どんなゲームかわかり辛い『デス・ストランディング』の魅力伝えたい

サブカル

以前、感想だけを述べてしまったゲーム『デス・ストランディング』の面白さや魅力を紹介します。



『デス・ストランディング』

前回、クリア後の感想を紹介しましたが、このゲームの魅力を全然伝えられませんでした。今回はまだプレイしていない人たちに向け、このゲームがどんなゲームなのか、何が面白いのか、そういったことをちゃんと伝えたいと思います。まずそもそもこの『デス・ストランディング』というゲームについて。
『デス・ストランディング』は2019年11月にPlayStation 4用ソフトとして発売されました。新規タイトルなのに世間からはかなり注目されました。その理由はあの『メタルギアソリッド』シリーズで有名なゲームクリエイターの小島秀夫さんが、コナミを退社した後に立ち上げた新スタジオ「コジマプロダクション」で初めて開発したゲームだということ。最初は発表された当初、漠然とした世界観やいったい何のゲームなのかの情報が少なく、発売されるその時まで本当にその内容はわかりませんでした。その結果、ゲーム発売後、その独特なゲーム性からプレイしたユーザーでは賛否両論となりました。その内容とは壮大な世界観ながら、プレイするその内容はいわゆる「お使いゲーム」に特化した内容であったため。実際は単純な「お使いゲーム」だけという雑なものではなく、「配達」というものがテーマとなっていて、配達のために作られたゲームシステムや世界観は他の作品には類を見ないものになっていますが、戦闘やアクション主体のゲームと思っていた人には少し不評だったようです。2021年6月にはPlayStation 5版で『DEATH STRANDING Director’s Cut』も発売されました。
そんな賛否両論となったこの『デス・ストランディング』。私がプレイした内容は前回紹介した通りですが、今回はその魅力ついて紹介します。



物語


突如、発生した原因不明の大災厄によりアメリカ合衆国が崩壊した世界。その大災厄とは”デス・ストランディング”と呼ばれ、地表からはタールが滲み出し、触れると時間を奪う(急激に経年を促進させる)「時雨」が降り、その付近にはあの世から現れた「BT」と呼ばれる存在が現れ、人間をあの世へ取り込もうとしていました。そんな得体の知れない存在BTに取り込まれた人間はボイドアウトという大爆発を起こし、辺り一帯が壊滅してしまうという被害も起きていました。そのため生存者たちは地下シェルターに避難し、国と人は分断され、物流もままならなくなっていました。そんな崩壊した世界の中、かねてから配送業に携わっていた人たちのおかげで、最低限のライフラインは確保されていました。しかし、そんな世界にも関わらず、武装過激派や遺体による対消滅や流通を利用して、小型核爆弾を用いたテロ行為が頻発していて、人々は脅威に晒されていました。
主人公の「サム・ストランド」は、とある過去により組織を離れフリーランスの配達人となっていました。孤独に運送をこなすようになったサムは、いつしか人々の間で「伝説の配達人」と呼ばれるようになっていました。サムはある日、かつて所属していた組織「ブリッジズ」からの依頼で、現在の大統領で自分の育ての母である「ブリジット・ストランド」と再会します。ブリジットは末期癌にで病床にいて、サムへ「世界をつないでほしい」と告げ亡くなってしまいました。「世界をつなぐ」というのは、”デス・ストランディング”後に発見された技術である「カイラル通信」を使って、バラバラになったアメリカを横断し、再び一つの国にまとめ上げること。
そんなブリジットの願いであっても、消極的なサムでしたが、人に対して距離を開けがちなサムが唯一心を許していたブリジットの娘「アメリ」が先発隊としてすでに「カイラル通信」を繋ごうとしていましたが、武装過激派により孤立状態になってしまっていました。サムはアメリカのためではなく、アメリを救うためだけに、世界をもう一度繋ごうと、東から西へアメリカ大陸横断の旅に出ることになります。

 

配達の何が面白い?

さて、このゲームのメインは配達です。正直、序盤は辛いかもしれません。大量の荷物を持って徒歩で目的へ向かいます。バランスを崩したり、物語で説明した「時雨」が降ってきて荷物が劣化したり、「BT」を回避しながら進んだり、途中人間なのに「配達依存症」という独特な中毒症状を持つ集団「ミュール」に荷物を奪われそうになったりします。そんな中、なんとか目的地にたどり着くと、また同じ道を大量の荷物を持って戻れと言われます。正直、うんざりしそうにもなります。しかし、少しずつ使えるアイテムも増え道中が便利になってきます。高くて登れない崖があったら、そこを登れるようになるハシゴをかけたり、逆に高くて降りれない所からはロープを使用できるようになったり、同じ道であってもだんだんと負担が減っていきます。そのうち、道路ができたり、乗り物に乗れたり、「BT」や「ミュール」を倒すことができるようになっていき、序盤にシンドかったいろいろな要素が、だんだん快適になってきます。序盤がシンドかった分、後半の快適さが気持ち良く、RPGでいう所のレベルが上がって勝てなかった敵に余裕で勝てるようになった感覚に近いです。そうなってくるとメインストーリー以外の配達をしたくなったり、落し物を拾って届けたりと、自分が「ミュール」以上に配達依存症になっているんじゃないかと思うくらいハマっていきます。

 

設定が素晴らしい

そしてこの『デス・ストランディング』の素晴らしいのは、こんな配達をメインとしたゲームを“いかにもそれっぽく”させるための設定がある所。すでに紹介している”デス・ストランディング”という現象や「BT」や「ミュール」の存在、「カイラル通信」などといった設定も素晴らしいのですが、主人公のサムは「帰還者」と呼ばれる一種の能力者で、あの世の事を感じとれる能力があります。でもサムには他の人たちと同じで、「BT」を目で見ることはできません。ではゲーム中どうやって確認するか?というと装備品として登場する「BB(ブリッジ・ベイビー)」と接続すると見えるようになります。この「BB」の設定はかなりエグくて脳死した母親の子宮とつながっていることにより、あの世を可視化できるというぶっ飛んだ設定。「BB」自体は装備といっても液体の入っているポッドの中にいる赤ん坊そのもの。最初は「なにこれ?大丈夫?」って印象を持っていましたが、ひとりで配達するサムにとって唯一の仲間であり、言葉はしゃべれなくてもだんだんと絆が芽生えてきます。そしてこの「BB」がクッソ可愛い。プレイヤーにとっても特別な存在になってきます。そしてこんな「BB」が物語の中核を担う存在となっていき、クリアした時には感動すること間違いないです。そういった一つ一つの設定が本当によく考えられていて、物語で感動すると同時に、その作り込みに感心もしてしまいました。

 

「繋がる」というテーマ

そして配達を通じながら、「繋がる」という一貫したテーマの存在にも感動しました。サムが配達することでアメリカをつなぐという物語の目的もそうですが、配達先の人々との絆、BBとの絆、サムを支援してくれる人たちとの絆、とにかく物語中「点」と「点」を結ぶ、この「繋がる」というテーマが度々出てきます。そしてさらに他のプレイヤーとも繋がることができます。ゲームプレイ中、少しでも配達を便利にするため、ハシゴをかけたり、建設物を作ったり、道路を作ったりしますが、これをネットワークに繋がれた他のプレイヤーたちと共有することができます。例えば、大きな川があってなんとか流されないように苦労して渡ったとします。その先にある目的地にたどり着くと、ストーリー上「カイラル通信」をつなげることになります。「カイラル通信」がつながった後、同じ川に行くと、他のプレイヤーが建設したであろう橋がかかっていたりするんです。そんな建造物に「いいね」を送ることができ、その「いいね」によって建設したプレイヤーにも恩恵があります。他に国道といった建設するのに大量に素材が必要なものに関しては、顔も知らないプレイヤーの素材を出し合ったりして、後々覗きにいくと国道が完成していたりします。とにかく一貫してこの「繋がる」というテーマをブレなく最後まで貫いているのが素晴らしかったです。

途中、突然本格的な戦闘になったり、うまく進まない場面もありましたが、ムービーを見ただけでは絶対に感じることのできないゲーム体験があります。気になっている人は是非プレイすることをオススメします。難易度も変更できるし、動画で攻略の方法も調べられますので、実際プレイして体験してみてください。コロナ禍を経た現在、いろいろと感じることができるかもしれません。

今回は以上です。

 

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