『スパイダーマンNWH』ネタバレと過去作のリスペクトを紹介 前編

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前回、映画『スパイダーマン:ノーウェイ・ホーム』のサプライズ部分と、序盤のストーリーを紹介しました。今回はがっつり本編のネタバレをしながら、作品中に見ることができた過去の2シリーズへのリスペクト部分を紹介します。

物語の冒頭部分は前回の記事の「物語の冒頭を紹介」を参照してください。

ここからはネタバレ内容を含みますので、これから劇場へ行く予定の人や、映像ソフトでその驚きを楽しみたい人はブラウザバックを推奨します。



集められるヴィランたち

ピーターとMJとネッドは、ドクター・ストレンジに別のユニバースから、呼び寄せてしまったヴィランたちを捕まえるように指示されます。ネッドとMJの協力により“サンドマン”“エレクトロ”を発見するピーター。ドクター・ストレンジに渡された腕輪の力で、悪戦苦闘しましたが、なんとか2人を捕らえることに成功します。一方、高速道路でピーターを襲ってきた“グリーンゴブリン”のノーマン・オズボーンは、“グリーンゴブリン”である人格が一時的に消え、良心を取り戻してました。オズボーンは自ら仮面を破壊し、メイおばさんのいる施設へ行きます。オズボーンが自ら施設にきたことにより、ピーターが捕らえた“ドクター・オクトパス”とドクター・ストレンジが捕らえていた“リザード”と合わせて、5人全てのヴィランを捕まえることができました。すると、ヴィランたちが囚われながらも、それぞれの認識の違いについて話します。“ドクター・オクトパス”はオズボーンに対し、お前は元の世界で死んだと伝えます。すると“サンドマン”がそんな“ドクター・オクトパス”に対して、お前も死んだと伝えます。このやり取りを聞いていたピーターは、ドクター・ストレンジに彼らを元の世界に返してしまうと、死んでしまうのではないか?と問います。これに対し、ドクター・ストレンジは、それが彼らの運命ならば受け入れるべきだと伝えます。オズボーンを保護した際に、メイおばさんが言っていた「きっちり救ってあげて」という言葉がピーターの頭をよぎります。ドクター・ストレンジは魔術道具を使い、収容したヴィラン5人を元の世界へ戻そうとしましたが、ピーターはドクター・ストレンジの魔術道具を奪って逃走します。

サム・ライミ版の『スパイダーマン』の1作目のヴィランが、“グリーンゴブリン”のノーマン・オズボーン。映画1作目の『スパイダーマン』でピーターは“グリーンゴブリン”を追い詰めますが、“グリーンゴブリン”は最後にのグライダーの先端についている刃物で、後ろからスパイダーマンを殺そうとするのですが、スパイダーセンスでピーターはそれを悟り、ギリギリで回避します。グライダーはそのまま“グリーンゴブリン”に突き刺さり、ピーターの親友であるハリーの父であるノーマンを死なせてしまいます。この事でハリーはスパイダーマンを恨むことになり、3作目の『スパイダーマン3』で、“ニューゴブリン”となってピーターと戦うことになります。
そしてサム・ライミ版『スパイダーマン2』のヴィランである“ドクター・オクトパス”もスパイダーマンとの戦いのあと、正気を取り戻しましたが、“ドクター・オクトパス”が起動した核融合装置が街を飲み込む危機でした。そこでアームを使って、“ドクター・オクトパス”は核制御装置と共に川に沈んでいきました。この時、ピーターと“ドクター・オクトパス”は研究施設で師弟関係のような感じでした。なのでそれぞれの世界に帰ると彼らには、同じ結末がまっているのではないかと、今作のピーターは思ったわけです。
ちなみに話題となっていたスパイダーマンの黒い新スーツは、アンチスパイダーマンの一般市民にペンキをかけられたスーツを裏側にしてきた姿でしたね。

 

スパイダーマンvsドクター・ストレンジ

魔法道具を持って逃走するスパイダーマンを、ドクター・ストレンジは追いかけます。魔術の力で圧倒するも、クモの能力を駆使し、なんとか魔法道具を死守するピーター。するとドクター・ストレンジはピーターを「ミラー世界」に閉じ込めてしまいます。自由のきかない「ミラー世界」で悪戦苦闘するピーターでしたが、得意の数学を応用してストレンジを蜘蛛の巣で束縛し、魔法道具を奪って「ミラー世界」に閉じ込めます。
ドクター・ストレンジを押さえ込んだピーターは、もとは事故や暴走が原因でヴィランになった彼らを、今は亡きアイアンマンのトニー・スタークが残した装置を使って治療し、元の世界に戻せば誰も死ぬことがないと思い行動します。ピーターはオズボーンと協力し、まず“ドクター・オクトパス”を暴走AIから解放することに成功。“ドクター・オクトパス”は正気にもどり、オクタビアス博士の人格が戻ります。この調子で“エレクトロ”も治療していたのですが、ここでオズボーンの人格が消え、オズボーンは“グリーンゴブリン”へと人格が変わってしまいます。スパイダーセンスで、“グリーンゴブリン”からの攻撃は防げましたが、実は“エレクトロ”も人間に戻りたくないと密かに考えていて、ヴィランたちはそれぞれ好き勝手に動き出し、施設から全員逃亡してしまいます。

このノーマンの変貌ぶりが、旧作を見てない人はしっくりこないんじゃないかと、ちょっと心配しました。サム・ライミ版の『スパイダーマン』の1作目でノーマンは、スーパーソルジャー計画のパワー増強剤によって超人的な身体能力を手に入れていますが、その薬品の副作用によって精神が蝕まれています。いわゆる2重人格のような感じで、善良なノーマンと邪悪なグリーンゴブリンに分かれていて、ストレスや不安で追い詰められるノーマンをグリーンゴブリンがそそのかし、やがて乗っ取っていくような感じでした。今作ではその設定がそのまま生きていたので、旧作を見ていた身としては、うれしかったのですが、もしMCU版しか見ていないと、この豹変っぷりが良くわからなかったのではないでしょうか。

 

ピーターを襲う悲劇

スパイダーマンはグリーンゴブリン=オズボーンと対決することになりました。しかし、グリーンゴブリンに圧倒されてしまいます。そこでピーターを救うため、メイおばさんがグリーンゴブリンに殴りかかります。そこへグリーンゴブリンのグライダーが飛んできて、メイおばさんはふっ飛ばされてしまいます。その後、グリーンゴブリンは逃走しました。ピーターはメイおばさんの無事を確認し、二人で施設から出ようとしますが、メイおばさんは息が苦しいと言います。メイおばさんを支えていたピーターの手には、メイおばさんの血がついていました。その状態から動揺し、助けを求めるピーターでしたが、誰もきません。ピーターは必死にメイおばさんに呼びかけますが、メイおばさんは最後までピーターを気づかいながら「大いなる力には、大いなる責任が伴う」との言葉を残し、息を引き取ってしまいました。その姿をクルマで駆けつけたハッピーも目にしますが、ハッピーは「逃げろピーター!」と叫びなららダメージ・コントロール局に拘束されてしまいます。悲しみの中のピーターは、その場を離れるしかありませんでした。

個人的な見解なのですが、MCU版の過去の2作品を見ながら、なんとなくそれまでの旧作の『スパイダーマン』と比べて、物足りない気がしていました。作品としては面白いんですが、どうもスパイダーマンっぽくない気が少ししていました。その理由がこの場面でわかりました。過去の2シリーズは、物語の最初にメイおばさんの旦那、ベンおじさんが亡くなっています。ベンおじさんが亡くなった原因がピーターの行動によるものがあり、ベンおじさんは亡くなる時に「大いなる力には、大いなる責任が伴う」という言葉を残します。旧2シリーズともこの出来事がきっかけとなり、ピーターはスパイダーマンになる決意をするのですが、MCU版ではそういった描写もなくスパイダーマンになっていました。MCU版ではベンおじさんではなく、これまで3作品とも登場したメイおばさんが亡くなり、メイおばさんからスパイダーマンのテーマである「大いなる力には、大いなる責任が伴う」の言葉をピーターは聞くことになります。これまで1作目の冒頭での出来事だったのですが、3作通して登場したメイおばさんの犠牲に、悲しみは一番大きなものとなりました。MCU版のスパイダーマンはここでようやくスパイダーマンとなったわけです。

 

強力な助っ人

一方、ピーターと連絡が取れなくなっていたMJとネッド。ドクター・ストレンジの魔法の指輪をはめたネッドは、MJの頼みで指輪の力で空間を歪め、「スパイダーマン」を探します。無事、空間の向こうにスパイダーマンを見つけ、テレポートに成功しました。しかし、マスク取ると知らない顔でした。彼は自分をピーターだと言います。なんとネッドが呼び寄せたのは、2人が知っているピーターではなく『アメイジングスパイダーマン』のピーターパーカー(アンドリュー・ガーフィールド)でした。改めてネッドは今度は「ピーターパーカー」を探すことにしました。そして同じように空間を歪めると、今度はサム・ライミ版『スパイダーマン』のピーター(トビー・マグワイア)が登場してしまいます。指輪の力では本来のピーターに会えないことへ戸惑う二人に、「彼が一人になると行くような場所はないかい?」とそれぞれのピーターが持つ性格からヒントを得て、MJがピーターがいる場所に心当たりがあると言い、MJとネッド、二人のピーターとともにその場所へ向かいます。

そこには悲しみに沈むピーターがいました。メイおばさんのことをMJとネッドに伝え、また悲しみが蘇り泣きじゃくるピーター。そんなピーターに、マルチバースから来た二人のピーターは声をかけます。「大いなる力には、大いなる責任が伴う」。その言葉にハッとするピーター。なんでその言葉をしっているのかを問うと、2人のピーターは、ベンおじさんを自分のせいで死なせてしまったとき、この言葉を聞いたといいます。彼らが別のユニバースのピーターだという事を認識したピーター(トム・ホランド)は、2人のピーターに状況を説明し、協力を求めます。そして3人のピーター・パーカーは力を合わせ、全ヴィランの治療薬を作り、彼らを人間に戻して、元の世界に返そうと誓います。

噂には聞いていましたが、実際映像で見ると感動が半端ありません。本当にピーター・パーカーが3人揃いました。しかも東映のヒーロー物の映画のように、雑に登場して一言、二言発言するだけじゃなく(失礼)、しっかり物語に組み込まれていて、それぞれのピーターネタをぶつけ合います。サム・ライミ版の『スパイダーマン』はウェブシューターではなく、直接腕から糸を出しますが、2人のピーターがそれに驚きながら、トビーに突っ込むと「お前らイジってんなよ」となんとも言えない返しをしたり、トビーピーターが、アンドリューピーターに「君はアメイジングだ!」と発言したり、3人が揃ってからは名場面しかありませんでした。そしてアンドリューピーターには別の演出も用意されていました。その紹介についてはクライマックスにて。

思いつく限り書いていたら、文字量がエライことになっていたので、今回はここまでにしたいと思います。

後半に続く

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