爆誕!「それが大事」が主題歌の中国産RPG『昭和米国物語』発表!

サブカル

最近なにかとゲームやアニメの規制で話題となっている中国のゲームメーカーが、ぶっ飛んだ設定のRPGを発表し、早くも話題になっています。



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舞台は昭和66年のアメリカ

中国の開発スタジオNEKCOM Gamesは新作RPGである『昭和米国物語(SHOWA AMERICAN STORY)』を発表しました。すでに動画も公開されていて、見たとき剣や銃で戦う最近ありがちなアクションRPGだなぁという印象でしたが、なんとこのゲームの世界は、昭和66年に日本がアメリカを文化的植民地にしているという設定。主人公の女性も日本人。まず昭和66年という年号が存在していないので、フィションはフィクションなのですが、設定によると強大な経済力を手にした日本がその影響力でアメリカを文化的植民地にしてしまっているというもの。昭和末期といえば、日本経済がピークを迎えていた時代です。それでも国力的なことを考えると、まずあり得ない世界観と思うのですが、“もしそうだったら”的な感じで随所に日本文化をアメリカのいたるところに混ぜている独特な世界観を作り上げています。鯉のぼりや招き猫に地蔵、さらにラムネのような飲み物など日本的な要素で彩られたアメリカが描かれています。アメリカの象徴ともいえる自由の女神が着物を身に纏ってしまっているあたり、いろいろ怒られそうな感じがしてワクワクします。そしてそんなぶっ飛んだ設定の中に、なんとゾンビも登場!この世界には10年前くらいからゾンビやモンスターがいるらしく、主人公はゾンビや日本のヤクザと戦っていくのがゲームのメインになるようです。もういろいろ混ぜすぎて、大丈夫なのかと不安にもなりますが、動画を見る限り、ゲーム部分はしっかりしているようで、なんというか、冗談みたいなコンセプトを真面目に作ったゲームといった印象。発売されるゲームのプラットフォームはPlayStation4、PlayStation5それとPCとのこと。

 

主題歌が『それが大事』

ゲーム内の音声はすべて日本語とのこと。そして微妙な部分をついてきたのが、主題歌に大事MANブラザーズバンドの『それが大事』を採用されていることです。『それが大事』がリリースされたのが1991年の8月。日本の元号で言えば平成3年です。このゲームの設定の昭和66年は、平成元年が昭和64年ということを考えると、『それが大事』がリリースされた時期とぴったりくる時代。この中国のゲームクリエイターはかなりセンスがあるようですね。今回公開された動画でも流れています。日本テレビの24時間テレビでしかほぼ聞かなくなったこの曲(失礼)が、またここで脚光を浴びることになりました。この作品の気になる所は、中国がアメリカをではなくて、日本がアメリカを文化的植民地にしたという所。以前も紹介しましたが、アメリカで制作されるゲームでも仮想敵を中国として、核戦争があったという設定の名作『FALL OUT』シリーズがあります。なので中国側もアメリカに対して、そういった意思表示をしたのかなぁ?と思っていたのですが、このゲームに関してはどうも違うようですね。アメリカでは過去にも他に、北朝鮮にアメリカ国土の西半分を占領されたという設定のFPS『HOMEFRONT』という作品がりました。テレビやメディアでこういった実在する国をフィクションでも扱うと問題になりそうですが、ゲームの設定ではけっこう攻めている作品がありますね。

 

他にも異色RPGも紹介

今回のぶっ飛んだ設定のゲームで、思い出したので、別のぶっ飛んだRPGも紹介しちゃいます。まだプレイしていないのですが、いつか私がプレイしようと思っている作品でPlayStation4とPCで発売しているオープンワールドRPG『Maneater』というものがあります。これは主人公が人食いザメとなって、人間を食って強くなっていくというRPGです。いろいろとツッコミ所はあるかもしれませんが、プレイヤーは母を殺された子ザメとなり,その復讐のために強くなることを目指すといった物語。RPGなので主人公のサメが強化されていくのですが、その過程で突然変異によって奇怪な能力を手に入れていきながら、海の捕食者として大成するために,さまざまな試練をくぐり抜けていくという内容のもの。まずサメを主役にという発想もさることながら、海を舞台にしたオープンワールドという事で、決して雑ではないゲームデザインも魅力的な所です。今回紹介した『昭和米国物語』もそうですが、一見ふざけた設定であっても、それを真剣に妥協なくつくりあげるクリエイターに魅力を感じてしまうのは、私だけでしょうか。この『Maneater』もその内プレイすると思うので、プレイしたあと、その感想はまたご紹介したいと思います。

遊園地の西武園も昭和がテーマになっているなど、最近日本の「昭和時代」があちこちから注目されているのでしょうか。

今回は以上です。

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