さんざん標的となり続け、なかなか冷めやらないガンプラの転売問題。メーカーから再販がかかっても、そこでも取合いが起こったり、転売対策をしているお店も登場するなど、あちらこちらでこの話題は尽きません。そんな中、転売とは少し違いますが、ガンプラを使った一種の詐欺のような事まで起こっているので、今回は注意喚起も含めて、その事を紹介します。
再度注意喚起。
ヤフオクで現在、複数のアカウントからガンプラを中心としていくつものキットが大量に安く出品されています。中には部品を切り取ってジャンク品を名乗り「安くて当然」と思わせる手口。それらの多くが「送料一律7500円」と設定されており、極めて悪質な転売ヤーだと思われます。 pic.twitter.com/sArr2c09dI
— heikayuuji (@heikayuuji) September 6, 2021
このツイッターによると、大手ネットオークションサイトの「ヤフオク」にて、ガンプラを中心に、いろんなプラモデルが大量に安い価格で出品されているとの事。出品されているキット自体は非常に古いもので、物によっては中古ショップなどに行けば容易に入手できるキットばかりです。その商品が出品されている価格は￥100などかなりかなり安いものばかり。大して欲しくなくても思わず入札してしまいそうになりますが、この出品にはどれも「送料一律7500円」と表記されています。なのでもしこの商品を￥100で落札したとしても、支払う額は￥7600になってしまいます。「ヤフオク」の場合、取引をキャンセルしてしまうと、悪い評価がつけられてしまうシステムもあるので、「ヤフオク」を頻繁に使用する人などが、気がつかないで入札した場合、泣く泣くこの金額を支払わなければならなくなってしまいます。ここまでくると、もはや詐欺。このような極めて悪質な行為が現在、行われているようです。
目次
ガンプラに限らず多発
今回はガンプラが対象となっていますが、どうもこの“詐欺行為”はガンプラだけではないようです。さらにいうと「ヤフオク」にも限ったことではないようです。現在、他の商品でも被害を受けている人が続出していて、ひどい例の場合は送料だけで￥15,000などさらに高額なお金を取られたという事例もあります。また、他の例としても複数の商品を同時に落札した場合に、同梱発送できないという連絡が後からあり、追加でかなりの送料を取られたりなど、いろんなパターンが存在している模様。とにかく、オークションサイトを使用する際、特に金額が破格で出品されている場合は、十分確認してから入札するようにしてください。人によりますが、正直今回出品されていた程度の商品なら、無理してオークションで購入する必要もないと思います。
詐欺にはならないのか？
私は法律については詳しくないので、絶対そうだというような事は言えないのですが、こういった悪質な行為については、オークションサイトではっきりと規約に明記されているのが基本です。しかし、規約には明記されているものの、送料については配達方法や配送会社によってピンキリなので、その詳細を運営しているサイトなどが、確かめることは非常に困難です。さらに出品者が発送の際に梱包したという手間代とする場合もあるので、基本的にはやってはいけませんが、詳細を確認できない限り、それ以上は突っ込めないというのが現状のようです。なので残念ならがら限りなく黒に近いグレーゾーンとなっているようです。
時代とともに形を変える詐欺
かつてはインターネットを使用したオークションなど存在しませんでしたが、現在は割りと当たり前に使われているコンテンツとなりました。私の経験談なのですが、若い頃に路上でガラの悪い男2人に、映画についてのアンケートに協力して欲しいと言われたことがありました（この時点でいろいろアレですが）。アンケートに答えると協力したお礼にどんな映画も無料で鑑賞できるチケットをプレゼントしてくれるといいます。無料なので快諾すると、できるだけ多くの人に映画を観て欲しいので、できるだけ多くの無料チケットをもらって欲しいと言ってきます。そこで話に従って無料チケットを10枚もらう事になりました。するとチケットを使用するのに、電話予約が必要になり、その電話使用料としてチケット1枚につき￥3,000、全部で￥30,000払えと言ってきました。領収書を書いてしまっているのでキャンセルできないと、彼らは凄んできました。私はお金もありませんでしたし、払う気ないと言ったら、一緒に事務所に行こうという事になりました。ちょうどそこへ警察の人が寄ってきて「どうしました？」と声をかけてくれ、彼ら2人は逃げてしまいました。その時、同様の被害が多発していて、警察官の方がパトロール中との事でした。当時はこのように原始的に近い方法でしたが、別のものの興味を持たせ、後でキャンセルできないような状況をつくるという点では、今回のヤフオクでの件も、私が経験した反社的な人たちと同じ事をしていると思っています。顔が見えない分、もっとたちが悪いかもしれません。ネットという誰でも気軽に使用できる媒体なだけに、使用する側にも注意が必要です。ほんと、嫌な時代になりましたね。
今回の件を目にしたいわゆる転売ヤーたちも、不良在庫で同じような事を思いつくかもしれません。どんな事情があるにしろ、ここまでいくと犯罪に近いので、できるだけ早く法的処置を考えてほしいですね。
今回は以上です。
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