キャスト発表されたけどシン・仮面ライダーって何がそんなに話題なの

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キャストが発表され、これまであんまり興味なかった人も、シン・仮面ライダー』に興味をもった人も多いかと思います。リメイク元となる初代『仮面ライダー』はオッサンたちでは当たり前になっていますが、若者たちからすれば、新しい仮面ライダーに見慣れていると今回発表された『シン・仮面ライダー』のビジュアルに違和感を感じた人もいるんじゃないでしょうか。今回は『シン・仮面ライダー』という作品と、そのリメイク元となる初代『仮面ライダー』について紹介します。




目次

『シン・仮面ライダー』ってなんなの?

話題にはなっているけど、イマイチピンときていない人に向けて説明しますと、『シン・仮面ライダー』は大ヒットアニメ『エヴァンゲリオン』シリーズの監督の庵野秀明さんによる初代『仮面ライダー』のリメイク作品です。このタイトルの『シン』に関しては過去の記事を参照していただくとして、かつて大ヒットした実写映画の『シン・ゴジラ』から続く、庵野秀明さんによる実写のリメイク作品です。他にも『シン・ウルトラマン』の映画の公開も予定されています。庵野監督はもともと特撮ファンで、『シン・ゴジラ』のヒットからか、その後いくつかのリメイク作品を担当することになりました。『シン・仮面ライダー』は「仮面ライダー生誕50周年企画発表会見」にて発表されたいくつかのコンテンツのうちの一つで、一番注目されてる作品でもあります。2023年の3月に公開予定です。

庵野秀明監督作品の『シン』シリーズって何があるの?
映画公開の終了が迫る中、興行収入が100億いくかいかないかで、まだ話題となっている『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』。庵野監督作品はこのエヴァのあとにも『シン・ウルトラマン』が予定されていて、まだまだ話題がつきそうもありません。しかし、この庵野監督の作品のタイトルについている『シン』ってなんなんでしょうか?今回は過去の制作された作品と合わせ、今後公開される予定のこの庵野監督のこの『シン』シリーズについてご紹介します。

 

まずはビジュアルについて

ということで、リメイク元である初代『仮面ライダー』について説明したいのですが、今回公開されたビジュアルについても触れたいと思います。今回公開された動画を見た感想は、思っていた以上に初代仮面ライダーに近いといった印象。当初発表されていたビジュアルはコートのようなものを着た仮面ライダーのイラストだったので、個人的には庵野監督によるアレンジが大きく加えられた作品になると考えていたのですが、発表されたデザインはかなり初代仮面ライダーに近いデザインです。元に比べると若干アゴが尖ってて、変身ベルトも少しメカニカルになっています。アレンジで目立つのはこの辺くらいでしょうか。キャストもかつて藤岡弘、さんが演じていた主人公、本郷猛役を池松壮亮さんが、真樹千恵子さんが演じていた緑川ルリ子役を浜辺美波が担当すると発表されました。登場する怪人も初代『仮面ライダー』の第1話に登場した「蜘蛛男」。こちらのデザインはだいぶアレンジされています。まだ発表されていないだけかもしれませんが、今回のキャストで仮面ライダー2号となる一文字隼人役のキャストが発表されていない所をみると、この『シン・仮面ライダー』は初代『仮面ライダー』の第1話から13話までのリメイクなのかもしれませんね。ちなみに浜辺美波さん演じる緑川ルリ子も13話までしか登場していませんので、初代『仮面ライダー』の最序盤にスポットを当ててのリメイクのようです。・・・あとで一文字隼人役が発表されたらすみません。

 

『仮面ライダー』という作品

さて、リメイク元となる初代『仮面ライダー』について説明します。50周年を迎える現在、『仮面ライダー』シリーズはテレビや映画オリジナルを含めると36作品も制作されています。その過程で作品ごとに『仮面ライダー』という概念もそれぞれ違っていて、新しい作品しか知らない人たちからしてみると、今回のビジュアルを見て、あんまりしっくりこなかった人も多いかもしれません。初代『仮面ライダー』は1971年から放送された仮面ライダーシリーズの元祖の作品。実は初代『仮面ライダー』の序盤には、今では当たり前になっている「変身ポーズ」という演出はありませんでした。最初の仮面ライダーの変身はバイクに乗り走行し、そのスピードでベルトの風車を回転させ、仮面ライダーへと変身していました。基本的に13話まではこの状態だったのですが、本郷猛を演じていた藤岡弘、さんが撮影中に怪我をしてしまうというアクシデントがありました。今では考えられないのですが、この頃の『仮面ライダー』は変身した後も本人が演じていたため、アクションシーンで大怪我してしまいました。しかし、当時すでに人気作品であったため、放送を中断するわけにもいかず、急遽シナリオに手を加えられ、物語上で本郷猛は海外のショッカーと戦いにヨーロッパへ旅立ったということになり、本郷猛と同じタイプの改造人間に改造された、一文字隼人が本郷猛に救出されたという設定にして、ここでもう1人の仮面ライダー「仮面ライダー2号」を登場させました。そしてこの時に変身する時にポーズをとるようになり、以降、仮面ライダーと変身ポーズがセットになっていきました。そして藤岡弘、さんの怪我が完治した時に、「仮面ライダー1号」として、戻ってきてここからダブルライダーが活躍することになります。アクシデントから生まれた「仮面ライダー2号」でしたが、これがなければ現在まで続く仮面ライダーシリーズはなかったかもしれません。以降全98話という今では考えられない長期間放送されました。

 

初代『仮面ライダー』ざっくりストーリー

優秀な科学者で、オートレーサーの大学生である主人公の本郷猛(ほんごうたけし)はある日、世界征服を企てる悪の秘密結社「ショッカー」に捕われてしまいます。猛のすばらしい能力に着目していた「ショッカー」は、アジトで1週間かけて猛をバッタの能力を持つ改造人間に改造しました。改造手術の最終段階である脳を改造される寸前に、「ショッカー」に無理矢理協力させられていた緑川博士に助けられて、猛はショッカーのアジトから脱出します。「ショッカー」という悪の組織を知った猛は、この時以降、仮面ライダーとなり、普通の人間に戻れなくなった悲しみを仮面の下に隠し、「人間の自由」を守るためにショッカーが送り出す怪人たちを次々に倒していく日々が始まります。

 

『仮面ライダー THE FIRST』

実は『シン・仮面ライダー』の前に、初代『仮面ライダー』をリメイクした作品が映画で公開されました。その作品の名前は『仮面ライダー THE FIRST』。この作品は2005年に劇場公開され、初代『仮面ライダー』の設定を現代風(といってもだいぶ前ですが)にアレンジされた作品です。もともとの初代『仮面ライダー』というよりも、当時、原作者である石森章太郎さんが執筆した漫画版の映像化がメインになっていて、テレビシリーズの完全なリメイクという感じではありません。こちらには一文字隼人が登場していています。この作品では本郷猛を黄川田将也さんが、一文字隼人を高野八誠さんが演じています。『仮面ライダー』シリーズとしては珍しく、恋愛要素が取り入れられていて、2007年には、続編にあたる『仮面ライダー THE NEXT』も公開されました。だいぶ毛色は違いますが、『シン・仮面ライダー』公開前に視聴するのもいいのではないでしょうか。

私個人としては、庵野監督独自なアレンジの『仮面ライダー』が見たかったのですが、今回はだいぶ原点に近いですね。たしかに『シン・ゴジラ』も『シン・ウルトラマン』もビジュアル的には元を大きく変わることがなかったので、物語で独自性を見せてくれるのではないでしょうか。最近の仮面ライダーに見慣れた若い世代が、この『シン・仮面ライダー』にどういった印象を受けるか。楽しみでしょうがありません。

今回は以上です。

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