超個人的問題!大好きだった『キングダムハーツ』と決別した理由とは

サブカル

第1作目が2002年にプレイステーション2用ソフトとして発売され、あと少しで20年を迎えようとしている『キングダムハーツ』『ディズニー』のキャラクターと『ファイナルファンタジー』シリーズのキャラクターがコラボするお祭りゲームとして当時注目されていましたが、話題性だけではなく、物語やアクションRPGとして完成度から大人気シリーズとなりました。私はこの『キングダムハーツ』シリーズが大好きでした。1作目を発売日に購入し、2019年に発売した『キングダムハーツ3』まですべてのシリーズをプレイしました。しかし、『3』をプレイした後、この作シリーズはもうプレイするとはやめようと決意しました。今回はそんなどうでもいい、その理由について今回はお話します。なお、この記事には『キングダムハーツ』シリーズのネタバレを多く含む内容になりますので、まだ未プレイの方で、ネタバレが嫌な人は先を読まないようにしてください。




目次

キングダムハーツ

冒頭で説明した通り、『キングダムハーツ』の1作目を発売日に購入しました。当時は仕事で夜勤をやっていたので、夜勤明けの朝にコンビニ(当時はコンビニで結構ゲームソフトを扱っていました)で購入し、家に帰ってプレイしました。発売前の情報によると、スクエア(現在のスクエア・エニックス)の人気ゲームシリーズ『ファイナルファンタジー(以下:FF)』のキャラクターと、『ディズニー』作品のキャラクターのコラボ作品とのことで、もしかしたら話題性のみで、あまり面白くないのではないか?という不安もありましたが、冒頭から物語に引き込まれ、戦闘も面白く、主人公「ソラ」を操作しながら「ドナルド」と「グーフィー」と一緒に冒険するのに夢中でした。コラボレーションも最高の出来で、「ふしぎの国のアリス」、「ヘラクレス」、「ターザン」、「アラジン」、「ピノキオ」、「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」、「ピーター・パン」のワールドを冒険しながら、ゆく先々でFFのキャラクターが登場し、どちらも好きだった私はずっとテンションが上がってました。そしてラスボスを倒した後、物語の主要人物である「リク」と王様「ミッキーマウス」がどこかへ行ってしまい、続編をほのめかしながら1作目は幕を閉じました。1作目をプレイした感想は、『ディズニー』のキャラクターと『FF』シリーズのキャラクターがコラボという話題性を維持しながら、ゲームとしても物語としてもまとまっていて面白く、主題歌があの宇多田ヒカルさんということで、まるでスキのない完璧なゲームの完成度に当時はしびれまくってました。

 

チェイン オブ メモリーズ、キングダム ハーツII

続編となるであろう『キングダム ハーツII』の報をまっていると、2004年にゲームボーイアドバンス用ソフトとして『チェイン オブ メモリーズ』という作品が発売されました。これは1作目と『キングダム ハーツII』の間の出来事が描かれるということだったのですが、ゲームボーイアドバンスなんか持っていなかったので、諦めていました。なんとなく話によると主人公のソラが記憶を失ってしまう物語という事で、個人的には無理矢理作ったスピンオフだと思っていました。そして2005年にようやく正当な続編となる『キングダム ハーツII』が発売されます。実はこの辺からなんかイヤな感じがしていました。『キングダム ハーツII』自体はゲームとしては前作からパワーアップされていて、前作と同じワールドがあって少し真新しさにかけましたが、前作のような匂わせエンドではなくしっかり物語を閉じてくれたので、『キングダム ハーツII』のゲームとしては個人的には素晴らしいと感じました。問題になるのは、ここから登場する「XIII機関」という敵の存在。全員が黒いローブを着ているこの敵が今後、『キングダムハーツ』シリーズをどんどん複雑にしてしまいます。リーダーであり『キングダム ハーツII』のラスボスであるゼムナスは実はゼアノートという人間で、前作のラスボスのアンセムから生まれたとか、そもそもアンセムは別の人間だったとか、もう普通にプレイしていても何がなんだかわからなくなってきます。そもそもディズニーやFFなんかもう関係なくなっています。それでも『キングダム ハーツII』で一度物語が終わったので、なんとか自分の中で消化しました。

 

その後の派生シリーズ

その後、主人公を「ソラ」ではないシリーズとして、ニンテンドーDS用ソフトで「キングダム ハーツ 358/2 Days」、携帯電話専用ゲーム『キングダム ハーツ コーデッド』、PSP用ソフト『キングダム ハーツ バース バイ スリープ』とハードをバラバラに途中なのか、スピンオフなのかわからない作品を量産し始めます。そして2012年にニンテンドー3DS用ソフト『キングダム ハーツ 3D [ドリーム ドロップ ディスタンス]』が発売され、これは『キングダム ハーツII』の続編の物語となっていて、久々に「ソラ」が主人公となっているのですが、ここまでの間に、過去でこんなことがあって、こいつが悪い奴で、その悪い奴が「XIII機関」をつくって、結局悪い奴が復活したともう全然ついていけないなんの進展もない物語が垂れ流され始めます。あんなに好きだった作品なのになんでこうなってしまったのかと、個人的にはもうこのシリーズから手を引こうと思っていたのですが、どうやら『キングダム ハーツIII』が発売されるという事と、これまでのたくさんある『キングダムハーツ』シリーズをまとめたソフトも発売され、それを購入した知人に借りてプレイし、その間に生まれた息子も興味をもったので、なんとか見限らず、『キングダム ハーツIII』に向け復習も含めて、プレイしました。それでいろいろ複雑だった設定や、物語について一度は理解できたと思います。でも今はもうなにがなにやらわからなくなっています。

 

そして『キングダム ハーツIII』

そして2019年に『キングダム ハーツIII』が発売されました。2013年に制作発表があってから6年待ちました。プラットフォームはプレイステーション4。初代『キングダム ハーツ』から続いてきた「ダークシーカー編」の完結編となるとの事でした。この時点で、「ダークシーカー編」ってなに?そんなのもともとあったっけ?という疑問もありましたが、ようやく発売された最新作を発売日に購入し、プレイしました。当時の最新機種ということで、画面もすごくキレイになっていて、ディズニーの中でも人気のピクサー作品から「トイ・ストーリー」「モンスターズ・インク」、他にも「塔の上のラプンツェル」、「ベイマックス」、そして大ヒット作品の「アナと雪の女王」などCG作品のワールドも追加され、そのどれも作りこまれていて、ディズニーのキャラクターたちと冒険するという1作目の感動が蘇ってきました。まるでアトラクションのようなゲームの作りに久々に手応えを感じていました。物語も差し迫ってくると、これまでのシリーズでいなくなったり、行方不明だったキャラが総動員。ソラと一緒に一気の収束していきます。途中、当時偶然プレイしていたスマホのソシャゲ『キングダム ハーツ ユニオンクロス』を交えつつも一気にクライマックスへとなだれ込みます。ここまではいろいろあったけど、これまでプレイしてきてよかったと思いかけていました。しかし、突然とってつけたように、それまで全然活躍していなかったヒロインの「カイリ」がラスボスのゼアノートに捕まってしまいます。まあ、盛り上げるために必要な演出だと思っていたのですが、ラスボスのゼアノートを倒しても、カイリが戻ってきません。そしてソラはそれを探しに行くといいます。そしてなんとエンディングが始まります。え?「ダークシーカー編」ってやつの完結なんじゃないの?と思っていると、エンディングムービーでは、なぜかカイリが普通に戻ってきています。でもソラがいません。他のメンバーはソラの事を忘れているような感じがしています。え?どうゆう事?バッドエンドなの?と思っているとどうやら、ダウンロードコンテンツで完結するとの事。この時もう私の中でいろいろと許していたものがすべてなくなりました。何年も待たせ、一度は諦めかけた理解できない複雑な内容を頑張って理解し、完結編という事で小遣いが少ない中なんとか購入し、まさかラストで主要人物がどうなったのか曖昧なまま終わらせてしまったここまでの流れに、いろいろな感情が一気に無になり、その瞬間私は『キングダムハーツ』シリーズと決別をしました。

真相や結末のような部分を引っ張るだけ引っ張って、何年も待たせて、ようやく発売したのに、最後でまたいやなモヤモヤを残して終わるというのに「もう無理」と思ってしまいました。基本的な他のRPGはそれぞれで完結して、好評だったり、ファンの声などがあれば、その続編を作るというのはあると思いますが、まるで連載マンガのような感覚で、はじめから引きを作ったまま終わるのは、そんなに安くない価格を払ってソフトを購入するファンに対して、良い事だとは私には思えませんでした。百歩譲って1〜2年内に発売されるならまだしも、平気で5年以上あけるので、個人的にはもうその都度、キャラや設定を頭に入れるのが辛いです。すごく大好きだったシリーズだっただけにすごく哀しいのですが、Disney+どうやらこの『キングダムハーツ』のアニメ化を予定しているとの事。そちらはへんな「XIII機関」とかの設定をなくしてわかりやすいストーリーで作るとの事なので、そっちは楽しみにしたいと思っています。

今回は以上です。

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