1月7日よりシーズン2が始まったアニメ『約束のネバーランド』。現在、その内容が原作と大幅に異なっており、炎上しています。
目次
約束のネバーランドとはどんな作品
『約束のネバーランド』は少年ジャンプで連載されていた人気漫画。現在は完結しています。2019年1月にアニメ化もされ、昨年には実写映画化されるほど、ファンの多い作品となっています。シーズン1では、本来のメインとなるテーマ“脱獄”までが描かれて、実写の映画も同じところまで、描かれました。それだけに今回のシーズン2の放映を待っていたファンも多い事でしょう。期待の中始まったそのシーズン2で、原作にあった大きなエピソードがカットされ、そこで登場する重要人物もいなかった事になっており、SNSを中心にその不満が爆発しているようです。
ざっくりストーリー
『約束のネバーランド』のストーリーは、色々な孤児が集まる「孤児院」・グレイス=フィールドハウスで、血縁関係のない兄弟姉妹達が幸せに暮らしているところから物語が始まり、この施設では、特殊な勉強とテストにより育てあげ、6歳から12歳までの間に里親の元へと送り出す…と孤児たちは教えられていました。ある日、里親が見つかり、施設を後にする事になった、コニーという女の子が人形を置き忘れたため、主人公のエマとノーマンはそれを届けに追いかけます。しかし「門」でコニーが死んでいるのを発見してしまいます。コニーは「鬼」という存在の食肉として出荷される所でした。そこから「鬼」の存在を知った二人は、他の兄弟たちを仲間に引き入れ、グレイス=フィールドハウスからの脱獄計画をスタートさせるのです。
原作でカットされたエピソード
前述で説明したように、シーズン2では脱獄したあとの話。外の世界にでたエマたちは、人を食べない鬼の少女ムジカと、男のソンジュと出会います。ソンジュから「鬼は昔から存在していて、鬼は人を狩り、人は鬼を殺し合っていたが、一人のフクロウを飼う人間によって世界の住み分けが提案された」ことを聞き、その約束が今も続いて、エマたちは鬼の世界に残された人の子孫と知ります。そして、ソンジュとムジカと別れたエマたちは、本来の目的地へ向かいます。エマたちが辿り着くのは、ミネルヴァが用意していた地下シェルター・・・。
と、ここまではほぼ原作の通りです。しかし、この地下シェルターには、一人の怪しいオジサンが住んでいて、彼もまた、もと施設の子供だった事を知ります。しかし、オジサンは当初、ピストルを向けるなどしてエマたちに否定的な態度でした。その後エマは、シェルター内で見つけた地図にあった
ゴールディ・ポンドという所を知ります。エマたちは人間界へ行く手がかりをつかむべく、ゴールディ・ポンドへ旅立つことにした。その後、エマはゴールディ・ポンド探索中に鬼の襲撃を受け、とある場所に迷いこんでしまいます。なんと、そこが目指していたゴールディ・ポンドでした。しかしゴールディ・ポンドは、“バイヨン卿”という貴族の鬼が他の鬼たちと狩猟を楽しむための狩猟場でした。エマはそこでまだ生き残っている他の農園の孤児院たちと協力し、このゴールディ・ポンドからの脱出を図ります。
というのが原作のあらすじ。なんとアニメではシェルターには辿り着くものの、ここでオジサンが登場しません。このオジサンのかつての仲間が実はゴールディ・ポンドで生きており、その後のシェルターが襲撃された時(これはアニメでもあり)も、オジサンとそのキャラのおかげでなんとか無事に脱出するのですが、オジサンが登場せず、なんとゴールディ・ポンドにもいきません。今回炎上しているのは、ここのエピソードが丸々カットされているからのようです。
原作このゴールディ・ポンド編は30話以上使用して描かれていました。その後、紆余曲折を経て、ようやく再会するノーマン。アニメのシーズン2では、そこをすっ飛ばして、わりとあっという間にノーマンと再会するため、感動が薄まっているという意見も見られます。
ネットでの声
今回のアニメでの改変にSNSでは大炎上中ですが、その中でもわかりやすい例えとして、『鬼滅でいえば、煉獄さんを丸々カットするようなもの』という表現がありました。担当のアニメーターさんツイッターには、『原作者の意思』との意見がでております。現在、アニメのシーズン2が放映さっれているのは、フジテレビの『ノイタミナ』という枠。かつて『ドラゴンボール』や『ワンピース』など、アニメオリジナルエピソードで引き伸ばしの例があるせいか、フジテレビのせいにする声もあります。
そして心配される『鬼滅の刃』の続き
現在、『鬼滅の刃』の放送権を得ているのがフジテレビ。あれだけヒットして続編のアニメが作られないわけないのです。あくまで噂なのですが、どうも続編の話がなかなかでてこのないのも、フジテレビのせいでないはないかと言われています。フジテレビは『鬼滅の刃』の映画の続きを、ゴールデン帯に放送したがっているのですが、映画で描かれた”無限列車編”の次は”吉原遊廓編”という、炭治郎たちが風俗街に潜入するという話。そのため、放送倫理に触れる恐れがあり、もしかしたら、アニメオリジナルエピソードが追加されるのではないか・・・という話もあるそうです。
原作の通りが良いのか、アニメオリジナルが良いのか、好みは人によると思いますが、原作からのファンの期待を商業上の理由で変えてしまうのは、やはりあまり好まれないようですね。
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