私がプレイしている数少ないスマホゲーム「FGO」こと『Fate/Grand Order』。そんでもって大ヒットしているこのゲームの元となっているのが『Fate/stay night』という作品。そんな元となる『Fate/stay night』もアニメ作品が3種類存在していて、正直興味持ってもどれを見ればいいかわからない人がいるんじゃないでしょうか。私がそうでした。今回は大ヒットシリーズなのに、なかなか一見さんお断りな『Fate』シリーズのアニメ作品について紹介します。
目次
元の原作はゲーム
正直私も『Fate/Grand Order』をプレイするまで、一切『Fate』シリーズには興味ありませんでした。「アーサー王が女?なんだそりゃ」と若干バカにする側にいました。すみません。でも百聞一見にしかず。『Fate/Grand Order』をプレイして、本編の物語に少し興味を持ち、アニメを視聴した所、その物語の面白さは評判以上。1作目を視聴後、結局他の作品も全部見てしまい、今では大好きな作品となってしまいました。
まずアニメ作品の紹介する前に、原作となったゲームを紹介したいと思います。アニメが大ヒットした『Fate/stay night』は元はTYPE-MOONから発売されたパソコンのみの成人向けゲームでした。成人向けゲームってことで内容の一部がアレな感じです。しかし、その設定や物語のクオリティの高さから、成人向けゲームとしてではなく、アドベンチャーゲームとして高く評価されました。そもそも本来、開発側も成人向けで制作するつもりではなかったのですが、当時の日本のPCゲームは「アダルトゲームでなければ商業流通に乗せづらかった」というとんでもない事情が蔓延していたため、しょうがなくそういった要素を取り入れたとのこと。そしてその内容が評価され、成人向け要素を全て外した一般向け版として、2007年にプレイステーション2にて『Fate/stay night [Réalta Nua]』として発売されました。その後、プレイステーション2だけではなく、いろんな機種でも発売。一気に大ヒット作になっていきました。
ゲーム自体はアドベンチャーゲーム
パソコンゲームでの評判の高さから2006年に、晴れてテレビアニメ化という流れになったのですが、この元となるゲーム自体はテキストアドベンチャーゲーム。よくある物語が進んで所々に選択肢がでてくるやつです。「戦いますか?」「はい or いいえ」みたいな奴ですね(ゲームにそんな選択肢はありません)。この選択肢によって物語の展開が変わったり、バッドエンドになってゲームオーバーになったりします。
で、この『Fate/stay night』というゲームには、選択肢で分岐するルートが全部で3つあります。物語の違いはわかりやすく言うとその物語のヒロインが誰になるか?という感じ。1つは『Fate/stay night』の象徴的キャラクターの金髪の少女「セイバー」ルート。1つはツインテールの同級生の「遠坂凛」ルート。そして最後が主人公の家に家事の手伝いをしてくれる下級生の「間桐桜」ルート。このそれぞれが違った物語展開になっていて、なんと3つのルートすべてがアニメ化しているのです。なので同じようなタイトルで登場人物もあまり変わらないアニメ作品があるというわけです。よくわからない人たちからすれば、「あれ?Fateのアニメって前やんなかったっけ?」となるのもよくわかります。さらに本編の『Fate/stay night』以外にも派生作品がたくさんあるわかですから、もっと混乱していくわけです。まずは整理すると、元となる『Fate/stay night』でも3つの作品が存在するということから意識すれば少しわかりやすいかもしれません。
物語の概要
一応舞台は現代。「魔術」というものが一般の人には知らないところで、ひっそりと存在する世界。そんな魔術を使うことのできる「魔術師」がマスターとなって使い魔として「サーヴァント」という人類史や神話・伝承などに登場した英雄たちを「英霊」として召喚し、マスターとサーヴァントが1組となって戦うのが主な物語となっています。戦う理由は手にする者の望みを実現させる力を持った「聖杯」を手にいれるため。7組のマスターとサーヴァントのうち、最後に生き残ったものがこの「聖杯」を手に入れることができるといったのがルール。この戦いは「聖杯戦争」と呼ばれていて、昔から何度か行われていたようです。マスターは人間なので普通の人に毛が生えた程度の力ですが、召喚したサーヴァントは化け物のような強さで、サーヴァントはマスターがいないと消えてしまうため、サーヴァントを倒すか?マスターを殺すか?という駆け引きが見所となっています。サーヴァントもそれぞれクラスに分かれ、セイバー(剣士)、アーチャー(弓兵)、ランサー(槍兵)、ライダー(騎兵)、キャスター(魔術師)、アサシン(暗殺者)、バーサーカー(狂戦士)の7種のクラスが存在していて、それぞれの特性を持った戦い方をします。物語の種類によって、このマスターとサーヴァントの関係もいろいろと変化し、裏切りや助っ人などが起こりながら、この「聖杯戦争」というバトルロイヤルが描かれています。
基本的な物語
前述で説明した通り、『Fate/stay night』の物語は3種類存在しています。ですが、冒頭部分に関しては、全部同じ所からスタートします。作品によっては、この冒頭部分を丸々端折っているのもありますので、まずは共通となる物語の冒頭部分をざっくり説明します。
ざっくりストーリー
日本の冬木市に住む主人公の「衛宮士郎」は、穂群原学園に通いながら、普通の日常を過ごしていました。世話焼きの後輩である「間桐桜」、テンション高めでおっちょこちょいな姉のような幼馴染で教師の「藤村大河」、堅物だけど士郎にとって良き友人である「柳洞一成」。そんな人々に囲まれながら生活していました。士郎は亡くなった養父から教わった「強化」と呼ばれるちょっとした魔術を扱え、「正義の味方になりたい」という日頃からの志から、壊れた機械などをその魔術を使って修理したり、頼まれたことを断れない人間でした。
ある夜、友人に頼まれ弓道場の掃除で遅くなった士郎は、学校で「青い槍を使う男」と「赤い外套の男」が尋常ならざる能力で戦っている所を目撃してしまいます。そして目撃した事がバレて「青い槍を使う男」に刺されてしまいます。しかし、その場に居合わせた学校で有名な優等生の「遠坂凛」が魔術を使って蘇生し、一命を取り留めました。
ワケも分からない士郎はなんとか帰宅することができました。しかし、執拗に彼を追い続けた「青い槍を使う男」にまた命を狙われます。必死に防戦しますが、「青い槍を使う男」の超人的な力でなすすべもなく、止めを刺されようとしたまさにその時、彼の前に一人の美しい金髪の剣士が現れました。
「問おう 貴方が私のマスターか?」
それは「聖杯戦争」と呼ばれる、万能の願望機「聖杯」を巡る戦いの幕開けでした。士郎は「剣の騎士」のサーヴァント「セイバー」を偶然とはいえ召喚してしまったのでした。本人の意思とは関係なく、7人のマスターと、7騎のサーヴァントによる「聖杯戦争」というバトルロイヤルを生き抜く戦いが始まりました。
ということで、今回は『Fate/stay night』の概要の説明まで。次回はこの3作品の特徴と、ぶっちゃけどれを見ればいいかということについて紹介したいと思います。
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