2012年から2013年にかけて公開された映画『ベルセルク 黄金時代篇』の3部作が、「MEMORIAL EDITION」として2022年に地上波でテレビ放送されることが発表されました。
目次
ベルセルク 黄金時代篇
『ベルセルク 黄金時代篇』は原作コミック『ベルセルク』でもファンの間で最も人気が高いエピソードというか、時期を描いた作品。映画は3部作として公開され、『ベルセルク 黄金時代篇 I 覇王の卵』、『ベルセルク 黄金時代篇 II ドルドレイ攻略』、『ベルセルク 黄金時代篇 III 降臨』と随時映画公開された作品です。主人公のガッツが後の仇敵となるグリフィスと出会い、友情を築いた物語がメインとなっていて、序盤の騎士団が成り上がっていく流れから、後半のダークファンタジーへと変貌するまでが描かれていて、ストーリーが進展するにつれて過激な描写が増え、後半にいくごとに年齢制限が高くなっていくという、映画としては珍しい流れとなっています。それ故か、今回の地上波での放送に私を含むファンたちからは驚きの声が上がっています。この作品を鑑賞した人ならわかると思いますが、特に3作目に関してはR15+指定されたほどの内容になっています。『ベルセルク』に関してはこうした過激な描写も魅力の一つになっているので、地上波で放送するからといって、変な編集とか変な光とか当てないでほしいんですが、果たして大丈夫なんでしょうか。個人的には当時買ったDVDがあるので、それ見ればいいだけなんですが、テレビで放送するなら、それはそれで見たいですね。今回のタイトルに含まれる「MEMORIAL EDITION」がどいういった意味合いを持つのかわかりませんが、内容は3部作を再編集したものになるとの事です。
ざっくりストーリー
友も家族も帰る故郷もない主人公の「ガッツ」は孤独な剣士として、自分の剣だけを信じ、「百年戦争」という争いに荒れる世界で傭兵として渡り歩いていていました。身の丈を超える長大な剣を自在に操り、強大な敵をいとも簡単に倒すガッツ。多少危なげな戦い方をするそんなガッツに、傭兵集団“鷹の団”を率いる「グリフィス」は、とある戦場で興味を持ちます。グリフィスはその美しい見た目からは想像もつかない統率力を持ち、大いなる野望を秘めていました。グリフィスはそんな野望を叶えるために必要だと思い、ガッツを鷹の団に誘います。これまで一人で生きてきたガッツは、それを拒否。その結果、グリフィスとガッツは決闘することになり、グリフィスはガッツに勝利し、ガッツは不本意ながら鷹の団の一員となります。
最初は乗り気ではなかったガッツでしたが、数々の激戦を共にくぐり抜けるうちに、仲間たちとの信頼が芽生えていきます。特にグリフィスとガッツの友情は、気がつけば特別なものとなっていました。
やがて鷹の団は、功績をどんどん上げていき、ミッドランド王国の正規軍にまで到達することになります。しかし、それはグリフィスにとっては、目指す頂点へのはじめの一歩にすぎませんでした。一方ガッツは、グリフィスの「夢」に取り込まれ剣を振り回すだけの自分の人生に疑問を持ち始めていました。これまで順調だった二人でしたが、その後、壮絶な運命が待ち受けていました。
アニメ『ベルセルク』について
つい先日、連載再開のうれしい一報があったばかりの『ベルセルク』ですが、どうやらアニメも気合いれているようです。今回の『ベルセルク 黄金時代篇 MEMORIAL EDITION』が2016年から2017年にかけてテレビで放映されたアニメの続編だと思っている人もいるようですので、これまでのアニメの『ベルセルク』について簡単に紹介します。
剣風伝奇ベルセルク
1997年10月から1998年3月までテレビで放送されたのが『ベルセルク』の最初のアニメ作品。全25話で基本的には今回放送が発表された『ベルセルク 黄金時代篇』とほぼストーリーは同じものになっています。というか、こっちの方が先です。ただし、テレビ放映というのに配慮して、一部の過激な描写が控えめに修正されています。
ベルセルク 黄金時代篇
そして今回テレビ放映が決定した前述で紹介済の映画3部作『ベルセルク 黄金時代篇』が2012年から2013年にかけて公開されました。これも前述同様でかつてテレビで放映された『剣風伝奇ベルセルク』と物語はほぼ同じものになっていますが、後年というのと、劇場版ということでその映像のクオリティは非常に高くなっています。またテレビ放映時に控えめに修正された過激な描写はしっかりと描かれ、年齢制限がかけられるほどの内容となりました。
テレビアニメ第2作
2016年7月より分割2クールで放映されたのが、このテレビ第2作目。ここでようやく黄金時代篇以降の「黒い剣士」となったガッツの物語となります。この作品で「黒い剣士」以降についてアニメ作品で初めて本格的に描かれることになります。コミックではすっかりおなじみとなっている妖精のパックやイシドロはここでようやく登場することができました。物語はコミックの「千年帝国の鷹(ミレニアム・ファルコン)篇 聖魔戦記の章」まで描かれ、続きを匂わせて終了となっています。今回のニュースはこの続編ではと勘違いされている人がいるようですが、逆で『黄金時代篇』はこの時代の前の物語となります。
原作漫画も再開され、アニメもこういった動きを見せるということは、そのうち「幻造世界(ファンタジア)篇」以降のアニメ化も可能性が高くなってきたんじゃないでしょうか。
今回は以上です。
コメント