キムタクが如くは『LOST JUDGEMENT』で終わり?ジャニーズが難色!

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キムタクが如くこと木村拓哉さんが主役を務める人気ゲーム『JUDGE EYES 死神の遺言』の続編となる『LOST JUDGEMENT 裁かれざる記憶』。舞台が『龍が如く7 光と闇の行方』と同じ伊勢佐木異人町が舞台であったり、「うっせぇわ」で大ブームとなったAdoが主題歌を歌うなど、最新情報が出るたびに話題となっているこの作品に、悲しいニュースが流れてまいりました。前作『JUDGE EYES 死神の遺言』から続く2作目となるこの『LOST JUDGEMENT 裁かれざる記憶』で、シリーズは終了というのです。

人気シリーズの『龍が如く』と同じチームが制作していて、世界観も共通であることから、ネットでは“キムタクが如く”の愛称で親しまれているこの作品は、前作である『JUDGE EYES』が全世界で累計出荷本数100万本を突破するヒットを飛ばしていて、本家の『龍が如く』シリーズと同等の大人気作品となっています。9月に発売される2作目以降の作品にも期待する声があったのですが、残念なことに、ゲームメーカーサイドとジャニーズサイドで、ゲームを発売するプラットフォームを巡って折り合いがつかず、3作目以降はないという事になったとの事。ではそのプラットフォームも巡る問題とはなんなんでしょうか。




目次

ジャニーズがSteamに難色

最初の作品となる『JUDGE EYES』は2018年にPlayStation 4用のソフトとして発売されました。ゲームとしてもそうですが、そのストーリーが非常に好評で、今年4月にリマスター版として、PS5、Xbox One、Xbox Series X/SとPS4以外のハードでも発売される事となりました。9月に発売される2作目となる『LOST JUDGEMENT』も同様となっています。しかし、発売元であるセガは、コンシューマー機(いわゆるゲーム機)だけではなく、パソコン用の『Steam』でも展開していきたいようでしたが、この『Steam』版にはジャニーズ事務所から『NO』がでたようです。日本でゲームといえば、PlayStationやNintendo Switchなどゲーム機が基本ですが、世界的にはパソコンが主流だったりします。『Steam』をわかりやすく言うとパソコン用のApp StoreやGoogle Playみたいなものです。コアなユーザーではなく、一般的なユーザーはまだまだゲーム機が主流な日本ですが、世界的にはSteamは2020年に月間アクティブユーザーが1億2040万人にもなっていて、日本でも多くのパソコンユーザーが使用しています。その人気はというと、2012年に携帯ゲーム機のPlayStation Vitaで発売された『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』が10年近くたってから、『Steam』で販売したところ、2021年の時点で100万本を超える売上見せました。この影響力をみるとメーカーとしては無視できない市場となっているんですね。

 

なんでジャニーズはSteamがイヤなの?

『Steam』で発売されれば、売上も良くなるのに、なんでジャニーズはSteamがをイヤがっているか?ジャニーズとしてはSteamがNGというよりは、パソコンでプレイできる環境というのが、問題になるみたいです。パソコンでゲームがプレイできる環境になると、ゲームデータを改造する事が割と容易になります。パソコンゲーム界隈では“MOD(モッド)”と呼ばれている改造データがよく出回り、そのデータも容易に入手しやすいのです。MODには様々なものがあって、ゲームをそのまま難易度を簡単にしたり、マップやアイテムを追加したり、グラフィックにも手を加えられるようになります。いろんな人気ゲームにはこのMODはつきもので、世界的にヒットした作品などは、よく出回っています。
となると、もし『LOST JUDGEMENT』がSteamで発売されると、『LOST JUDGEMENT』のMODが出回ることになり、ゲームの主人公である八神隆之、つまり木村さんのグラフィックを好き放題にいじれるようになってしまいます。そうなると問題となるのがジャニーズ事務所が掲げる肖像権にひっかかるようになります。ジャニーズ事務所の肖像権は他と比べてもかな厳しい事で有名ですね。所属タレントのグラフィックを不特定多数のユーザーが好き勝手イジれるようになるのはダメだし、そういったデータや映像も拡散していく事になるので、Steam版に対してはNGという見解なわけです。

 

本当に終了なのか?

今回の話によりますと、メーカーはSteamで展開したいけど、ジャニーズがNoと言っている状況なので、『LOST JUDGEMENT』はコンシューマー機のみで発売されることに決定しています。そういえば、今回の舞台が同じとなる『龍が如く7 光と闇の行方』はSteam版は発売されていますが、木村さんが主演をしている前作の『JUDGE EYES 死神の遺言』にはこれまでSteam版はありませんでしたね。そう考えると、コンシューマー機のみで発売するという条件ならば、シリーズは続きそうな気もしますが、メーカーとしてはやはり問題になってしまうのでしょうか。いずれにせよ、『LOST JUDGEMENT 裁かれざる記憶』が発売し、その売れ行きによる影響や、ジャニーズ事務所の肖像権に対する考え方が改まるなど、全く可能性はゼロというわけではないと思いたいですね。

 

とにかくまずは『LOST JUDGEMENT 裁かれざる記憶』

前作のストーリーが非常に面白く、アクションも爽快だったので、是非継続して欲しいシリーズです。個人的には『龍が如く』シリーズが数多くでてしまっていて、途中から入りづらいと思っていた時に、主人公がまったく違うという事で、前作の『JUDGE EYES 死神の遺言』をプレイしました。キムタクを使用する理由に対して最初疑問がありましたが、ゲームをプレイすると、キムタク以外にはやってもらいたくないくらい、ター坊像が私の中で出来上がっています。サイドミッションでカツラが風に飛ばされちゃったおじさんのため、キムタクがカツラを走って追い続けるというイベントがあったのですが、追いかけている途中、つねに『ちょ!待てよ!!』と叫んでいたので、面白いのもあったのですが、モノマネではなく、リアルの『ちょ!待てよ!!』をこんなくだらない事のために演じている事に感動してしまいました。とにかくまずは『LOST JUDGEMENT 裁かれざる記憶』が大ヒットし、3作目を出すしかない状況になれば何も問題ないのではないでしょうか。

関係者の情報では今作で終了とのことですが、木村拓哉さん本人はそれを残念がっているとの事。大人な事情がいろいろあるとは思いますが、世間の声などに耳を傾け、どっかでなにかを妥協していってほしいと思います。今回は以上です。

 

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