結末は変わる?『閃光のハサウェイ』映画版と小説版の違いは?

サブカル

公開の延期が重なり、なかなか映画が公開されない『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』。楽しみにしているガンダムファンの皆さんは、心穏やかではないですね。すでに有名な話ですが、この作品は1989年にガンダムの生みの親である、富野由悠季監督により執筆された小説が元となっています。当時はアムロとシャアとの決着を描くということで話題となった『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の後のストーリーという事もあり、多くのファンがこの小説を読みました。そして待ちに待っての映像化となります。知っている人は多いと思いますが、この小説版の『閃光のハサウェイ』はラストが衝撃的だったため、その結末についても話題となりました。果たして今回の映画版は、この小説版と同じ展開となるのでしょうか。次回以降に、小説版の『閃光のハサウェイ』のネタバレのストーリーを紹介していく予定なのですが、その前に小説版と映画版について、お話しします。

 

小説と映画版について

まだ映画版が公開されてないので、どことどこが違うか正確な情報はわかりませんが、『閃光のハサウェイ』については、現時点で小説版と映画版では違う部分がすでにあります。まず小説版の『閃光のハサウェイ』は、アニメ版の『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の続編ではなく、小説版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』の続編という所。じゃあ、アニメ版の『逆襲のシャア』と小説版『逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』では何が違うかって話になるんですが、基本的なストーリーの流れはほぼ同じなのですが、アニメ版でアムロの恋人だったチェーン・アギは小説版にはでてきません。


チェーン・アギ

かわりにタイトルからわかる通り『機動戦士Zガンダム』でアムロと恋人になったベルトーチカ・イルマとの関係が継続中になっています。『ベルトーチカ・チルドレン』では、大まかな結末も同じなのですが、ベルトーチカがアムロとの間に子供を身ごもった状態で、物語が終わります。

ベルトーチカ・イルマ

個人的にはこちらのストーリーの方が好きだったのですが、スポンサーの意向により、主人公に子供ができるのはどうなんだという話になり、アニメ版のストーリーに改められたとの事。それでベルトーチカの代わりに登場したのが、チェーン・アギとなったわけです。で。アニメ版の『逆襲のシャア』では、ハサウェイの初恋の相手、クェス・パラヤが、チェーンのリガズィに撃墜されます。というか、ジェガンでフラフラ飛んでたハサウェイをかばって、打たれちゃうわけです。それで逆上したハサウェイは、なんと味方でしかもアムロの恋人のチェーンを殺してしまいます。

クェス・パラヤ

一方、小説版ではハサウェイが自ら誤射した事により、クェスを殺してしまうのです。なので、小説版では“好きだったクェスを殺してしまった”というトラウマを抱えた状態のハサウェイとなっています。公開が予定されている映画の『閃光のハサウェイ』はアニメの劇場版の『逆襲のシャア』の続編という事が名言されていますので、もしかしたら、小説と結末が違う可能性があります。

 

おそらく小説版と結末が変わる

『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の映画版は、「UC NexT 0100」シリーズの1つとして発表されました。「UC NexT 0100」というのは、宇宙世紀を題材としたガンダムシリーズの振り返りと拡大を目指すプロジェクトで、2018年4月20日、ガンダムシリーズ新作発表会にて、サンライズの代表取締役社長である宮河恭夫さんから発表されたもの。これは「サンライズは世代を超えて宇宙世紀を拡張していく」というもので、今まで映像化されていなかった、アニメ『機動戦士ガンダムUC』とアニメ『機動戦士ガンダムF91』の間の時代やアニメ『機動戦士Vガンダム』以降の時代などが今後対象となるそうです。

その際にすでに作品名がいくつか発表されています。順を追っていくと以下の通りになっています。

U.C.0093 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 1988年 劇場公開作品(済)

U.C.0096 機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) 2007年〜2014年 OVAにて発売(済)

U.C.0097 機動戦士ガンダムNT(ナラティブ) 2018年 劇場公開作品(済)

U.C.0103 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ 2021年公開(予定)

U.C.0104 機動戦士ガンダムUC 2(仮) 2022年以降、海外ドラマ方式で展開(予定)

U.C.0123 機動戦士ガンダムF91 1991年 劇場公開作品(済)

思いっきり、『閃光のハサウェイ』の後が『UC2(仮)』になっています。ただ単にアニメ化されただけであれば、結末は小説の通りになると思うのですが、この「UC NexT 0100」に組み込まれますと、アニメはアニメでいろいろ変更されそうです。このプロジェクトの中心となっているシリーズは『機動戦士ガンダムUC』にだと思うのですが、その『ガンダムUC』の主人公のバナージ・リンクスがその次の作品の『機動戦士ガンダムNT』のラスト付近で搭乗し、『NT』の主人公に加勢するシーンがありました。『閃光のハサウェイ』の主役機であるΞ(クスィー)ガンダムは今のところ、サイコフレームとは関係ありませんが、最後の戦いのとあるシーンで、またバナージが飛んできて、ビームマグナムをぶっ放して、ハサウェイを助けてしまう可能性もあります。シリーズすべての元となっている初代ガンダムもアニメ版と小説版は結末どころか、内容がほぼ違いましたので、それを考えると可能性は高いですね。

衝撃のラスト!全然違う小説版『機動戦士ガンダム』のストーリー PART1
『機動戦士ガンダム』の小説はテレビアニメ放送当時の1979年にソノラマ文庫から刊行され、その後に角川スニーカー文庫で新たに刊行されました。この小説版、アニメ版と内容が全然違います。登場人物やメカなどの名前は一緒なのですが、物語の内容や設定のみではなく、ヘタすると登場人物の性格そのものも違っていたりましす。今回はこの小説版の『機動戦士ガンダム』の上巻のストーリーPart1を紹介していきます。

ちなみに現在YouTubeにて公開されている冒頭の15分に関しては、小説の内容になぞった物となっていました。というか、公開されている予告映像を見る限り、ほぼほぼ、小説版の上巻と同じ内容になるかと思います。

次回以降に小説版の『閃光のハサウェイ』のネタバレストーリーを紹介したいと思います。気になった方がいたら、是非閲覧してください。
今回は以上です。

小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』ネタバレストーリー紹介 Part1
劇場公開予定のアニメ『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』。3部作で映画化されるこの作品の原作は、ガンダムの生みの親である富野由悠季監督が執筆した小説となっています。小説なんか読んでられない人向けに、それっぽいビジュアル使って、小説の内容を紹介したいと思います。今回はPart1。上巻のストーリーです。

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