やっぱり鬱?『ガンダム 水星の魔女』小説から予想する今後の展開!

サブカル

10月2日にいよいよ放送された最新作『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。放送前からいろいろ言われていましたが、第1話放送後はさらに大騒ぎとなっているようです。



目次

話題の第1話

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の第1話をご覧になりましたか?放送後はネット、SNSともに皆さん大騒ぎのようです。その多くの声が第1話で強すぎる主人公機についてや、映像の綺麗さなどもあるのですが、やっぱりほとんど話題をかっさらっていってるのは、主人公の「スレッタ・マーキューリー」と「ミオリネ・レンブラン」が第1話のラストで女性同士で婚約する所が大きな話題となっているようです。
私も多少はそういったいわゆる“百合”的なものを匂わす作品になるのかとは思っていたのでしが、まさかのど直球でさすがに驚きましたね。いろいろ賛否はあるようですが、私個人としては新しいガンダム作品の表現方法のひとつとしてはありかと思っています。なにより予想以上に「ガンダム・エアリアル」がかっこ良かったので、メカフェチとしては大満足です。第1話で起動して戦闘までこなし、出し惜しみなくビット兵器まで使用して、動けなくなった敵にビームサーベルでオーバーキルしてしまうという、もう容赦ない展開でこれまでの『ガンダム』シリーズの第1話を振り返ってみると、そもそも主役機が登場しなかったり、起動したけど続きは次週みたいな展開が結構多かったので、しっかり戦闘まで描ききった今作の第1話はかなり素晴らしい内容だったと思っています。
さて、世間は“百合だ!”“学園物だ”“こうゆうので良いんだよ”“ガンダム百合コーン”などを明るいガンダム作品が始まったように受け止めていますが、放送と同じ日に公式サイトにて、YOASOBIが歌うオープニングテーマ「祝福」の原作となった小説「ゆりかごの星」も公開されました。この内容を見ると今後のスレッタの運命に暗雲が立ち込めていることがわかってきます。

機動戦士ガンダム 水星の魔女 公式サイト
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』各種配信サービスにて配信中


小説でわかること


前日譚である「PROLOGUE」を視聴した人は、すでに分かっているかと思いますが、「PROLOGUE」は第1話と比べると非常に重い物語となっていました。ざっと要約すると「ヴァナディース機関」というラボでスレッタの母「エルノラ」とスレッタの父「ナディム」やその他大勢のスタッフでガンダムの稼働実験をしていた所、ミオリネの父で第1話でも偉そうだった「デリング・レンブラン」により、ガンダムを危険視し、ラボが壊滅させられてしまいます。襲撃の際、幼いスレッタ(この時の名前はエリクト)とエルノラが乗った「ガンダム・ルブリス」はナディムたちの犠牲によって生き延びることができます。つまりエルノラとってデリング・レンブランは夫や研究所の仲間たちの仇となるわけです。
で、公開された小説はテレビアニメ第1話の前の物語となっていて、文章はなんと「ガンダム・エアリアル」視点で進行しています。ガンダムにはAIが搭載されていることが「PROLOGUE」でも描写されていましたが、想像した以上に意思や思考を持っているようです。ちなみに「エアリアル」の一人称は「僕」。「エアリアル」の声は発せないらしく会話はできないようです。
スレッタがいた水星は人類が生活するにはまだ危険な場所らしく、宇宙空間なので事故が起こるたびにスレッタとエアリアルが救助活動をしていたようです。第1話冒頭でミオリネを救いにいったのもそういったこれまでの行動から動いたようです。
それと水星にはスレッタ以外の子供がいなかったようで、スレッタの友人はエアリアルだけだったようです。なのでスレッタは学園に来ても、人と接するのが苦手だったようです。

 

スレッタの母の狙い

さて、小説では「PROLOGUE」で生き残った「ガンダム・ルブリス」のパイロットである母エルノラもちゃんと登場します。エルノラは出世して忙しくなっていて、地球圏にも行くことが多いらしく、スレッタともなかなか会えないようです。
この小説ではエルノラがエアリアルに語りかけるシーンがあるのですが、エルノラは「喜んでちょうだい。扉が開いたの。アスティカシア高等専門学園でモビルスーツの決闘が行われるわ。それに勝った人間が、デリングの一人娘と結婚するの。エアリアル、あなたたちは学校に行きなさい。私の最高傑作さん。あなたがスレッタの剣になるのよ。」
このエルノラの語りかけにエアリアルは「僕はいいけど、スレッタはダメだ。あの子はあんなにいい子だから。復讐なら僕らだけでやろうよ。スレッタを巻き込まないで。」とスレッタをかばいたい様子が描写されています。にも関わらず母ちゃんは「見ててね、みんな。私たちの娘が、仇を取ってくれる!」と呟くのです。第1話放送後に話題となったスレッタとミオリネの女性同士の婚約ですが、そもそもエルノラがそれを狙っていたことに驚きですね。ネタかと思ってたらこの二人の関係は物語のメインになりそうです。
第1話で学園に来た目的を聞かれたスレッタは「水星を良くするため」と聞かされています。しかし、エルノラの真の目的はデリング・レンブランへの復讐。すでに第1話でミオリネが父に反発していたり、「グエル・ジェターク」もミオリネに「あんたはパパの言いなりだもんね」って言われてブチ切れてたりと、今作は親の都合を押し付けられた子供たちがメインとなっています。スレッタもまた復讐の道具にされそうですが、最終的に子供たちはそんな親のエゴから抜け出すことができるのでしょうか。『機動戦士ガンダム 水星の魔女』はそのあたりがメインの物語となりそうです。

とにかく今後毎週が楽しみになった『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。小説を読んで思ったのはYOASOBIが歌う「祝福」の歌詞は「ガンダム・エアリアル」の心を歌った歌なんですね。私も今作はエアリアル目線で、スレッタとミオリネを見守っていきたいと思います。さ、エアリアルのHG買いに行こ!

今回は以上です。

 

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