BANDAI SPIRITSとサンライズがタッグを組んで実現する実写版ガンダムビルドシリーズの最新作『ガンダムビルドリアル』が、3月29日(月)の20:00よりガンダム公式 YouTube チャンネル「ガンダムチャンネル」にて公開されるという発表がありました。
『ガンダムビルドリアル』は、2020年のガンプラ40周年の記念プロジェクト「GUNPLA LINK PROJECT」の一環で、高校生たちの青春群像劇にCGによるガンプラバトルを実写合成することで実現したスペシャルな映像作品となっているそうです。つまり実写でのドラマ化なんです。劇中に登場するガンプラは、現在販売中のアイテムをカスタマイズしたものが多く登場し、実際に販売中のアイテムを使って再現することが可能で、その再現方法・制作方法も公開する予定とのことです。さらに、劇中に登場するガンプラも発売予定とのことなので、続報が楽しみですね。
作品概要
■あらすじ
ロボットアニメの金字塔『機動戦士ガンダム』のプラモデル――「ガンプラ」が1980年代に一大ムーブメントを巻き起こしてから早幾年。eスポーツ全盛の中で、その人気を牽引しているのが「ガンプラバトル」である。自分たちのガンプラをスキャニングし、特殊ドローンにより実物大で投影されたガンダムを操作して戦う。スキャンした際「攻撃力」「防御力」「必殺技」「スピード」がAR(拡張現実)で表記され、その能力が反映。そのため、操縦技術だけでなくガンプラの制作技術(組立・塗装・武器の改造など)が勝敗を左右する。
主人公のヒロは、小学生時代に仲間とチーム「ブライト」を結成。みんなでおこづかいを出し合い購入した一体のガンプラ(ナナハチ)をグレードアップさせ、地区大会優勝を目指していた。しかし大会前日、カバンに入っていたはずのガンプラを紛失。動揺したヒロはメンバーの一人を犯人扱いし、喧嘩に発展してしまう。チーム「ブライト」は大会に出場しないまま、解散してしまうが…それから4年。彼らが高校1年生になったある日、メンバーの一人からの伝言により再会を果たす。パイロットのヒロ、ビルド(機体担当)のタクミ、プログラマの健太郎、指揮官の中丸、アルマ(武器担当)の颯太。高校生になった彼らは、再び全国大会を目指すことになる。思春期の「ブライト」メンバーは再会を果たすも、意見の食い違いから様々な危機に。仲間との別れ、ライバルチームとの確執。ガンプラバトルを通じて、夢と友情を胸に秘め、少しずつ成長していく高校生たちによる青春群像劇です。
(公式サイトより)
■配信情報
ガンダム公式 YouTube チャンネル「ガンダムチャンネル」にて
2021年3月29日(月)20:00より配信開始
URL:https://www.youtube.com/GUNDAM
■スタッフ
原作:矢立 肇・富野由悠季
総監督:本広克行
監督:田中佑和
脚本:山内直哉、田中佑和
音楽:野崎良太[Jazztronik]
サウンドデザイン:大河原将
プロデューサー:岡林修平(LDS)、稲葉もも(Production I.G)
撮影:川越一成
設定考証:石井二郎
企画協力:BANDAI SPIRITS
音楽制作:サンライズミュージック
制作プロダクション:LDS
制作協力:Production I.G
企画・制作:サンライズ
総監督にあの『踊る大捜査線』で有名な本広克行さんの名前が!!
これは期待しちゃいますね。公開が待ち遠しいです。
目次
そもそもガンダムビルドシリーズってなんなの?
『ガンダムビルドシリーズ』は本ブログでも散々取り上げてきた「機動戦士ガンダム」を扱った作品。この作品はこれまでのガンダム作品を、現実と同じように作品内で人気コンテンツとして扱っていて、ガンダムのプラモデルである「ガンプラ」を使って、自分で組み立てたガンプラを仮想世界で操縦して戦うゲームが流行しているという世界が舞台となるアニメ作品で、何度かにわたって制作され、シリーズ化されています。とにかく、このシリーズは毎回ガンダムに関する小ネタも全編にわたって散りばめられており、“ガンプラのアニメ”というだけで懸念していた古くからのガンダムファンも、ほとんど物語の関わらないその小ネタの数々に、舌を巻いたほど。元々は2010年にガンプラ30周年を記念して全3部で制作された『模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG』から始まったシリーズとなります。これまでのアニメシリーズをざっくり振り返ってみましょう。
模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG
ガンプラ30周年を記念して全3部で制作された最初の作品。一応、扱いはOVAですが、BS11での特別番組『ガンプラ作ろう!!』内で放送もされました。1話が10分ちょっとなので、さくっと見れる作品です。主人公のイレイが使用するのは、作品オリジナルの「ビギニングガンダム」なのですが、他に登場するのが「百式」を白く塗装した「白式(びゃくしき)」やオリジナルカラーの「Hi-νガンダム」など、お馴染みで人気のあるガンプラにひと味加えたものが多数登場します。
物語はお台場のガンダム立像を見学しに行った際に、「ビギニングガンダム」を購入したことをきっかけに、ガンプラ製作に目覚めた主人公のイレイが親友のケンタに誘われ、初めて組み立てたビギニングでガンプラバトルに参加していくというストーリー。この作品が好評だったため、TVシリーズがスタートします。
ガンダムビルドファイターズ
『模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG』の人気から2013年にTVシリーズとして全25話で制作されたアニメ作品。設定もかなり固められ、プラスチックに反応して外部から動かせる特質を有した「プラフスキー粒子」を使ってガンダムシリーズのプラモデル「ガンプラ」を遠隔操作して戦わせるシミュレーションゲーム「ガンプラバトル」が大流行している世界のお話です。主人公イオリ・セイは中学生で、ガンプラの腕は一流なんだけど、「ガンプラバトル」での操縦技術がヘタクソ。そんな時に出会ったもう1人の主人公レイジが卓越した操縦技術で、セイが制作した「ビルドストライクガンダム」でガンプラバトルの世界一を目指します。『ビギニングG』もそうだったのですが、この作品でも制作したガンプラが実際に動いているので、攻撃されて損傷したガンプラは同じように損傷します。この作品もかなり好評で、主役機の「ビルドストライクガンダム」のガンプラ(現実)が2013年でもっとも売れたガンプラになるほど人気がでました。そのため、その後続編がいくつか制作もされました。
ガンダムビルドファイターズトライ
2014年に全25話で前作同様にTVシリーズとして制作された作品。前作の続編で、7年後のストーリーになっています。セイが卒業した聖鳳学園の模型部は、ガンプラバトルの伝統を受け継ぐ「ガンプラバトル部」と、純粋な模型製作に特化した「プラモデル部」の二つに分裂していて、ガンプラバトル部は中等部3年生の女部長・ホシノ・フミナが1人だけの部員状態が続いていました。今回のガンプラバトルは3人1組のチームバトルになっていて、1人では出場も叶わず、プラモ部との再統合による消滅の危機に瀕していました。そんなある日、転校してきた主人公カミキ・セカイとフミナは出会います。セカイはバトルはおろかガンダムの存在すら知らなかったのですが、「次元覇王流拳法」という格闘技の使い手であり、その格闘センスからガンプラバトルでもかなりの実力をみせます。そしてプラモ部に所属していたコウサカ・ユウマがバトル部に復帰し、「チーム・トライ・ファイターズ」として全日本ガンプラバトル選手権に挑戦します。この作品では前作と違ってチーム戦が見所。セカイが操る『ビルドバーニングガンダム』が格闘メイン、ユウマ操る『ライトニングガンダム』が射撃メイン、フミナ操る『ウイニングガンダム』がサポートメインとそれぞれ役割があり、チームワークで物語が進んでいきます。セカイが使う『ビルドバーニングガンダム』は前作の主人公イオリ・セイが作ったものだったり、ユウマの姉が前作のヒロインなど、シリーズとしてのつながりもしっかりあります。
ガンダムビルドダイバーズ
2018年に全25話でTVシリーズとして制作された作品。一応、続編は続編らしいんだけど、つながりはかなり弱くなっています。前2作では現実世界で行われる対戦競技だったガンプラバトルが、本作では仮想世界で行われるオンラインゲームとして描かれることが大きな違いの一つ。ネットワークゲーム「ガンプラバトル・ネクサスオンライン」略してGBNが人気の世界。主人公のミカミ・リクは、GBN内でのガンプラバトルを観戦し、GBNに魅了されます。親友のユッキーことヒダカ・ユキオや同級生のヤシロ・モモカとともにGBNのプレイヤー「ダイバー」となったリクは、惹かれるように購入した『ダブルオーガンダム』をもとに制作した『ガンダムダブルオーダイバー』でGBNでのプレイを謳歌します。ある日、GBN内でガンプラの気持ちがわかるという謎の少女サラと出会い、リクたちと多くのミッションを共にします。そしてリクたちは自分たちのフォース「ビルドダイバーズ」を結成します。その頃、GBN内では不正ツール「ブレイクデカール」というものが横行していた・・・というのが大筋のストーリー。前2作までの設定とソードアートオンラインの要素が合わさったような設定に変わり、この世界でガンプラを損傷しても、現実では損傷しません。この作品から見始めてもいいかもしれません。
ガンダムビルドダイバーズRe:RISE
前作『ガンダムビルドダイバーズ』の完全な続編。全26話なのですが、この作品はYoutube配信で、ファーストシーズン、セカンドシーズンに13話ずつに分けられて公開されました。「ビルドダイバーズ」の活躍から2年後。主人公の高校生クガ・ヒロトは、特定のフォースに属さず、ほかのフォースやダイバーに雇われて活動する傭兵のような活動をしていました。そんなある日、隠しミッションをプレイするためのメンバーを探していたカザミというダイバーに勧誘され、女性ダイバーのメイ、人狐の少年ダイバーパルヴィーズとともに、フレディという犬のような姿をした少年の依頼を受けることになります。彼らは成り行きから「BUILD DiVERS」を名乗ることになり、フレディたち「山の民」の村を襲うヒトツメと呼ばれる敵と戦うことになるというのが序盤のストーリー。主人公のガンプラは『コアガンダム』という小さいガンダムがメインで、このコアガンダムにそれぞれ仕様の違うユニットを装着させ、汎用型の『アースリィガンダム』、近接格闘型の『マーズフォーガンダム』、重火器型の『ヴィートルーガンダム』などミッションに合わせて、その姿が変わります。実は私、ビルドダイバーズの続編ってことで、結構惰性で視聴してたんですが、ファーストシーズンの途中まであまり面白くないと感じてしまってました。しかし、ファーストシーズンの後半で、とんでも展開になって、突然面白くなります。今振り返るとあの前半に面白くないと感じていた部分は、この盛り上がりを想定したたという事を考えると素晴らしいストーリー展開だと思います。そして後半のセカンドシーズンになると、前作の登場キャラたちが大量に登場し始めます。アニメ作品では現在最新作となっています。
そして『ガンダムビルドリアル』
そして今回発表されたのが実写版という事になります。ガンプラも『ナナハチ』と呼ばれる主人公たちが扱うであろうガンプラは普通のRX-72-2ガンダムのようですね。パット見普通に販売されいているRG(リアルグレード)のようです。ウチにあるヤツです。ひざの装甲が連動で稼働する際に、はずれやすく、ポージングにイライラしたヤツですね。もっているバズーカだけ変更されているようですが、詳細はさすがにまだわかりません。
ちょうど今度、ガンプラのHGやMGなどのブランドについて記事を書こうと思っていたので、非常に良いタイミングですね。これを期に皆さんもガンプラを作って、この『ガンダムビルドリアル』を見ましょう。
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