ』
ロボットアニメの人気が落ちる中、当時、新作でオリジナル作品として制作された意欲作です。

目次

リアルロボットvsスーパーロボット

監督は『Fate/Zero』を手掛けたあおきえい監督。そしてストーリー原案は『魔法少女まどか☆マギカ』の虚淵玄さん。当時、火星と地球の戦争が描かれるリアルロボットものというくらいしか情報がなかった私は、1〜2話見て面白くなかったら、見るのをやめようと思っていました。感情表現の乏しい主人公に違和感があったものの、1話から物語が面白く、それから毎週楽しみな作品になりました。この作品の大きな特徴としては“リアルロボットvsスーパーロボット”というテーマ。ようするにマジンガーZやゲッターロボのようなヒーロー的に描かれる武器や技を持つスーパーロボット(火星側)に対して、現代兵器の延長の兵器でしかないリアルロボット(地球側)が戦争をするという作品です。作品は2シーズンに分かれていて、それぞれ12話ずつの全24話の作品となっています。

ざっくりストーリー

この作品の世界観は現代から見た近未来のような雰囲気なのですが、現在から見ても過去の歴史が違い、まったく別の世界が舞台になっています。大分昔に火星に人類が移住を初めている世界で、火星で古代火星文明のテクノロジー「アルドノア」が発見され、まあ、このテクノロジーがきっかけで火星の「ヴァース帝国」と地球連合軍が戦争になります。その後、休戦協定が結ばれ、戦争自体は一旦収まった所で物語が始まります。停戦してから10年、主人公の高校生、界塚伊奈帆は、いつも通り学校に通っていました。そんな折、地球と火星の平和を願い火星の皇女アセイラム・ヴァース・アリューシアが地球を訪れます。なんとこの時、歓迎のパレードでアセイラムの乗る車がテロによって砲撃を受けてしまいます。火星側はこれを地球による宣戦布告と判断して休戦協定を破棄し、地球の衛星軌道上に駐屯していた火星騎士の軍勢が地球へと降下、世界各国に攻撃を開始します。でも実際はパレードの当日に影武者を立てていたためアセイラムは死んではおらず、侍女のエデルリッゾと共に民間人に変装し、避難先を探していました。彼女を保護することとなった伊奈帆は、襲い来る火星騎士たちを迎撃しつつ、彼女と共に地球連合本部が置かれているロシアのノヴォスタリスクを目指します。

『アルドノア・ゼロ』の見所

やはりなんと言っても“リアルロボットvsスーパーロボット”が見所。物語序盤で攻めてきた火星側のカタフラクト(この作品でのロボット兵器の呼称)はニロケラスというすべての物を吸収・消滅させる次元バリアを機体全面にはれるチートメカです。対する主人公側は、普通装備のカタフラクトで、しかも訓練機であるスレイプニール。敵は火星の騎士で地球側は戦闘訓練を日々受けていた高校生たち。仲間をニロケラスに殺された主人公が、ニロケラスの次元バリアがどんな原理で、どんな特徴があるのかを考察し、その弱点を見抜き、作戦をたて、なんとか撃墜することになります。圧倒的不利のリアルロボットが、圧倒的な技術で迫るスーパーロボットを倒すのがこの作品の見所です。他にも火星側が使う超兵器は「ビームサーベル」「ロケットパンチ」「未来を予測」そして「合体」といかにもやばそうな特徴を持つ敵のカタフラクトを主人公は量産機でもない訓練機で、あくまで作戦と知識や考察のみで最後まで戦い続けます。ありそうでなかった他にないロボット物作品です。

 

もちろん物語も面白い

基本的に主人公は地球の高校生の伊奈帆くんなのですが、火星側にも地球出身のスレイン・トロイヤードという主人公ポジションのキャラクターがいます。彼は地球人ですが、火星側に属しています。そのため、物語前半はことあるごとに差別を受け、拷問などもされるのですが、後半は火星側の中心人物となります。そして地球側の主人公の伊奈帆とどう絡むかが、物語全体の見せ場となっています。結構、裏切りなど人間的に醜い部分も描かれていて、そういったやり取りも見所の一つです。そしてもう一人、ストーリー紹介にも名前のでたお姫様アセイラム。彼女のポジションは地球と火星の中立といった感じでしょうか。そんでもって奈伊奈帆、スレインとこのお姫様は若干三角関係でもあるので、その結末にも注目です。私は予測できませんでした。ちなみに主人公の伊奈帆の声優さんは、「鬼滅の刃」の炭治郎役で有名になった花江夏樹さんです。

 

エンディングテーマが回によって使い分けられるなど、いろいろな工夫がみられたこの作品。このブログ内で紹介する作品の中では映像も大分綺麗な方なので、これまでにないロボットアニメが見たくなったら、是非鑑賞してみてください。

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