新型コロナウイルスの影響で、在宅ワークが増え、日頃家にいない旦那さんが、家にいる事により、夫婦間の仲が悪化して離婚にまで発展してしまうケースが話題となっています。すでにコロナ離婚という言葉も生まれてしまいました。このコロナ離婚がどれくらい多いかというと、昨年の同じ時期にくらべ、離婚相談が今では5割増えているとの事。新型コロナウイルスは、人や経済だけではなく、こういった家庭にも危機を与えています。在宅になるだけ、そんなに影響があるのでしょうか。今回は、なぜ離婚にまで発展してしまうのか、それと夫婦間のトラブルの原因について紹介します。
目次
熟年離婚の前倒し
コロナ離婚は、いわゆる“熟年離婚”の前倒しだと、専門家の人たちは見ているそうです。熟年離婚は旦那さんが定年になった時に奥さんの方から切り出す事が多いようです。奥さんからしてみれば
「今まで家庭のことを全部やってきたのに、感謝もされず、命令するばかり。定年退職をしたら毎日家で一緒・・・」という事を考えると、とても耐えられない。という理由で熟年離婚を切り出す事が多いとの事。コロナ離婚に関しては、この熟年離婚が前倒しになったという見方がされています。熟年離婚に至るまでの一番の引き金は、家にいる旦那さんのためにもう一食、つまりお昼ご飯を作るということ。それまでは朝と晩だったのが、お昼にまたご飯を作らなければならないというのが、奥さんにとっては大変な作業に感じられます。それがテレワークによって、定年退職後と同じことがすてに起こってしまうのです。熟年離婚と同じく、夫がいつも同じ空間にいて小言を言ったり、自分でできるような用事を頼まれたり、いちいち買い物に付いてきたりと、監視されているような気持ちに若年層の妻も陥っているとのこと。しかも熟年夫婦であれば、それまで連れ添った時間もあるし、今さら離婚しても生活が大変になるという意識夫婦が共に感じたりもしますが、コロナ離婚を考えるのは主に若い世代なので、まだ未来があります。「こんな生活なら別れた方がいいかもしれない。お金の問題ではない」と、離婚に踏み切ることが多いようです。
もう一度考える男の人と女の人の違い
古よりずっとなくならない男女問題。特に夫婦に関しては、離婚に対してなんとか踏みとどまっているという人たちもいるのではないでしょうか。ここでもう一度、男女の違いについてしっかりお互いが認識する必要があります。心理学者ジョン・グレイの著書、“ベスト・パートナーになるために”という有名な本があります。この本では、男女の基本的な考え方についての違いと、お互いの会話のやり取りで気をつけるべき事が書いてあります。そこで説明されていた内容を少し噛み砕いて紹介します。
夫婦間での会話の捉え方
例えば奥さんがパート先や友人関係など、何かしら愚痴のような相談を旦那さんにします。旦那さんは、奥さんの事をしっかり考え、なんとか解決してあげたいと考え、“これだ!”というアドバイスをします。ここが揉めるポイントです。奥さんはアドバイスを求めていいるのではなく、ただ話を聞いてほしいだけなのです。しかし、男性の大半の人は、自分は頼られている、なんとか解決してあげなきゃ、という使命感にかられ、その問題に対してのアドバイスをしようとするのです。このアドバイスは、奥さんの話の流れを止めてしまいます。奥さんは続きを話したいので、とりあえずこのアドバイスに対して雑に扱います。すると旦那さんは、別のアドバイスを出そうとします。また奥さんの話はここで足止めをされてしまいます。この状況が続くとお互いにヒートアップしてしまい、喧嘩に発展してしまいます。ここでベターな対応は、旦那さんは奥さんの話を聞いて、“そうなんだ”“ひどいね、それ”など、奥さんに対し同意しながら、相槌を打つだけで良いのです。それでいいの?と思う人もいるかもしれませんが、それでいいのです。一度試してみてください。
男女での加点方式の違い
例えばです。相手に何かしてもらった時の事を、お互い10点満点で採点してみるとします。旦那さんが前からすごく欲しがっていた物を奥さんからプレゼントしてもらうと、旦那さんの多くは奥さんに8〜10点の採点をします。逆に奥さんが前からすごく欲しがっていた物を旦那さんからプレゼントしてもらうと、奥さんの多くは旦那さんに1〜2点の採点をします。
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おかしいと思いますよね。では、別のパターンを紹介します。いつもの夕食の時間に、いつもと同じ食事を奥さんが旦那さんや家族のために作って出します。人によりますが、旦那さんの多くは奥さんに1〜2点の採点をします。次の朝。旦那さんが仕事に行くついでに、近くのゴミ捨て場にゴミを捨てます。奥さんの多くは旦那さんに1〜2点の採点をします。おわかりでしょうか。男性の多くはパートナーに何かしてもらった際の採点は、何をしてもらったかのその質で、その数字が変動します。一方、女性の場合は、うれしかったり、ありがたいと思いつつも、その内容で数字が変動する事はありません。逆にこの1〜2点つける回数がどれだけ多かったかで、パートナーへの印象が変わるのです。
この価値感の違いが結構大きく、旦那さんは『あれだけのことしてあげたのに』と、男性側の価値観で奥さんに称賛を求めてしまいます。すると奥さんからすると、たった1回何かしてくれたくらいで、なんでそこまで恩着せがましい言い方なのだろうと、理解に苦しむのです。どちらも悪意を持ってそうしているのではなく、そもそものものの考え方が違うので、こういった価値観の問題がトラブルに発展してしまうことがあるのです。
このように男女では考え方の違い、むしろ相手を思って発言や行動をしているという事をお互いにもう一度考えてみると、ちょっとした事で大喧嘩して、離婚までいかなくても済むかもしれません。
かつては愛し合って結婚したはず。もう一度、お互いの事を考えてあげましょう。
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