メガテンシリーズナンバリング作品『真 女神転生IV』のススメ!

サブカル

昨年の10月29日にHD REMASTERとして発売し話題となった『真・女神転生III-NOCTURNE』今年の5月にはSTEAMでも発売される予定で、2003年にPlayStation2で発売されてから、20年近い歳月を経て、またこの作品の魅力を知ってもらえるのはファンとして非常にうれしいです。元々は1992年にスーパーファミコンで第1作目が発売され、1994年に2作目となる『真・女神転生II』が発売されました。そして次に発売された『III』がPS2なので、そのグラフィックの進化はすごかったです。『II』までは一人称視点の3DダンジョンRPGとしてつくられていたメガテンシリーズ。『III』では三人称視点のRPGへと変化し、戦闘画面でもパーティーメンバーとなる仲魔たちのビジュアルも描かれ、攻撃待機中にもいろいろな動きをしていて、感動したものです。とくに「イヌガミ」の動きが良かったです。あと「シヴァ」があんな変な動きしていると思いませんでした。・・・と今回紹介するのはこの名作の『III』ではありません。現在、発売時期はまだ未定なのですが、そして最新作となる『真 女神転生V』の制作はすでに発表され、ディザームービーも公開されています。最近『III』の話題が多く、すっかり影を潜めてしまったのが、『III』と『V』の間に存在するはずの『IV』今回はこの『真 女神転生IV』について紹介します。

 

満を持してのナンバリングはニンテンドー3DS

突如制作発表があったのが、2012年頃(だったと思う)。その時すでにニンテンドー3DSで発売すると発表されていました。冒頭で伝えた通り、私はPS2の時のグラフィックの進化に感動をしました。しかし、据え置き機ではなく、携帯機での発表に少し不安にはなりました。ですけど、3DSでは当時すでに『モンスターハンター』シリーズも発売していましたし、同じくアトラスの『世界樹の迷宮』の新作では、過去のDS時代に一枚絵だったモンスターもポリゴンに変わっていたので、問題ないと思っていました。しかし、発売された『真 女神転生IV』は、ダンジョン探索画面は三人称視点のポリゴンだったのですが、戦闘は一人称視点で、表示される敵の悪魔たちは、ポリゴンではなくイラストが少しだけ動く形。ここで私が強く感じたのは、『III』より劣化してしまったという事。まあ、見た目なんかやっていれば慣れると思ったのですが、『III』で感動した事を思い出すとがっかりしてしまいました。ただし、それでも当時待ちに待ったナンバリング最新作だったので、嬉しさの方が勝っていました。

 

ざっくりストーリー

まず舞台はこれまでの東京ではなく、「東のミカド国」という中世ヨーロッパのような国王と修道院が統治する国。国民はラグジュアリーズ(貴族階級)とカジュアリティーズ(労働者階級)のどちらかの階級に属していて、ラグジュアリーズは政治や公務などの知的労働、カジュアリティーズは農業や商業などの肉体労働をしていて、ラグジュアリーズは情報操作などをしてカジュアリティーズに不満や疑問を持たさないようにしていました。この世界は18歳になると階級に関係なく全員ミカド城に集まり「ガントレットの儀」を受けることになります。魔法の遺物である「ガントレット」は、この世界観には合わないメカニカルな感じで、これを起動することができた者は、国を守る「サムライ衆」に入隊することになります。なので、カジュアリティーズにとっては、このサムライ衆になることが、ラグジュアリーズの仲間入りする唯一の方法でした。主人公は親友のイサカルと共に「ガントレットの儀」を受けにミカド城に向かいます。まずはイサカルが「ガントレットの儀」を受けるも、ガントレット反応しませんでした。そして主人公も「ガントレットの儀」を受けます。なんと主人公はガントレットを起動することができてしまいます。その日からサムライとしての日々が始まります。サムライになった主人公の初めての任務は、地下洞窟ナラクでの悪魔討伐。ナラクでは神話や伝承などで語り継がれる悪魔たちが闊歩していて、悪魔たちをミカド国に侵入しないよう食い止めることがサムライの任務でした。そして任務に慣れてきた頃、主人公の故郷である「キチジョージ村」が火に焼かれているという報を受けます。村にいくとそこには大量の悪魔がひしめき合っていました。生存者のの話を聞いた所、「黒きサムライ」が朗読会を行い、それに参加した者が次から次へと突然悪魔に変貌したとのことでした。ミカド城に戻ると、ナラクに逃げ込んだ黒きサムライを追うよう修道院から指令を受けます。行く手を阻む強敵を撃破し、ナラク最下層のスカイタワーの窓から外を見ると、足下には無数の光が輝き、夜空のような幻想的な風景が広がっていました。建物の外に出ると、夜空のように見えていたものが荒廃した街並みであることがわかります。修道院から通信によると、ここはケガレビトの里で「東京」と呼ばれているらしい。

 

物語について

解説した通り、序盤のストーリーでは、どこがメガテンなのかさっぱりわかりませんでしたが、『東京』にたどり着いたあたりから、物語は一気に面白くなってきます。ファンタジーっぽい感じの主人公たちに対して、『東京』では我々のよく知っている服装の人たちが暮らしています。ただし、空がありません。スカイタワー(東京スカイツリー)の頂上付近からフタをされたように空が塞がれています。「東のミカド国」はその上に存在しているというわけですね。なので、東京の人たちは空を知らずに生活しています。果たして、なぜこのような状況になっているのかが、物語の鍵となってきます。そして、メガテン恒例であるロウルート、カオスルート、ニュートラルルートのシナリオ分岐もちゃんと存在しています。各ルートを1回クリアしただけでは理解できない部分も、違うルートだと解ることなどあり、クリア後の引き継ぎもあるので、気軽に周回プレイできました。

 

他にもメガテンらしさがいっぱい

当たり前ですが、悪魔合体があり、登場する悪魔の数もおそらく過去最高の数で、私のような合体中毒には楽しくてしょうがなかったです。そして『III』からの引き継ぎであるプレスターンバトルも健在。前作『III』のシステムほぼそのままなんですが、携帯ゲーム用にアレンジしてあり、さくさくと戦闘が進みます・・・勝つ時も負ける時も。一度全滅させられた敵でも、弱点がわかるだけで、余裕で勝てるようになったりと、このへんのうまさはさすがです。そして意表をついて登場するデモニカスーツ。このデモニカスーツは、DSにて発売された『真・女神転生 STRANGE JOURNEY』にて主人公たちが着用していた装備。ストーリー的なつながりはないものの、今作の主人公も装備できるので、後半こればっかり着ていた記憶があります。

 

しかし、いろいろと問題点も

ここまで、『真 女神転生IV』の魅力を紹介してきました。本当にストーリーが面白く、システムもメガテンで、パーティーメンバーも悪魔なので、終始楽しくプレイしました。しかし、この『真 女神転生IV』にこれまでのシリーズにはなかった問題点もありました。うるせ〜な〜と思うかもしれませんが、愛しているシリーズだからこそ、見逃せない部分でした。それをいくつか紹介します。

パラメーター

一番気になったのが、パラメーター表示。元々のメガテンシリーズは「力」「魔」「体」「速」「運」でそれぞれパラメーターが設定されています。念の為説明しますと、「力」は通常の攻撃力、「魔」はMPを使用するスキルの威力、「体」は最大HPの変化とHPを使用するスキルの威力、「速」は行動するスピードと回避や命中率、そして「運」は会心率やアイテムのドロップ率などを示す数値となります。なんとこの『IV』では「体」のパラメーターがなくなっているのです。これがどうゆうことかというと、悪魔は種類がいっぱいいて、魔法が得意な悪魔や、物理攻撃が得意な悪魔など、特徴がいっぱいあります。パワータイプの悪魔は「魔」の数値が低く、「力」や「体」の数値が高いのです。それはHPを消費するスキルが多いからなんですが、『IV』では「体」がなくなり、HPを消費するスキルもなくなってしまっています。なのでパワータイプの悪魔もスキルをMPを消費します。かといってMPが多くはないので、ほとんど使い物にならなくなってしまうのです。これがどうしても納得いかず、当時アトラスにメールにてクレームを送った記憶があります。

全体マップ

各エリアから全体マップにでて、自分がアイコンになって表示されるのは過去作のお決まりでしたが、今作はこの全体マップのグラフィックをこったのか、手を抜いたのわかりませんが、とにかくどこを通れてどこに繋がっているのかまるでわかりませんでした。そしてこの全体マップでも敵のアイコンがでてきて、こちらに当たるとエンカウントになるのですが、この敵のわき方もなんかおかしく、わかりずらいマップを確認しようとしているのに、敵がガンガン突っ込んでくるので、目的地とか気にしている余裕がなくなります。この時は自然と舌打ちがでてしまいました。

新規悪魔絵師の起用

最初、ホームページなどで新規悪魔のデザインが発表になったとき、別にいいのではないかと思っていたんですが、従来存在していて、シリーズで人気のある悪魔まで新しくなっていて、残念でした。当時、世間で批判されていた「ナパイヤ」「ケンタウロス」「メデューサ」あたりは個人的に気にならなかったのですが、なんと「リリス」、「ルシファー」、4大天使まで新しくされていて、これまでのシリーズで金子数一馬氏の絵を愛してきたファンからしてみれば、他の絵師に書かせるなら書かせるで、もう少しちゃんとしたデザインにしてほしかったです。「ルシファー」なんかハゲたオッサンになってしまっていました。

 

あまり不満は言いたくはないのですが、この『真 女神転生IV』が発売した時は、いろいろとショックを受けたので今回は不満点も挙げさせてもらいました。だからといって、ゲーム自体は凄く面白いし、なにより待ちに待ったナンバリング最新作だったので、何周もしました。なので特にメガテンシリーズにこだわりのない人からしたら、全然大した問題ではないかもしれません。そしてその後、2016年に『真・女神転生IV FINAL』という作品が発売されます。こちらは『真 女神転生IV』の物語終盤の状況から物語が始まり、『真 女神転生IV』とは異なる展開が描かれます。こちらでは『真 女神転生IV』でのいろいろな不満点が解消されていて、完全に良い作品でした。『真・女神転生IV FINAL』についてはいずれ紹介できればと思います。

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