アニメ「妖怪ウォッチ」が装いも新たに4月から原点回帰し、かつてあの人気のあったケータくん、ジバニャン、ウィパーを基本としたかつてのお馴染みのシリーズ「妖怪ウォッチ♪」として再スタートします。
かつては“第2のポケモンになる”とまで言われ、「ユーキャン 新語・流行語大賞」にも選ばれたほど爆発的なブームを巻き起こしました。その人気ぶりは現在の『鬼滅の刃』もびっくりなほど。しかし、かつての人気は今では見る影もありません。今回はそんなかつての超人気シリーズ、『妖怪ウォッチ』についてご紹介します。
目次
2014年に「妖怪ウォッチ」ブーム到来
レベルファイブが展開したメディアミックス作品の一つとして、ニンテンドー3DSのゲーム発売後にTVアニメの放送が始まりました。ジバニャンをはじめ、ユニークな妖怪たちが毎週のように登場し、バラエティやパロディ要素が強めの作品が話題となり、高視聴率を獲得。そして関連グッズの人気が爆発。物語に登場し、妖怪を呼び出す時に使用する『妖怪ウォッチ』という腕時計のおもちゃと、それに連動する呼び出すそれぞれの妖怪の『妖怪メダル』。このアイテムが爆発的なヒットとなり、店でもネットでも手に入らないという現象がおき、第2アイテム『妖怪ウォッチ零式』の発売日には、あらゆる量販店で長蛇の列ができ、転売なども横行し社会問題とまでなりました。そして、その人気は当然のように映画化にまで及び、2014年から2019年まで毎年映画が公開されていました。
ゲームも大ヒット!
本家となるレベルファイブから発売されたゲームも大ヒットとなりました。1作目が100万本を越え、2作目となる『妖怪ウォッチ2』ではバージョン違いで『本家』と『元祖』が発売され、後にバージョンアップ版の『真打』が発売され、この3本の合計が600万本を超えるなど、ゲームとしても異例の大ヒットとなりました。『妖怪ウォッチ2』が発売された時は、アニメも大ヒット中で、ちょうど第1作目となる映画も公開されるタイミングだったので、その影響もあり、まさに飛ぶように売れていきました。ゲーム内で自分の持っている妖怪を友達と交換できるそのシステムから
まさに“第2のポケモンになる”まで言われていました。
アニメの路線変更から落ち始めた人気
2018年にそれまで約4年・200話以上を重ねたシリーズから、世界観やキャラクター設定をすべて一新し、これまでのパロディ要素からシリアスな要素を取り込んだシリーズ第2弾「妖怪ウォッチ シャドウサイド」が開始されました。妖怪たちもかわいいものから、本来の恐ろしい妖怪のデザインになって、主人公たちも小学生から中学生に変更。確かに4年の間にユーザー側の年齢も上がります。なので妖怪ウォッチを卒業してしまうユーザーに向け、ターゲットの年齢の変更を行いました。この判断が正しかったかは不明ですが、確実にその人気が衰退し始めたのがこのタイミング。ファンが離れていく中、一度は路線をもとに戻し、「妖怪ウォッチ!」というタイトルで再スタートしましたが、すぐに新シリーズ『妖怪ウォッチJam 妖怪学園Y 〜Nとの遭遇〜』にて、また大きく路線変更をします。こちらも人気が奮わず、ゲームでもキラータイトルであったはずのNintendo Switchで発売された『妖怪ウォッチ4』もスマッシュヒットとはなったものの、かつての勢いはありませんでした。
そして新テレビシリーズが原点回帰
4月9日からスタートする『妖怪ウォッチ♪』。これまでの紆余曲折から、2度目の原点回帰となり、ジバニャン、コマさんなどのお馴染みの妖怪たちに戻ります。これまでのユーザーではなく、今の新しい子どもたちの層を狙ってのことなのでしょうか。すでに遅い気もしなくもないのですが、レベルファイブはこのタイミングで、アニメと同じく、ケータやジバニャンたちが大活躍するゲーム二作品を、『妖怪ウォッチ4 ぼくらは同じ空を見上げている レベルファイブ ザ ベスト』 『妖怪ウォッチ1 for Nintendo Switch レベルファイブ ザ ベスト』として、新価格で発売します。
果たして再起となるのでしょうか。注目していきたいと思います。
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