『ウィッチャー3 ワイルドハント』をなかなかプレイしない人たちの多くがナンバリングの『3』というのが気になっているのではないかということで、前回の記事で、『ウィッチャー3 ワイルドハント』までのストーリーとは!PART1-小説編を紹介しました。
前回の小説のラストから続く今度はゲームのストーリーです。ちなみにゲーム版のウィッチャー1である「The Witcher」はパソコンのみで発売しています。戦闘もマウスを使用した戦闘との事です。なのでコンシューマーでは発売されていません。現在、「The Witcher: Enhanced Edition Director’s Cut」というタイトルでSTEAMで購入できるとの事。今回はそのゲームについてではなく、物語についてです。
物語は原作小説の5年後が舞台になっています。まず、興味深いのは、オープニングムービーで描かれているのが、短編小説「The Last Wish」で描かれたテメリア国王フォルテストの娘のアダが怪物ストレガになってしまったのを解呪する物語が映像化されている所。時代的に今みると厳しいかもしれませんが、かなり長めのムービーで描かれています。フォルテストとその妹との近親相姦で生まれた娘アダは、生まれてすぐ死んだと思われていたのですが、実は呪いによりストリガに変貌し、夜市民を襲う化け物になっていました。ゲラルトは、ヴィジマ市長ヴェレラッドから依頼を受け、その解呪に成功します。ちなみにこのエピソードは、Netflixのドラマ「ウィッチャー」の第3話にて描かれています。
さて、本編です。
目次
ケィア・モルヘン襲撃
ゲラルト達が姿を消して5年後。ゲラルトはすでに死んでしまったものと誰もが思っていました。そんな矢先、なんとゲラルトがケィア・モルヘンで倒れているのが発見されます。ケィア・モルヘンにいた他のウィッチャーや女魔術師トリス・メリゴールドのおかげでなんとか全快したゲラルト。しかしゲラルトはこれまで自分がどこにいて、何をしていて、どうやってここまで来たか、全く覚えていませんでした。そしてこのタイミングでケィア・モルヘンは謎の賊に襲撃を受けます。
アザー・ジャブドと教授の2人が統制するこの集団は、「サラマンドラ」と名乗り、見習いウィッチャーだったレオは命を落とし、さらにウィッチャーの秘薬、変異誘発剤が奪われてしまいます。亡くなったレオの葬儀を終えると、ウィッチャー達とトリスはケィア・モルヘンを出て、各地でそれぞれサラマンドラの消息を追うことにしました。
ヴィジマへ
ゲラルドはサラマンドラを追ううちに、北方諸国のテメリア王国の首都ヴィジマへとたどり着きます。トリスと女医見習いのシャニの協力の元、サラマンドラに関する調査をするゲラルトはこの地でテメリアの宗教騎士団“炎の薔薇の騎士団”の一員のジーグフリードと出会い、共に怪物コカトリスを倒します。そして他にもスコイア=テルの部隊長であるヤエヴィンや、テメリアの諜報機関のトップのザラーたちと出会います。
『ウィッチャー3 ワイルドハント』でも序盤の舞台はこのヴィジマです。そしてザラーも登場します。さらに女医見習いのシャニはDLCの『無情なる心』で追加されるシナリオでヒロインポジションで活躍します。
アザーの罠
さらにゲラルドは、私立探偵レイモンド・マロイーヴと出会います。彼もサラマンドラの被害者の一人で、単独で調査を続けていました。目的が一致しているゲラルトとレイモンドは互いに協力してサラマンドラを捜索することになりました。しかし、ゲラルトは墓地でレイモンドの死体を発見します。実はレイモンドはアザー・ジャブドに殺害されていて、アザーがレイモンドになりすまし、ゲラルトを倒す機会を伺っていました。それに気づいたゲラルトはレイモンドになりすましたアザーを沼地に誘い出します。ゲラルトは攻撃の隙きを与え、アザーの正体を暴きます。そしてアザーとの戦闘が始まりましたが、あと一歩のところで、もう1人の教授が現れ、アザーと共に”門”を通って逃走してしまいます。そして、そこでゲラルトは意識を失ってしまいました。
ゲラルトはヴィジマにあるトリス・メリゴールドの自宅で目覚めます。トリスは女魔術師会や商人ギルドの代表たちに協力を求め、ヴィジマでのサラマンドラの基盤を崩壊させる事に成功します。そしてゲラルトたちは、ようやくサラマンドラのアジトまでたどり着く事となります。再びアザー・ジャブドと教授が率いる集団と剣を交えるゲラルト。しかし今回の戦いで教授を倒すことには成功しますが、アザーにはまたしても逃げられてしまいす。そこでゲラルトは教授の持っていた手紙を目にします。その手紙の内容には”フォルテスト王の娘アダがサラマンドラと繋がっている”という内容でした。ゲラルトに感づかれたこ事を知ったアダは、ゲラルトを始末しようとします。そしてアダ率いる軍団にゲラルドは包囲されてしまいますが、間一髪のところでトリスの魔法でゲラルトをヴィジマから遠く離れたマーキー・ウォーターズまで脱出させます。
記憶を失っているとはいえ、ここらあたりで、ゲラルトはトリスとだいぶ親密になっています。まあ、もともと気の多いゲラルトなんで気になりませんが、トリスはどうゆうつもりでイェネファーの恋人を誘ったのでしょうか・・・。
再びヴィジマへ
ゲラルトはケィア・モルヘンの場所をサラマンドラに教えた裏切り者のウィッチャーであるベレンガーと戦うなど、マーキー・ウォーターズでもいろいろなトラブルが起こりますが、すべて片付けると再びヴィジマへ戻ります。するとヴィジマは炎に包まれ大混乱に陥っていました。これまで虐げられていた非人間族達の恨みや不満からスコイア=テルと炎の薔薇の騎士団が衝突していたのです。この混乱の最中、ゲラルトはテメリア国王フォルテストに呼ばれます。フォルテストに謁見すると、なんと娘のアダの呪いが復活し、再びストリガになってしまっていたと告げられ、今回も対処することを依頼されます。そしてこの依頼が成功した暁には、サラマンドラ捜索に協力するとの事です。
ここでオープニングムービーが繋がってくるという事ですね。
沼地にある古い礼拝堂の地下堂でストリガとなったアダ王女の呪いを解きいたゲラルトは、アダ王女が教授にはめられていた事を話します。そしてゲラルトはサラマンドラの本拠地の場所を知ることができました。
黒幕
すぐにサラマンドラ本拠地に急行し、そして遂にアザー・ジャブドを倒すことに成功します。アザーを倒したあと、部屋にある鏡にある人物の姿が現れました。通信のような役割でこの鏡を使っていた人物はアザーが死んだことを知らずに話していました。その人物とは炎の薔薇の騎士団長ジャック・ド・アルデルスペルグでした。なんとサラマンドラの背後には炎の薔薇の騎士団がいたのです。
ジャックはウィッチャーの人体変異の秘法を使って変異体による軍隊を築きあげ、理想国家を実現しようとしていました。ゲラルドはこの策略を防ぐため、戦火に見舞われる市街地を通り抜け、ジャック・ド・アルデルスベルグの根城である修道院へと向かいます。死闘の末にゲラルトは、ジャック・ド・アルデルスベルグを倒すことに成功。そして盗まれた変異剤も回収しました。ヴィジマ城でゲラルトはジャック・ド・アルデルスベルグの一件の報酬を受け取ります。しかしその時、フォルテスト王に暗殺者が!!ゲラルトはその現場に遭遇してし、何とか暗殺者を倒し、王を救うことに成功します。しかし、このフォルテスト王を殺そうとしていたこの暗殺もゲラルトと同じウィッチャーでした。暗殺者の正体やその目的がわからないままゲームシリーズ1作目ストーリーは終了します。
ここまでゲーム第1作目のストーリーです。アダやフォルテスト王、ザラーやシャニなど、『ウィッチャー3 ワイルドハント』に関わる名前がたくさんでてきますね。
次回はこの「The Witcher」の続編となる『ウィッチャー2 王の暗殺者』のストーリーについてです。
コメント