第2クールに備えおさらい『水星の魔女』第11話の物語ネタバレ紹介

サブカル

放映されるたびに話題となった『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。今回は第2クールに備えて、12話までのあらすじのネタバレを紹介します。今回はテレビシリーズの第11話「地球の魔女」について。



『機動戦士ガンダム 水星の魔女』ネタバレ

放映開始からネットやSNS、ガンプラの売り上げまでもこれまでのガンダムシリーズではなかったほどの盛り上がりを見せた『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。テレビシリーズは第2クールが4月から開始されますが、うっかりしていて、この話題の作品に乗り遅れた人。そんな人のため、何回かに分けて、第1クールのあらすじのネタバレを紹介していきます。本ブログでのネタバレに関しては、なるべく短く簡潔にまとめてきたのですが、この『水星の魔女』に関しては、物語だけではなく、設定や謎、キャラクターたちの話題となったセリフなど、注目された部分が多かったため、今回はできる限り詳細に紹介していきたいと思います。なので全話分になるとかなり長くなると思いますが、移動中など時間がある時に読んでいただけるとうれしいです。

前回の第10話についてはこちらから。

第2クールに備えおさらい『水星の魔女』第10話の物語ネタバレ紹介
放映されるたびに話題となった『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。今回は第2クールに備えて、12話までのあらすじのネタバレを紹介します。今回はテレビシリーズの第10話「巡る思い」について。 (adsbygoogle = window.adsby...

というわけで、今回はテレビシリーズの第11話「地球の魔女」を紹介します。



第11話 「地球の魔女」


ミオリネが購入した株式会社ガンダムの宇宙船で、地球寮のメンバーはエアリアルを受け取りにプラント・クエタに向かってなりました。宇宙船の航行になれていないメンバーはブリッジ内で不安そうに、手順の確認をしています。そんなメンバーにたちに付き添いでついてきたベルメリアは「練習にはちょうどいい距離だと思うわよ」と勇気付けていました。そんな時、地球寮から連れてきた山羊(アリヤが飼っている)の部屋から緊急アラート。アリヤが対処しようとしたのを見たスレッタは自分が行くと伝え、ブリッジをでていきました。張り切っているスレッタを心配していたリリッケに対し、チュチュは「エアリアルに会えるから、嬉しいんじゃねーの」と答えていました。
アリヤの山羊が壊した壁を粘着テープで修理するスレッタは「頑張らなくちゃ…でないと私」と自分がみんなに必要な人間だと思われたくて頑張っているようでした。そこへ「頼りにしてるからね」というミオリネの声がします。話していた相手は二カ。二人が通り過ぎるまで、ミオリネに必要とされていないと感じてしまっていたスレッタは山羊の陰に思わず隠れていました。


一方、そんな地球寮のメンバーが目指しているプラント・クエタではデリングとプロスペラが話をしていました。「クワィエット・ゼロ、順調のようですね」と質問するプロスペラに「それを確認したくてガンダムをここに運んだんだろう、レディ・プロスペラ」と返すデリング。そんなデリングにプロスペラは「エルノラ・サマヤで構いませんよ」と言いながら内ポケットからメモリを取り出し、前回の決闘でエアリアルのパーメットスコアは6に到達したと話します。「エアリアルのネットワーク構築パターンを反映させました、これでクワイエット・ゼロは最終段階へ進めます」と話すプロスペラに「今は私の計画だ」とデリングは返しました。


戦闘準備が粛々と進む薄暗いある宇宙船の船内。シャディクからデリングの襲撃の依頼を受けた地球のナジはソフィ―とノレアや他の工作員を連れ、ベネリットグループの宇宙船をハイジャックしていました。その宇宙船のブリッジで人質として拘束されていたのは、ボブことグエルと他の乗り組員。ナジにグエルは「なぜおまえらがデスルターに乗っているんだ?あれはジェターク社のモビルスーツでテロリストごときが簡単に手に入れられるものじゃない」とかつて自分が所属していたグループのモビルスーツについて質問をします。


するとそこにいたソフィに蹴りをくらい、額に銃をつきつけられます。ナジがソフィを止めると「船が必要なら明け渡す、従業員は解放してくれ!」と交渉する船長。しかし、ナジはこれには応じず、自分たちの存在を隠したまま、いつも通りの仕事をしろと命じます。


プラント・クエタに到着した地球寮の面々はランチタイム。お弁当の買い出しに行ったのはリリッケとスレッタでした。それぞれが自分の分のお弁当を手に取る中、チュチュが3つのお弁当を手にしているのを見て、スレッタは「一人で全部食べるんですか?」と質問するとチュチュはブリッジにいるミオリネとニカの分だといいます。「お前もくるか?」というチュチュの誘いに、ミオリネがいることでつい「いえ、大丈夫です」と断ってしまいます。そんなスレッタを特に気にするでもなくチュチュはブリッジに向かいました。スレッタも自分の分の「チキンオーバー」のお弁当を取ろうと箱を見た所、お弁当が一つも残っていませんでした。誰かの悪意というわけではなく、ちょっとした手違いで多めにとってしまったメンバーがいただけでしたが、スレッタは自分が数を間違えたんだと思い込み飲み物だけもってトイレに篭ってしまいました。

エアリアルの搬入についてニカに指示するミオリネ。スレッタに伝えておいてというミオリネにニカは「スレッタと何かあったの?」と聞きます。ミオリネは「何よそれ。こっちが悪いみたいに言わないでよ」と返事しますが「みんながミオリネみたいにできるわけじゃないよ?」と話すニカの言葉を聞いたミオリネは部屋を出ていきました。

ヴィム・ジェタークはデリング・レンブランに、サリウスがエアリアルの審議を申請したところ不受理になったのはデリングの判断かと聞いています。デリングは「カテドラルの判断だ」と答えます。そんなデリングにヴィムは「サリウスは納得せずご息女の会社を潰しに来るでしょう。調和を乱すグラスレーには制裁を課すべき」と提案しますが、デリングは「長男のグエル・ジェタークはまだ見つかってないそうだな。私の娘より自分の息子のことを考えたら・・・」と話している途中でヴィムは「だからお前は気に入らないというんだ!」と突然怒り出し、デリングの肩を掴みかかりました。SPにつまみ出されるヴィムですが、そのSPの背中に発信機をつけました。扉が閉まり激昂する演技をやめたヴィムは落ち着きながら「デリングの護衛に発信機を取り付けた。これからプラント・クエタを出るから2時間後に決行しろ」と電話します。「ええ、2時間後に。」電話の相手はシャディク・ゼネリ。そしてその周りには相変わらず取り巻きの女性たち。「養子は大変だな、パパに気に入られるようせいぜい頑張れよ」と言って電話を切ったヴィムに対し、「何あのオヤジ、最低」と漏らすレネ。しかしシャディクは特に気にもせず「サビーナ、『フォルドの夜明け』に合図を送ってくれ。直ちに作戦を実行してくれと」と伝えるとイリーシャは「え?2時間後じゃ?」とシャディクに聞きましたが、シャディクはただ微笑んでいました。


ナジは「プリンスからゴーサインが来た。始めるぞ」と指示をして、ノレアとソフィはコックピットで待機することに。ノレアがソフィに声をかけると、ソフィはスレッタがシャディクと戦った時の動画を見ていました。「すごいよ、この人。ほら6対1でこんなに」とに夢中になっています。いつまでも動画を見ているなといってノレアはコクピットに向かいます。「スレッタ・マーキュリー。会いたいなぁ~会えるかな?」と前回の会社のPVはバカにしていたソフィでしたが、スレッタに対して興味があるようでした。

 


ケナンジ・アベリー

「艦長がエースパイロット?あれじゃシートに収まんないでしょう」と噂しているのは、グラスレー社のメカニック。そこに「昔は瘦せてたんだよ。」と現れたのが噂の主のすっかり太ってしまったケナンジ・アベリー。ケナンジの陰口を聞かれてしまって慌てるメカニックに対し「我らドミニコス隊は不正をただすためにある。陰口は取り締まりの対象かな?」とたしなめますが、そんなケナンジに連絡がはいります。ジェターク社の艦「ワーム・プロット」が本来航行していないルートにいるとの報告でした。「なんでそんな所に」ケナンジは怪しんでいました。

《補足》
ケナンジ・アベリーは「プロローグ」でアンチドートを使用し、ガンダムルブリスを苦しめた「ベギルベウ」のパイロットです。そして冒頭でもプロスペラははっきりと自分がエルノラ・サマヤであることを認めています。11話はかなり「プロローグ」とのつながりを強調した部分が多いです。


「先輩、エアリアルの受け取りに来ました」とプロスペラの元にやって来たのはベルメリア。「ガンド医療の件、実現できそうでよかったわね」と話すプロスペラに「スレッタたちのおかげです」とベルメリアが言います。プロスペラは窓の外を見つめたまま「自慢の娘よ」とベルメリアに伝えていると、そんな娘から電話がかかってきました。スレッタはトイレに篭ったままプラント・クエタに着いたという報告を力なくしました。自分も今ベルメリアに会っていると伝えるプロスペラでしたが、「スレッタ、何かあった?」とスレッタが元気がないということに気づきました。「みんなが怖くて・・・」と切り出すスレッタ。


友達できたんじゃなかったのかと優しく聞き返すプロスペラに「それ・・・勘違いだった。私が調子に乗ってただけ。本当は何も任されてなくて、誰からも必要とされてなくて、そう思われてるかもって思ったら、楽しかったことが・・・好きだったものが全部ひっくり返って・・・今は怖いの。」と悩みを打ち明けます。スレッタが泣いていることを察したプロスペラは「Cブロックの78ハンガー」とスレッタに伝えます。「お母さんもエアリアルもそこにいる。会いにいらっしゃい。」その言葉に元気を取り戻したスレッタ。プロスペラに会いに行こうとすると、スレッタの入っているトイレのドアが激しくノックされます。慌てて扉を開けたその先には激怒したミオリネの顔がありました。


思わずもう一度扉を閉めようとしたのですが、ミオリネが扉をこじ開けます。「全部聞かせて貰ったわ!こんな所であんた何ネガってんのよ?」と扉を開けようとするミオリネ。スレッタが一気に力を抜いたことで、勢いよく開いた扉に飛ばされたミオリネは頭をぶつけ、さらに鬼の形相へと変わります。思わずトイレから逃げ出すスレッタ。「いいたいことあるんならちゃんと言いなさいよ!」とそれを追うミオリネ。「言いたい事・・・ないです〜〜〜」と無重力の中を逃げるスレッタ。二人の追いかけっこが始まりました。


かなりの距離を追いかけていましたが、ミオリネが力尽き「この・・・体力お化け・・・」とその場にへたり込んでしまいました。スレッタはその様子を心配してミオリネに近づきました。そこでようやくスレッタを捕まえたミオリネ。「ミオリネさん、卑怯です」というスレッタに「賢いって言いなさいよ!バカ!」と返すミオリネ。


するとスレッタは「バカ…だから任せてもらえないんですか?あたし…使えません…し、チキンオーバー、食べれなくて、みんなに足りないって言えなくて、こんな事なら来るんじゃなかったです」と自分の気持ちを漏らしたスレッタに「何卑屈になってんのよ!いつものやつはどうしたのよ?進めば二つなんでしょう?」と返すミオリネ。しかし今回はスレッタも言い返します。「できない…です。いつもできるわけじゃない…進むの、いつも怖くて、だから頑張って唱えてるのに。ミオリネさんみたいな人にはわからないです」「このバカ!」とスレッタの言葉に頭を叩くミオリネ。「勝手に私のことわからないでよ!うんざりなの!決闘もクソ親父も。だから逃げたかったのに、地球に行きたかったのに!」とスレッタの胸に顔を埋め、ひたすらスレッタの体を叩き続けるミオリネ。


「あんたが花婿なんかになっちゃったから!バカみたいに進めば二つとかいうから!会社作る羽目になって、クソ親父にチクチク小言言われて!頭下げて!」その言葉にスレッタは「す・・すみま・・・どぉ〜〜!」と謝ろうとしたらみぞおちに一発入ってしまいます。「あんたが一番わかってない!よかったって言ってんの!」というミオリネにスレッタがもう一度聞き返します。「私が逃げなくてよくなったのは、あんたのおかげなの!だから…私から逃げないでよ。」叩いていていた手はスレッタを強く抱きしめます。「言いたいことあったら言ってよ。いつもみたいに鬱陶しく進んで来てよ。任せてくださいって、あたしに言ってよ。」話続けるミオリネ。


「いいんですか、あたしで?」「言って!」スレッタが聞き返しますがミオリネの方が言葉は強く「はい…任せて…ください」とスレッタは答えます。その後もミオリネが「ずっとそばにいて」というと「はい、います」と答えるスレッタ。「決闘も負けないで」「負けません、絶対」「あと、トマトに培養土足しといて」「はい?」と途中からミオリネの一方的な要求へと変わります。「日照パターンはアンデスモデルにして。部屋、週2回掃除しといて。メールは1日3回送って」声が震えているミオリネにスレッタは「ミオリネさん、泣いてます?」と聞くと「見ないで!私の言うこと信じられないの?」というミオリネを「…信じます。私、花婿ですから」とスレッタも強く抱きしめかえしました。


左:ルブリス・ウル 右:ルブリス・ソーン

プラント・クエタに接近してきた『ファルドの夜明け』はモビルスーツ「デスルター」を3機発進させました。プラント・クエタのフロント管理者が警告を発しますが、デスルターが設置した通信障害に見せかける装置で、情報を遮断されてしまいます。その動きを終えて、ソフィの操縦するモビルスーツ「ルブリス・ウル」とノレアが操縦する「ルブリス・ソーン」も発進し、プラント・クエタへと向かっていきました。


「だっさ」と例のキーホルダー見て一言いった後、「でも、ま。あんたからもらったって感じするわ」と微笑むミオリネ。無事に仲直りできた二人でしたが、そこに緊急事態を告げるアラートが鳴り響きます。

同じ時、グラスレー寮。「本当にいいのか?プラント・クエタには今ミオリネがいる。」というサビーネにシャディクは「標的はあくまでもデリングだ。運が良ければ生き残れるさ。」と冷たく言い放ちます。

「緊急時代警報B1発令」プラント・クエタ内部は騒然としていました。通信が通じないこの状況がわからないスレッタにミオリネは敵性体の攻撃を受けている可能性があることを伝えます。

地球寮のメンバーも大騒ぎ。敵ってなんなのか?ティルが「たとえば・・・テロリストとか」という言葉にニカが思わず反応してしまいます。
デリングはSPにシェルターへと案内されます。


プロスペラも避難を進められますが、「いえ、エアリアルの起動を急いで」と指示します。「安心して・・・置いていったりしないわ」と新しい姿に生まれ変わったエアリアルに優しく語りかけます。


宇宙空間では2機のルブリスタイプが大型のビーム兵器を合わせて使用し、発信機によりデリングの存在が確認された「Cブロック」をプラント・クエタから切り離しました。衝撃がプラント・クエタ全体を襲いました。自分が脱出してから行われるはずの作戦による衝撃で思わず倒れてしまったのはヴィム・ジェターク。「あの養子野郎・・・裏切ったな!」指示通りに行動しなかったシャディクへその怒りを向けました。


その衝撃で倒れるスレッタとミオリネ。起き上がったスレッタが周りを見回すと、離れた所でミオリネが倒れていました。急いで近づきましたが、二人の間に隔壁シャッターが降りてしまいます。「ミオリネさん!ミオリネさん!」必死で呼びかけるスレッタにミオリネは意識が朦朧とした状態で「ス・・レッタ」と一言返せるだけでした。二人は居場所が分断され、離れ離れになってしまいました。


そこへ現れたのが、ソフィが操るルブリス・ウル。ソフィはナジからの陽動命令を無視して、自分がデリングを狙うといい、Cブロックに近づきます。そして外から見える窓越しに佇む少女に気づきます。「モビルスーツ・・・」窓から見える宇宙区間に浮かぶルブリス・ウルに言葉が漏れたのはスレッタでした。


その姿を見たソフィは「あれ〜?あれあれあれ〜?スレッタ・マーキュリー?もう会えちゃった。」とコクピットではしゃぎます。ただ怯えるスレッタを見つめながらソフィは「初めまして水星の魔女さん。」とスレッタに聞こえない自己紹介をします。


「あたしはソフィー・プロネ。地球の魔女よ。」

第12話へつづく

 

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