『ウィッチャー3 ワイルドハント』の魅力とは?個人的に感じた良さを紹介

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PlayStation5版Xbox Series X版『ウィッチャー3 ワイルドハント』の発売が予定されています。Netflixのドラマで話題になり、“今更売れないだろう”と思っていたニンテンドーSwitch版も売行きが良いという本作。もはやあちらこちらでその魅力については語り尽くされていますが、私だって語り尽くしたいのです!そのためにこれまでいくつか『ウィッチャー』に関する記事を書いてきました。今回は本来の目的である『ウィッチャー3 ワイルドハント』の魅力についての内容です。

『ウィッチャー3 ワイルドハント』

広大なオープンワールドを舞台にしたアドベンチャー色強めのアクションRPGです。今では珍しくないクオリティですがグラフィックも綺麗で、ゲームのボリュームもすごい。基本的にはメインストーリーを進めて行きながら、都度見つかるサイドクエストをこなしながら進めていく、最近では全然珍しくないゲームではあります。このゲームの魅力はそういった人気のあるオープンワールドのアクションRPGの基本をしっかり作りつつ、『ウィッチャー』独特の世界観でしっかりした味付けがされていて、一切手抜きを感じないゲームとなっています。多分ここまではありきたりな紹介だと思いますので、もう少し突っ込んだ紹介をしていきたいと思います。

 

膨大な設定なのに頭に入ってくる

『ウィッチャー』シリーズは現実ではない世界が舞台なので、その世界独特の用語や設定が非常に多くあります。ファンタジー作品を少しでもプレイしていればなんとなくわかる用語もあるのですが、それらも深く設定されているので、全部覚えるのは大変。なのですが、この『ウィッチャー3 ワイルドハント(以下ウィッチャー3)』はゲーム内にある設定解説も手伝って、そういった独特な設定がすんなり頭に入ってきます。また土地勘なんかもRPGなので、マップを確認しながら進む事により、しっかり理解できます。これが理解できないまま、物語が進んでしまうとさっぱりわからなくなり、ストーリーなんかどうでも良くなってつまんなくなってしまうので、実は重要なポイントだと思います。

物語が面白い

大したセールスポイントに聞こえないかもしれませんが、物語が非常に面白いです。だって本当に面白いんだもん。RPGなのでメインストーリーの途中途中でいろいろなイベントをこなしながら進行するのですが、その一つ一つのエピソードの中にセオリー通りではない展開や、予想を裏切る展開が多く、先が読みにくい展開が多いです。また、会話での選択肢が多いゲーム特有の選択肢によって物語が変わるパターンなのですが、この作品の場合は割と重要なキャラクターの生死に関わる場面が結構あって、『え!!死んじゃったの?』っていう場面が何度もありました。そして主人公のゲラルトが娘同然の少女シリを探すというメインとなるストーリーも徐々に近づいていく二人の状況に、ワクワクしながらプレイできました。

『ウィッチャー』としてプレイできる

はあ?とか言われそうですが、これがこのゲームの最も大きい魅力と言えるかもしれません。ウィッチャーは怪物退治が仕事ですが、ゲーム内でも度々怪物退治の依頼を受けます。怪物の種類はたくさんあり、その対処も種類によって変わってきます。依頼を受けたあと、ゲラルトは怪物についての調査から始めます。被害現場などに行き、足跡や犠牲者となった遺体などを調べ、なんの種類の怪物かを調べます。調べたあと準備します。ウィッチャーはの他に、『印』と呼ばれる魔法を使います。そして他にも自分を強化する霊薬や、剣に塗りつけるオイルなどを使用します。これらのものをその怪物に合わせて使用していくわけです。例えば幽鬼と呼ばれる所謂亡霊のようなモンスターと戦う際、普通に剣で斬りかかると、相手の体力は減らせますが、スカスカと手応えがありません。しかし、イャーデンという有広範囲に入った敵の動きを遅くする『印』を使用すると、実体化させる事ができて、剣撃の威力があがります。こういった感じで、自前の情報と準備で、怪物たちと戦っていきます。その調査の際、調べたゲラルトが『こういつは幽鬼だ』とか、プレイヤーに相手の特徴を教えてくれるので、ゲラルトの言った事をゲームのメニューで調べ、オイルや霊薬を準備して戦います。ゲラルトとプレイヤーの関係はゲーム中に終始この状態なので、通常のゲームよりも、主人公のゲラルトへの親近感がでてくるのです。

 

演出が素晴らしい

カメラワークが独特で、1シーン1シーンがまるで映画のような演出をしています。これがメインストーリーだけではなく、サイドクエストでもそれぞれしっかりした演出が入っていて、多分ですが、ボイスのないセリフはないんじゃないでしょうか。そういったメインではない所も丁寧に作ってあるので、そのサイドクエストの内容がいわゆるお使いゲーといわれる内容のものでも、飽きにくいようになっています。そして演出とは少し違うのですが、私が驚いたのは、以下のムービーです。

 

軽くネタバレになります。このムービーは『ウィッチャー3 ワイルドハント』が発売前に第一報としてのローンチトレーラーとして作られたムービーです。決して子供向けではない、ダークな世界観で、ゲラルトがウィッチャーとして吸血鬼と戦う様子を、超美麗な映像で見せてくれます。すごい映像だけど、これがなにか?と思う人もいるかもしれませんが、先に伝えた通り発売前の第一報のムービーです。しかしこのエピソードは『ウィッチャー3』本編にはありません。このエピソードは『ウィッチャー3』発売の1年後に配信された有料ダウンロードコンテンツの一つ『血塗られた美酒』に登場する女吸血鬼との戦いです。しかし、『血塗られた美酒』でもこの女吸血鬼と戦うエピソードもありません。『血塗られた美酒』にでてくるオリアンナという女吸血鬼とは決着つかずに、物語は終わってしまうのです。つまり、このムービーは本編の後に配信されたダウンロードコンテンツの後日談となっているわけです。それを第一報のローンチトレーラーで公開するという演出。私はこのムービーを見たのが『血塗られた美酒』のプレイ後だったので、凄く驚きました。

 

サイドクエストのストーリーも面白い

オープンワールドゲームにはサイドクエストがたくさんあるのがお決まりですが、『ウィッチャー3』も同様です。サイドクエストのかさ増しのために、雑なクエストも多い中、『ウィッチャー3』はサイドクエストも手抜きなく作られています。簡単なものから、なかなか厄介なものまであるのですが、どうもゲームをプレイする時、人は勧善懲悪の選択肢を選びがちだと思いますが、『ウィッチャー3』のサイドクエストはプレイヤーのそんなナメた態度に衝撃を与えてきます。例えばとある村で村人が悪夢に襲われて、夜中に眠ったまま家から出て行き、戻ってこない。なんとかしてくれというクエストを受けます。クエストラインにそって囁きの丘の木の下にいくとそこには、木の根っこのような怪物がいて、この怪物は以前、この森の土地を狙っていた妖婆に反抗した際、妖婆に殺され、呪われ悪霊にされて魔法によってこの場に縛られているとのことでした。その場で殺す選択肢もあるのですが、馬をつれてくれば馬に乗り移って開放されるってことなので、馬を連れてきて開放するとクエストは完了します。しかし、村に戻ると村人が全員殺されているのです。なんで・・・。実は木の根っこだった精霊はここの村人に恨みがったという事がわかります。このように“よかれ”と思って選んだ選択肢が、次の展開で以外な人物を死なせることになってしまう事もしばしば。全部がこのような流れではありませんが、一つ一つが重くつくれれています。

ローカライズが完璧

『ウィッチャー3』は多分全部のセリフにボイスがついています。そして日本版にローカライズされているセリフも日本語で再現されています。ゲラルトの声優さんは洋画の吹き替えなどで有名な山路和弘さん。渋い声で非常にカッコいいんですが、セリフだけではなく、オープンワールドなので、街や村の住人たちも日本語でしゃべっています。大事なセリフじゃなく喧騒そのものが日本語に吹き替えられています。村人同士の会話も吹き替えされていて、とある村で皇帝の悪口を歌詞にした歌を歌っている子供に対して、その親が『そんな歌どこで覚えたんだ?』『もう歌っちゃだめだぞ』と注意するような会話が聞こえてきます。細かいけどこうゆう部分までしっかり吹き替えられているだけで、プレイ中に自然に耳に入ってくるので、その世界のリアルさが一層引き立たされています。本当に終始隙がありません。

容赦ないダウンロードコンテンツ

『ウィッチャー3』にはダウンロードコンテンツも豊富に用意されています。無料の軽いクエストや、キャラクターたちの衣装もあるのですが、なんといっても有料ですが、2つの大型コンテンツ『無情なる心』『血塗られた美酒』が素晴らしい。『無情なる心』はマップはそのままですが新たなストーリーが追加されていて、本編の一番最初にゲラルトがイェネファーを探すため、酒場で聞き込みをしていると有力な情報をくれるゴウンター・オーディムというモブキャラがいるのですが、実はこいつはモブキャラではなく、『無情なる心』でゲラルトを罠に陥れる重要なキャラであったり、『血塗られた美酒』では決して狭くない新マップが追加され、吸血鬼との戦いが描かれ、その内容の濃さとボリュームから普通にゲーム一本分くらいあります。『ウィッチャー3』をプレイしてこのダウンロードコンテンツをプレイしないのはもったいないと言われるできです。

『ウィッチャー』という作品をもっと知りたくなる

ここまで丁寧に作られた世界観をゲラルトを操作しながらストーリーやサイドクエストを進めていると、自ずとこの『ウィッチャー』という作品をもっと知りたくなります。霊薬の事、モンスターの事、登場するキャラクターの事など、ゲーム内メニューにある情報を呼んでいると、過去にもいろいろな出来事があったという事がわかります。ある程度の時間、このゲームをプレイしているとおそらくゲラルトの人となりもわかってきて、過去作を調べたり、小説を呼んでみたくなってしまう魅力というか、魔力がこのゲームには存在します。そしてゲーム『ウィッチャー』10周年のムービーを見た時、悲しくはなく、のどかで温かいムービーなのですが、私は涙がでてきました。多分、『ウィッチャー3 ワイルドハント』を最後までプレイした人はみんな同じ感情になったと思います。このムービーを見たあと私は、珍しくトロフィーをコンプしたこの『ウィッチャー3』の3周目をスタートさせるくらい大好きな作品となりました。

以上が『ウィッチャー3 ワイルドハント』の魅力でした。私が感じたこの作品の良さを思いつく限りお伝えしましたが、もちろん人により合う合わないがあり、好みもあるので、万人に受けるとは思っていません。しかし、私がドハマリしたのは事実ですし、多くの人がこの作品を評価しているのも事実。もしまだプレイしていないで、迷っている人がいたら、是非プレイしてみてください。

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