庵野秀明監督作品の『シン』シリーズって何があるの?

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映画公開の終了が迫る中、興行収入が100億いくかいかないかで、まだ話題となっている『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』。庵野監督作品はこのエヴァのあとにも『シン・ウルトラマン』が予定されていて、まだまだ話題がつきそうもありません。しかし、この庵野監督の作品のタイトルについている『シン』ってなんなんでしょうか?今回は過去の制作された作品と合わせ、今後公開される予定のこの庵野監督のこの『シン』シリーズについてご紹介します。

 

そもそもはやっぱり“エヴァ”

庵野監督作品の超代表作である『新世紀エヴァンゲリオン』。テレビシリーズが終わったあと1997年に2回に渡って映画化しています。その後、2007年から『新世紀エヴァンゲリオン』の一応リメイク(正確にはただのリメイクではなかったため)作品として『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズが公開されはじめました。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズは公開前から全部で4部作とされていて、能や歌舞伎で用いられる序破急にちなみ、最初の3作は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』として公開され、完結編だけは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:?』』とタイトルが不明なままでしたが、3作目の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』が公開された時の予告で、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』とタイトルが発表され、この時に初めて『シン』という言葉が出てきます。その後、日本の怪獣映画の金字塔である『ゴジラ』を庵野監督がリメイクすることになり、この作品にも『シン・ゴジラ』というタイトルがつけられました。なんと『シン・ゴジラ』の発表はエヴァよりも後だったのにも関わらず、こちらの方が先に公開されてしまいます。

 

で、結局『シン』ってなんなの?

基本的には庵野秀明さんが監督や企画、脚本を務める一連の映画作品の事をまとめて『シン』シリーズと呼ばれていて、作品のタイトルにすべて『シン』がついています。現在時点では、『シン』シリーズはすでに存在していた作品のリメイクやリブートであるようです。気になる意味なのですが、『シン』はいつもカタカナ表記で、特定の漢字表記がされていません。第1作となった『シン・ゴジラ』の時点では「新」、「真」、「神」などの様々な意味を感じてもらいたいという意図を込めて付けられたものだという公式発言があります。(livedoor_news 2016年9月2日の記事より抜粋)

コアなファンからは、他にも「震」や「深」、「sin」(英語で罪)など様々な「シン」を見出したという声もようです。庵野監督が立ち上げた現在の制作会社の『株式会社カラー』が今の名前に決まる前の社名候補として、『シン・企画』というのがあった事から、庵野監督の中ではかなり大きな意味を持つ言葉なのではないでしょうか。

 

それでは過去に公開されている物から、今後公開される予定のある『シン』シリーズの作品を簡単にご紹介します。

『シン・ゴジラ』

『シン・ゴジラ』は2016年7月29日に公開された日本の怪獣映画『ゴジラ』のリメイク作品。総監督・脚本を庵野秀明さんが担当しています。アニメ監督として有名な傍ら、古くから特撮ファンでもある庵野監督。エヴァンゲリオンの作風でも分かる通り、わりと描写がリアル指向なので、どんな作品になるかと思っていたら、案の定、社会派の怪獣映画となりました。容赦ないゴジラからの被害を描きつつも、日本政府などの面倒臭そうな会議のシーンを多めに入れ、“ほんとにゴジラが現れたらこんな感じだろうなぁ”というようなこれまでのゴジラ映画にはない作品となり、大ヒットし、話題になりました。私もこの作品は大好きです。ただ、最後のゴジラの撃退する方法はあんまり好きじゃなかったですね。なんかそれまでの流れの中で一番リアルっぽくなかった感じがしてしまいました。でもすげー面白かったです。

 

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』

2021年3月に公開され、現在も公開中で100億いくかいかないかで、今も話題になっています。前3作ありきの作品なので、これ一本でいろいろ批評するのは難しいのですが、全作品を見てきた私としては非常に満足いくラストでした。エヴァに関しては、『シン』シリーズというよりは、庵野監督オリジナル作品なので、今回の並びにいれると少し変ですね。私は、旧劇場版のラストがどうもモヤモヤしていたので、この作品を見ながらも、“今回は大丈夫か?今回は大丈夫か?”と思いながら見ていました。序盤のシンジ君のヘタレっぷりは、“もうあきたよ、この感じ”とこんなに待たせたのに、成長していないシンジ君に少しイライラしましたが、予想していなかった成長したケンスケやトウジも出てきて、ンジくんがようやくやる気になった頃から、物語は一気に加速していきました。エヴァは普通に観てると“え?え?チョット待って、何の話?”ってなるんですが、今回はそんな場面も少なく(なくはなかった)、『Q』でモヤモヤしていた部分もある程度スッキリしました。最後の結末で結構賛否両論あるようですが、私は鑑賞したあとスッキリとした印象をウケました。

エヴァンゲリオンについては、本ブログ内でも一度ご紹介していますので、そちらも参照にしてください。

『シン・ウルトラマン』

円谷プロダクション、東宝、カラーが共同で製作する事になったのが『シン・ウルトラマン』現時点で2021年に公開との事ですが、今の所まだ公開日がわかりません。庵野さんは企画・脚本を担当。ウルトラマンシリーズは庵野さんの代表作であるエヴァンゲリオンのアイディアの元ネタの一つであることが明かされています。現在特報映像が解禁されているのですが、だいぶ出来上がっているような印象ですね。映像にはネロンガやガボラを思わせる怪獣も映っていて、主役のウルトラマンもこれまでにないメタリックな感じで表現されています。個人的には、キャッチコピーの「そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマン。」という言葉が気になります。コレって、初代ウルトラマンの最終回でゾフィーが言った言葉だったと思うんですが、お兄ちゃんのゾフィーもでるんですかね?『シン・ゴジラ』よりはリアル寄りではなくなると思いますが、どうでしょうか。あと、カラータイマーがないのも気になりますね。最初『シン・ウルトラマン』と聞くと『帰ってきたウルトラマン』の新マンこと新ウルトラマンのことを想像しちゃいまた。しかし、今では新マンのことは『ジャック』と呼ぶようです。キーファー・サザーランドもびっくりです。

 

『シン・仮面ライダー』

「仮面ライダー生誕50周年企画発表会見」にて発表された『仮面ライダーW』の後日談を描く漫画『風都探偵』のアニメ化、『仮面ライダーBLACK』のリブート作品となる『仮面ライダーBLACK SUN』と併せて、初代仮面ライダーのリメイク作品として『シン・仮面ライダー』発表されました。特撮ファンの庵野監督は仮面ライダーも例外ではなく、幼少期からファンであり、平成ライダーの中でも仮面ライダー555はベルトを子供用・大人用を問わずに購入するほどのファンであったことを明かしています。今の所、主役となるであろう仮面ライダーのデザイン・イラストのみが発表されていて、どんなストーリーでどんな出演者になるかは不明です。庵野さんは監督・脚本を担当との事。2023年3月公開予定です。ウルトラマンもそうだったんですが、『シン・仮面ライダー』だと過去に『真・仮面ライダー 序章』という大人向けに作られた作品があって、そちらとタイトルがかぶるんですよね。こちらは若干グロテスク気味の仮面ライダーのデザインだったのですが、残念ながら『真・仮面ライダー 序章』は序章で終わってしまいました。『シン・仮面ライダー』は初代仮面ライダーのリメイクとの事なので、やっぱり本郷猛が主役なのでしょうか。続報が待ち遠しいです。

今後の『シン』シリーズは

『シン・仮面ライダー』が発表された後、ネットでは次は「シン・ゴレンジャー」「シン・ガンダム」が出るのではないか?といろいろと話題になりました。ただ『シン・仮面ライダー』が2023年3月公開予定という事なので、なかなか次を作る事は考えられないでしょうが、特撮に関しては2大巨塔の『ウルトラマン』と『仮面ライダー』を作るので、再びアニメ作品に期待したいですね。過去に庵野監督も制作に関わったことがある『シン・ガンダム』なんてのも見てみたいのですが、映画などで短くまとめるのであれば、庵野監督も影響をウケたという『シン・イデオン』を観てみたいと個人的には思いました。

さて、これから『シン・ウルトラマン』、その後で『シン・仮面ライダー』なので、エヴァの盛り上がりが終わったとしても、しばらく庵野作品を楽しみにできそうですね。また関連作品などの続報があったら、改めてご紹介したいと思います。
今回は以上です。

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