『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザインや作画監督などを担当した安彦良和さんが監督を務める劇場版アニメ『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』の新しい情報と動画が公開されました。
目次
新予告を公開
ファーストガンダムと呼ばれる元祖ガンダムであるテレビアニメ『機動戦士ガンダム』の第15話「ククルス・ドアンの島」をベースに当時テレビ版で作画監督を努めた安彦良和さんが監督を務める劇場版アニメ『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』。3月9日(ザクの日)に新しい映像と設定が公開されました。もとのテレビ版の「ククルス・ドアンの島」では、アムロが早々に捕獲されてしまうので、メカアクションは少なめかと思っていたのですが、今回公開されたドアン専用ザクがGMやガンダムを相手に大暴れしている映像を見て、非常にテンション上がっています。安彦良和さんが描いた漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では漫画なのに非常に動きが伝わってきましたが、それが映像になって更に動きが激しくなっているようです。動画の中でもガンダムとドアン専用ザクの一騎打ちのシーンなどが見られます。テレビ版の物語だとこの後、アムロは捕獲されてしまうんですが、この頃のアムロ(ジャブローより後)にザクで勝ってしまうドアンはかなりの操縦センスですね。シャアにも勝てるんじゃないでしょうか。テレビ版の第15話「ククルス・ドアンの島」や安彦良和さんが描いた漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』については、過去の記事を参照してください。
ドアン専用ザク公開
以前公開された映像で、ガンダムはすでに登場していましたが、今回はドアンが操縦する「ドアン専用ザク」と合わせて、「ガンダム」の設定も公開されました。今回の映画での2機の設定は以下の通り。
〈公式サイトより引用〉
RX-78-02 ガンダム
アムロ・レイが搭乗する地球連邦軍の白兵戦用試作モビルスーツ(MS)。ホワイトベースが地球連邦軍総司令部ジャブローへ到着した際に改修され、中期型となった。主な変更点としてボディユニットへコア・ポッドが組み込まれ、左肩のショルダー・マグナムが右肩同様にバルカン砲に換装されている。無人島で地球連邦軍のMS隊が壊滅したことから、島の残敵掃討任務で運用されるがドアンのザクと交戦後、機体は行方不明となる。
MS-06F ドアン専用ザク
ククルス・ドアンがジオン公国軍のサザンクロス隊を率いていた際に搭乗していたザク。地球侵攻作戦中に脱走したため、倒した相手の機体から部品を回収し、ドアン自身でそれらを用い機体の補修・改修を行っている。そのため、一部装甲は剥がれたままになっており、左右非対称な部分も多い。
島での生活を守るために普段は存在を隠しているが、外敵である地球連邦軍やジオン公国軍が来た際は迎撃して無力化するために運用されている。
確かにテレビ版の設定を考えるとドアンのザクはボロボロのはずですもんね。今回のこういったアレンジはさすが安彦さんと思いましたね。ネットではあちこちで「ドアン専用ザク」という名前が出回って注目を浴びてしまっていますが、正直壊れかけている普通のザクIIなだけなのですが、やはりこの作品がそれだけ注目されているということですね。テレビ版の第15話「ククルス・ドアンの島」は当時の映像を見返すファンたちに“作画崩壊回”として有名なのですが、その時に映像として残っている“細いザク”を少し意識しているのか、いつものザクに比べて、今回の「ドアン専用ザク」は少し細身のような気がしますが、気のせいでしょうか。
プラモデル化決定
そして今回公開された主役の2機?に関しては、バンダイでHGとしてガンプラも商品化去れるとのこと。これはプレミアムバンダイでの販売になるようです。今回のガンダムもザクもデザインは基本的に『THE ORIGIN』版がベースになっているようで、ガンダムもザクもプラモデルは『THE ORIGIN』版にて発売済。なのでパッケージを含み、ほんの少しのパーツ追加商品になるのではないかと予想します。ただし、「ドアン専用ザク」に関しては、『THE ORIGIN』版のザクはすでにあるものの、補修・改修され、装甲がなくなった部分などは新しくしなければいけないので、新規金型部分が多くなりそうですね。こうゆうのは、発売が発表された時点ではあまり気になっていなくても、作品を見た後だと無性に欲しくなってしまうんで、こまったものです。今回はプレミアムバンダイ専売ですし、ガンプラも転売問題が一段落したようなので、映画見たあとに購入しようかどうか考えようと思っています。
作品に期待
3月9日のザクの日に古谷徹さん(アムロ・レイ役)、武内駿輔さん(ククルス・ドアン役)といったキャスト陣に加え、監督を務める安彦良和さんが登壇したスペシャル会見が開催されました。その時に監督である安彦さんが「古谷さんが最初にアフレコをやってくださったのですが、アフレコの帰り際、古谷さんが『家で練習していて泣きました』と話してくれたのは嬉しかったですね。“いい話だったんだ”と、その一言で自信がつきました」とコメントしてました。もう数え切れないほどアムロを演じてきた古谷徹さんが泣いてしまうほどの作品に仕上がっているようで、テレビ版の物語からどんな変貌を遂げたのか、期待せずにはいられませんね。
劇場版アニメ『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』が発表された時に個人的に思い出したが、映画『ドラえもん のび太の恐竜』。ドラえもんの映画第1作目で有名ですが、知っている人も多いかと思いますが、この作品も原作の1エピソードだったものを、拡大して制作された作品でした。子供の頃にコロコロに映画のまんがが掲載した時に、「この話単行本にあったのに」と思いながらも、そこからの大きな物語の発展にワクワクしたのを強く覚えています。今回の「ククルス・ドアンの島」の映画化にもそういった印象を持ちました。テレビ版の1エピソードがどれだけの名作になるのか、公開前から楽しみでしょうがないですね。
今回は以上です。
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