宇多田ヒカルの名曲『Automatic』が若者には理解できない!

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宇多田ヒカルさんの名曲『Automatic』の歌詞の内容が現代の若者には通じないというツイートがアチコチで話題となっています。



『Automatic』の歌詞

知らない人の方が少ないと思いますが『Automatic』は1998年に発売された宇多田ヒカルさんのデビューシングル。何がすごかったって、当時、宇多田ヒカルさんは15歳でこの歌を作詞作曲したという天才っぷりが話題となり、シングルCDのの売上は200万枚を超えるという、それこそ今では理解できない売上となった超名曲です。そんな『Automatic』のの歌詞で話題となっているのが、冒頭部分。

七回目のベルで受話器を取った君
名前を言わなくても声ですぐわかってくれる

という所。まずは「七回目のベル」という所で、この「ベル」という言葉がわからないとのこと。ここで“ベルとは昔の着信音や呼び出し音の事”という説明をしなければ現代の若者はわからないそうです。実際、「ベル」なんて言葉は生活していて使った記憶はありませんが、歌の歌詞では当時よく使用されていた表現でした。現代のように個人個人が携帯電話、しかもスマホを使用していると、昔のこういったコミュニケーションを描写した歌詞が理解できないようです。
さらに「受話器を取った君」の「受話器」の存在も若者にはわからないそうです。ここで“受話器とは昔の電話についていた、通話時に本体から取り外し耳に当てる部分”という注釈が必要になるとのことです。まあ、スマホも携帯電話もそのものが受話器のような感じですから、さらに電話には本体があったという事を知らないのもしょうがないと思います。
さらに続くフレーズで「名前を言わなくても声ですぐ分かってくれる」という部分でも“昔の電話は着信時に相手は表示されなかった”といった説明が必要とのことです。私の場合は逆に「そっかぁ、今わかるもんな」という感想になってしまいました。なんというかこの歌で相手との距離感をうまく説明した切ないフレーズだと思っていた歌詞でさえ、時代の流れとともに意味不明にされてしまうのです。
個人的にもっと言っちゃうと、携帯電話がない時代、受話器を取るのが「君」ならいいのですが、相手のお父さんやお母さんがとる場合が多く、緊張しながら「〇〇さんの同級生の〇〇と申しますが、〇〇さんはいらっしゃいますでしょうか?」と相手の親の壁を越えなければいけない時代があったことを思い出しちゃいました。今の若者はそんな苦労せずに好きな相手と直接話せるので、本当にいろんな意味で便利な時代になりました。

 

時代を象徴するガジェット

今回、デビューシングルの『Automatic』の時代を象徴する歌詞が注目されましたが、宇多田ヒカルさんのセカンドシングル『Movin’ on without you』の歌詞にも「枕元のPHS」という歌詞があり、この「PHS」の存在も若者にはわからないんじゃないでしょうか。「PHS」は細かく説明すると長くなっちゃうんで、簡単に説明すると携帯電話を安くしたような物で当時の感覚だと学生をメインに普及していた端末です。2020年そのサービスは終了してしまったとのことで、現代では存在しないものになってしまいました。
また、歌の歌詞は時代を彩ったガジェットが登場する事が多く、今見てもっともどう説明していいのかわからないのが「ポケベル」。「ポケベル」は「ポケットベル」の略で1990年頃に爆発的に普及した端末機で、携帯電話がない時代に呼び出すだけの機械でした。
って言ってもわけがわかりませんよね?この時代は相手と連絡を取る手段は電話しかなかったのですが、携帯がないので「どこかにいる所にある固定電話機を使用」して連絡を取っていました。なので相手が出かけていたりすると連絡のとりようがなかったのです。そこで登場したのがこの「ポケベル」。「ポケベル」には電話番号が設定されていて、呼び出したい相手のポケベルにまず電話をかけます。するとその「ポケベル」が音を出して持ち主に呼び出されていることを教えてくれるという機械でした。その時、誰が呼び出したかわかるように、呼び出した相手に電話してほしい電話番号を電話機の数字ボタンで入力することができるのです。すると相手のポケベルにその番号が表示され、どこかの電話を借りたり、公衆電話を使って連絡をとっていました。それが「ポケベル」です。1993年にそんな「ポケベル」を扱ったテレビドラマがありました。ドラマのタイトルは『ポケベルが鳴らなくて』。これが当時人気となり、その主題歌も50万枚の売上を記録する大ヒットとなりました。その主題歌のタイトルもまんま『ポケベルが鳴らなくて』。国武万里さんが歌っていました。



さらに遡ると

正直、個人的には前述までの時代はまだ新しく感じてしまっていて、さらに遡ると私が中学生の頃に大ヒットしたチェッカーズの『涙のリクエスト』という歌があります。この歌の冒頭の歌詞が

最後のコインに祈りをこめて Midnaight D.J
ダイヤル回す あの娘に伝えて まだ好きだよと

というのがあるんですが、ここで問題となりそうなのが、「コイン」と「ダイヤル」。当時は公衆電話が3分10円で使用でき、小銭(コイン)を入れて電話をかけていました。この歌詞の主人公はラジオ番組に公衆電話からリクエストしていたということですね。そして極み付けが「ダイヤル」。この「ダイヤルを回す」という歌詞は昔の歌によく出てくるフレーズですが、当時の電話機は今のように数字のボタン(スマホではボタンさえないですが)を押すのではなく、ダイヤル式になっていて0〜9までの番号のついた穴に指を引っ掛けて、金具があるところまで順番に回して電話をかけていました。この時代ではまさか未来で声だけじゃなく、動画や画像までどこでも見れる時代がくるなんて思いもしなかったですもんね。私もやはり年とったんですね。

こうして見ると歌の歌詞でその歌が流行った時代を見ることができて面白いですね。しかし・・・宇多田ヒカルさんでもう通じないとか、オッサンにはつらすぎます。

今回は以上です。

 

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