放映されるたびに話題となった『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。今回は第2クールに備えて、12話までのあらすじのネタバレを紹介します。今回はテレビシリーズの第1話「魔女と花嫁」について。
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』ネタバレ
放映開始からネットやSNS、ガンプラの売り上げまでもこれまでのガンダムシリーズではなかったほどの盛り上がりを見せた『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。テレビシリーズは第2クールが4月から開始されますが、うっかりしていて、この話題の作品に乗り遅れた人のために、。そんな人のため、何回かに分けて、第1クールのあらすじのネタバレを紹介していきます。本ブログでのネタバレに関しては、なるべく短く簡潔にまとめてきたのですが、この『水星の魔女』に関しては、物語だけではなく、設定や謎、キャラクターたちの話題となったセリフなど、注目された部分が多かったため、今回はできる限り詳細に紹介していきたいと思います。なので全話分になるとかなり長くなると思いますが、移動中など時間がある時に読んでいただけるとうれしいです。
というわけで、今回はテレビシリーズの第1話「魔女と花嫁」を紹介します。
第1話「魔女と花嫁」
本編の主人公である「スレッタ・マーキュリー」は17歳。「アスティカシア高等専門学園」に入学するため、生まれ育った水星から輸送船に乗船し向かっていました。輸送船が学園のある小惑星の近くを通ったその時、スレッタは船内から宇宙空間を彷徨う人影を発見します。遭難者だと思ったスレッタは急いで、愛機であるモビルスーツ「エアリアル」に搭乗し、遭難者を救出しました。しかし、救出された少女は遭難者ではなく、実は地球への密航を企てていて、それをスレッタに連れてこられたため、「責任とってよね」と地球への密航を邪魔されたとスレッタにと詰め寄ります。スレッタは謝罪しながらも、責任をとるという約束をしてしまいました。
《補足》
この時点で、プロローグとのつながりなど一切説明がありません。主人公のスレッタ・マーキュリーがプロローグに登場したエリクト・サマヤに似ていることや、第2話以降に登場するスレッタの母であるプロスペラ・マーキュリーがエルノラ・サマヤに似ていることなど、名前の違いや関係性などの説明はなく物語は進行していきます。
スレッタ・マーキュリー
その後、スレッタは無事学園へと入学を果たします。
アスティカシア高等専門学園は小惑星を基部として宇宙空間に建造された巨大人工居住施設「フロント」の73区という所にあり、モビルスーツ製造産業157社が集まった巨大複合企業「ベネフィットグループ」が運営していいます。パイトット科、メカニック科、経営戦略科と普通の学校にはない学科ばかりで、将来のベネフィットグループを支えていくであろう子供たちが通っています。そのせいか、学区内にモビルスーツも普通に闊歩しているようになっています。
水星には自分と同じくらいの年の子がいなかったスレッタは、人とのコミュニケーションが苦手で、学園に来たというのに戸惑ってばかりいました。そんなスレッタに親切に接してきてくれたのが、メカニック科2年生の地球寮の「ニカ・ナナウラ」。
ニカ・ナナウラ
ニカの心ある対応になんとかコミュニケーションをとろうとしていたスレッタでしたが、そこに遭難者と勘違いして助けてしまった経営学科のエリートである「ミオリネ・レンブラン」とも再会します。スレッタが救出した時のことをミオリネに謝罪していましたが、そこでアラートが響き渡りました。するとモビルスーツ同士が戦闘状態で、スレッタたちのいるエリアまで迫ってきました。
ミオリネ・レンブラン
ここアスティカシア高等専門学園では、生徒同士のモビルスーツによる決闘が日常で行われていて、この時も現在のホルダー(チャンピオンみたいなもの)である「グエル・ジェターク」が他の生徒との決闘で勝利する瞬間でした。ベネフィットグループ内にはトップに「御三家」と呼ばれている3社がありました。
1つは「グラスレー社」。1つは「ペイル社」。そしてもう1つが「ジェターク社」で、グエルはそのジェターク社のCEOである「ヴィム・ジェターク」の息子であり、御曹司の一人でした。この決闘では生徒同士が大切なものをかけて行われます。お金、権利、謝罪、そして結婚相手。地球へ逃げようとしていたミオリネは、ベネフィットグループの総裁である「デリング・レンブラン」の娘であり、そのデリングが決闘の賞品として、ホルダーになったものはミオリネと結婚できるという権利を与えたと言います。つまり現在のミオリネの婚約者は、現在のホルダーのグエルということになります。
グエル・ジェターク
スレッタはというと、ミオリネの責任を取らなくれていけないと思いつつ、彼女のあとをひたすらついて回っていました。ミオリネは学園の中に小さな植物プラントを持っていて、その植物プラントは今は亡きミオリネの母が残したものであり、彼女にとってとても大切な場所だということをスレッタは知ります。
スレッタを鬱陶しがったミオリネは、端末でもあるスレッタの生徒手帳へ、帰り道がわからないだろうと、学園内のマップをインストールしてあげようとしていました。と、そこへ現在のホルダーであるグエルが現れました。グエルは自分をミオリネの未来の夫だと言います。ホルダーという自らの地位を誇示しているグエルは、地球へ逃亡しようとしたミオリネの束縛するため、自分の所属するジェターク寮へ住むように命令します。しかし、その言葉に反論したミオリネに腹を立てたグエルは、ミオリネの植物プラントを手当たり次第に壊し始めました。その光景を見て、いても立ってもいられなくなったスレッタは、怯えながらも勇気を振り絞り、グエルのお尻に平手打ちし、その場の騒ぎを止めます。
そんな何も知らないスレッタを水星からきた田舎者扱いしていたグエルは、自分はベネフィットグループのジェターク社の御曹司で、決闘委員会の筆頭で、現在のホルダーだと言います。ミオリネはこの学園ではミオリネの父によって、決闘の賞品とされていて、そんな状況に我慢できず、何度かに渡ってこれまでに地球への逃亡を企てていたのでした。
この学園では決闘がすべてを決めているという説明をされても、納得しないスレッタにグエルは「オレと決闘するか?」と聞くとスレッタはこの決闘を受けることにして、グエルとスレッタの決闘が行われることになります。
グエルは自分専用に装飾されたジェターク社製のモビルスーツ「ディランザ」に登場。対峙するのは「エアリアル」。しかし、パイロットはスレッタではなく、なんとミオリネが乗っていました。ミオリネは自分の処遇を勝手に決める周りの人間たちにうんざりしていて、スマート端末であるスレッタの生徒手帳を借りたままになっていたので、それを利用して、エアリアルに勝手に乗って決闘に挑んでいました。
この学園で行われる決闘は、生徒たちによる決闘委員会が取り決めを行なっていて、決闘委員会のメンバーも、グエルを始めとする御三家が中心となっていました。ルールはモビルスーツのブレードアンテナ(ツノ)を折った方が勝利。グエルとミオリネの決闘が始まりました。しかし、パイロット科でしかも現在のホルダーであるグエルに、経営戦略科のミオリネがかなうはずもなく、一瞬でエアリアルは倒されてしまいます。そこへスレッタがバイクで決闘の場へと現れます。この状況にただ慌てていたスレッタに協力したのは、学園にきたばかりの時に声をかけてきてくれたニカ・ナナウラでした。ニカのバイクで現れたスレッタはすかさず倒れているエアリアルのコクピットの中に入り、「エアリアル!返してください!」とミオリネに詰め寄ります。たかがモビルスーツというミオリネに対し、スレッタは「たかがじゃありません、エアリアルは家族なんです。私とエアリアルはあんなのに負けません!」とミオリネに伝えると、その「あんなの」の言葉に憤ったグエルは決闘相手を変更し、スレッタとエアリアルを叩きのめそうとします。
グエルのディランザからの攻撃を避けつつ、スレッタはコクピットの中でミオリネに伝えます。「お母さんが言ってました。逃げたら1つ、進めば2つ手に入るって!」とミオリネに伝えます。「逃げたら“負けない”が手に入ります。でも進めば」「勝てるっていうの?」「勝てなくても、手に入ります。経験値もプライドも・・・信頼だって!」と伝えるとエアリアルの身体中にマウントされていた無数のガンビットが分離され、そこからの遠隔操作の一斉射により、グエルのディランザを瞬時に行動不能に陥れます。そして動けなくなったそのブレードアンテナをビームサーベルで切断し、見事勝利を収めます。
「あの・・・勝ちました」エアリアルのコクピットでミオリネに伝えるスレッタ。ミオリネはそんなスレッタがこの瞬間、学園の新たなホルダーであることを告げさらに、「そして私の婚約者の証でもある」と伝えます。「私・・・女ですけど・・・」そう返すスレッタに、ミオリネは「水星ってお堅いのね。こっちじゃ全然ありよ」そんな答えに戸惑っていたスレッタにミオリネは「よろしくね、花婿さん」と一言伝えました。
今回は以上です。
第2話に続く
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