面白過ぎるブラックアニメ!『暗黒家族 ワラビさん』ってどんな内容?

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スマートフォン向けの短尺動画アプリ「smash.」にて、現在配信中のWebアニメ『暗黒家族 ワラビさん』のその内容が攻めすぎだと話題になっています。なんと人気俳優の山田孝之さんが声優を務めていて、話題性も素晴らしいのに、なぜかテレビの主要キー局の全部からオンエアNGを食らったという強烈なエピソードを持ったこの作品。私は詳細等、まったくノーマークだったので、今回少し調べてみました。

目次

『暗黒家族 ワラビさん』はどんな作品?

調べてみると、『暗黒家族 ワラビさん』は、smash.にとって2020年10月22日のサービス提供開始以来初となる、オリジナルアニメシリーズのようです。つい先日である2021年7月6日より第1話の独占配信がスタートしました。以降毎週新エピソードをアップしていくようです。公開されている主要キャラクターたちのビジュアルはわりとさっぱりとしたデザインで、特徴もあまりなく、一昔前のCMにでてくるような雰囲気のキャラクターだと感じました。このビジュアルをみただけでは、失礼な話、正直なんの興味も持ちませんでした。しかし、そんなビジュアルに対して、タイトルの冠部分の『暗黒家族』というのにギャップがあり、そのバランスの不思議さから、少し違和感を覚え、キャスト陣に目を向けました。キャストの面々をみると、かなり豪華です。話題となっている俳優の山田孝之さんを始め、主役のワラビさんを三森すずこさんが担当。そして他の家族たちも玄田哲章さん、大久保瑠美さん、花江夏樹さん、上田麗奈さんとかなりの実力派の人気声優を集めています。
そんな気になる脚本を担当するのは、密着ドキュメンタリードラマ『山田孝之の東京都北区赤羽』、『山田孝之のカンヌ映画祭』、『緊急生放送! 山田孝之の元気を送るテレビ』等、山田孝之さんと多くの作品でタッグを組んできた竹村武司さん。竹村さんが長らく思い描いていた構想を形にしたのが、今回公開となった『暗黒家族 ワラビさん』となるそうです。日本のとある家族を舞台に、人間の二面性をテーマとしたブラックコメディになるとのこと。このビジュアルでブラックコメディ・・・興味が出てきました。

 

気になるその内容は

現在YouTubeで公開されている一部ですが、かるく視聴してみました。まず第1話のオープニングから「ん?」となりました。なんか冒頭から「どこかで見た国民的アニメ」の雰囲気がすごくします。主人公のワラビさんをはじめ、家族構成が3世代7人と1匹、晩飯のおかずを盗んだ動物を裸足で追いかけるゆかいなワラビさん的な展開など、日曜日の夕方の番組を意識したかなような作風におもわず軽く笑いがでてしまいます。たしかに“あの番組”のパロディというか、オマージュ感は強いので、見る人によってアウトになるかもしれませんが、これくらいギリギリのラインだったら、どこかのテレビ局では放送してくれそう。あまりにも許容範囲が狭いんじゃないか?と思いながら第2話の冒頭をみて、“あ、これはだめだ”と私でも感じてしまいました。
第2話の冒頭で家族全員が観ているテレビのニュースにて、なんと実名そのまま、山田孝之が逮捕との報道が流れます笑。ではなんで逮捕されたかというと、多目的トイレで不倫しながら薬物を使用、そして別の不倫相手に鉢合わせたため、逃走するもその際にひき逃げしてしまうという、最近の芸能人のニュースでみたようなが不祥事をほぼすべてやってしまってるニュース。テレビを観ていた山田孝之さん演じるワラビさんの旦那さんのスギオさんが「山田孝之はいつかやるとおもってたんだとなぁ」と話しているんですが、こんなの面白くないわけないです。おもわず画面に向かって“コラコラ”と観ているこっち側がツっ込まざるを得ない内容でした。たんたんと流れるブラックジョーク。これは確かにテレビだとアウトですね。

配信だからこそのアニメ

まだ2話まででかなり振り切っている『暗黒家族 ワラビさん』ですが、こうゆうブラックジョークが現在のテレビだとNGというのが時代を感じますね。ここまでやれば確かに面白いのに、ここまでやることを許してもらなくなったメディア。他のバラエティ番組にも言えることですが、今は“やりすぎることができない”風潮になっています。その分、こういった動画や配信などで、制約や制限のない作品が魅力的になっていくのもうなずけます。タレントによっては、テレビの都合の良い編集を嫌い、自らの保険としてYouTubeをやっている人もいます。スポンサーなどがある以上、好き勝手にはできないのでしょうが、今たびたび話題となるテレビの限界というのをこうゆう作品を観てつくづく感じました。個人的にはこういったブラックジョークは大好きなので、『暗黒家族 ワラビさん』にはこのままブレることなく配信し続けてほしいと思います。

ちなみに「ワラビさん」はYouTubeでの発信も熱心にやっており、メイキングや座談会も配信中です。制作サイドが“豪華キャストの無駄遣い”と言い切るこの『ワラビさん』、続きが気になる人は「smash.」アプリでチェックしてみてはいかがでしょうか。

今回は以上です。

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