ゲーム『サイバーパンク2077』が炎上してから復活するまでの流れ

サブカル

アニメ『サイバーパンク エッジランナーズ』の影響でゲームも人気となった『サイバーパンク2077』。最近になって知った人は“あの炎上騒ぎ”というのをやたら目にするんきゃないでしょうか?今回は『サイバーパンク2077』のゲームが発売時、何が起きたのかをご紹介します。



目次

まずは発売前の人気

まずは最初に紹介するのは、PlayStation4の代表となっていると言っても過言ではないオープンワールドRPG『ウィッチャー3 ワイルドハント』。もちろん、合わない人もいると思いますが、『ウィッチャー3 ワイルドハント』はその物語、システム、世界観、選択肢による物語の分岐など、プレイしたユーザーたちから“神ゲー”と非常に評判のソフトでした。私も大好きなゲームです。3周しましたからね。
そんな『ウィッチャー3 ワイルドハント』を開発したゲームスタジオCD Projektが最新作として発表したのが『サイバーパンク2077』でした。『ウィッチャー3』のダークファンタジーとは全く違う世界観で、未来都市が舞台のオープンワールドRPGで、ゲーム進行をすべてFPS視点で進行するという事が発表されていて、発売前にはゲーム冒頭でプレイするクエストの映像や、世界観なども公開されていて、その映像の綺麗さも非常に好評でした。そしてあの『ウィッチャー3』を作ったCD Projektの作品とのことで、発売前から“約束された神ゲー”とまで言われ、多くのファンにハードルを目一杯上げられてついに2020年の12月に発売。その期待から発売後、予約販売のみで世界で800万本を売り上げるなど、かなり好調な滑り出しを見せました。



そしてバグ祭り

サイバーパンク2077_20210729212807

しかし、発売後にゲームでは大量のバグが発生。特にPlayStation4版については、まともにプレイできない環境でした。案の定、購入したユーザーからはクレームの嵐となってしまいました。進行不能になったり、フリーズが起こったり、突然ゲームが強制終了してしまったりと、見た目だけじゃなく、プレイするのに大きな支障がでるバグが多発してしまいました。
結果、返金騒ぎになるなどゲーム業界ではかなりの大騒ぎとなり、PSストアなどで販売も停止されてしまいました。そこからCD Projektの長きにわたるパッチ配信が始まることになります。

 

大型パッチ

発売された途端、その評価は一気に落ちてしまった『サイバーパンク2077』でしたが、その後、パッチを継続的に配信し、CD Projektはバグの修正を行いました。私も当時発売と同時にこの『サイバーパンク2077』のソフトを購入してしまっていました。しかし、ちょうどまだクリアできていないゲームがあったのと、飛び交うバグ情報により、なかなかプレイできずにいました。
そして2021年6月に大型パッチ1.23が配信されました。その時にPSストアでの配信も再開。しかし、PlayStationを発売しているSIEは最新機種のPlayStation5かノーマルよりも性能の高いPlayStation4Proでのプレイを推奨していました。私が持っているPS4はノーマルでしたが、さすがに待てずにこの時を機にプレイを開始しました。いろいろ警戒してプレイを開始しましたが、1度のプレイが2〜3時間ではあるものの、フリーズやゲーム終了などはありませんでした。ただ街を歩いていると、たまにフリーズとまではいかないのですが、一瞬カクカクする時はあり、人によりますが、私はあまり気にならないレベルでした。
一方、CD Projektは、本来ならNPCの通行人などが『ウィッチャー3』の時のようにセリフを発したり、その人数も多くしていたのですがPS4でプレイできるようにNPCの通行人の人数を減らし、そういったセリフをなくすなど、「活気のある街」ではなく、一部のファンからはゴーストタウンのようなナイトシティとまで言われるほどでした。

 

それからもパッチは続く

その後、2021年にはパッチ1.3が配信され期間は少し開きますが、順次パッチは配信され続け、だんだんと『サイバーパンク2077』のプレイ環境は持ち直してきました。2022年の2月にはパッチ1.5配信。この時はバグの修正だけじゃなく、少しですが新武器なども追加され、だいぶ環境も安定しました。
しかし、発売当初の悪いイメージから、そこまで対応してきたにも関わらず、『サイバーパンク2077』の評価は上がることはありませんでした「バグゲー」、「未完成のまま発売」など最新パッチなどの新情報が公開されるたび、批判的な言葉がネットでは飛び交っていました。中には「ゲームそのものも面白くない駄作」といった意見も少なくなくて、世間のイメージは『サイバーパンク2077』はクソゲーという印象を残したままになっていました。ちなみに私個人としてはパッチ1.23の時点でこのゲームの面白さにハマり、2周はプレイしました。私と同じように中には「パッチ当たってからは面白い」という意見もありましたが、やはり悪いイメージの方の意見の方が多数でした。私が唯一不満だったのは、YouTubeの攻略動画などで、ゲーム内の金策や、グリッジなど利用しようとした時には、度重なるパッチですべて修正されていてできなかったことくらいでした。

 

そして『エッジランナーズ』配信

そしてアニメ化のニュースが飛び込んできました。ちょうど3周目をプレイしていた時のニュースだったのでテンションが上がったのを覚えています。『サイバーパンク エッジランナーズ』の最初の予告ですでに、ナイトシティが所々再現されているのをみて、アニメ化に期待が高まりました。ただ正直、私のような物好きにはうれしいニュースでも、『サイバーパンク2077』に悪い印象を持った人たちにはそうでもなかったらしく、話題にはなったのですが、特に注目されてはいなかった印象がありました。ただ制作会社が日本のあの「トリガー」だったこともあり、ゲームファンよりもアニメファンからはそれなりに注目されてたという印象があります。
そしてついにアニメが配信。内容に関してはもうここで紹介する必要ないと思いますが、個人的には最高な作品でした。しかし、ゲームプレイしていない人にはわからない用語や設定、世界観があるのではないかと心配していました。私の印象としてはゲームをプレイしたなら最高に面白い作品という印象で、アニメのみを見た人の印象などが気になっていました。

 

『サイバーパンク2077』復活

そんな私の不安など関係なく、アニメだけを視聴したファンからも『サイバーパンク エッジランナーズ』は大絶賛となりました。そこで初めてゲームをプレイしようと思った人や、もともとプレイしてたけどやめていたユーザーなどが一気にゲームの『サイバーパンク2077』に押し寄せる形となりました。発売当初からパッチで修正されても尚、批判されていた『サイバーパンク2077』がまさに大復活することになったのです。本当によくあの状態からここまで復活したと思います。もちろん、それはアニメ『サイバーパンク エッジランナーズ』のおかげなのですが、多くの人にこのゲームの良さを知ってもらうことになって、1ファンとして非常にうれしく感じています。

以上が『サイバーパンク2077』が炎上騒ぎから復活するまでの流れでした。アニメから入った人は「デイビッド」や「ルーシー」だけじゃなく、「V」や「ジョニー」のことも愛してくれるとうれしいです。・・・あと「ジュディ」も。

今回は以上です。

 

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