思ったより少ない?シャアが操縦したモビルスーツたちを紹介します!

サブカル

前回はアムロが操縦したモビルスーツたちを紹介しましたが、今回は『機動戦士ガンダム』のそのアムロのライバル、赤い彗星の異名で有名なシャア・アズナブル。本名はキャスバル・レム・ダイクンで、ジオン共和国創始者、ジオン・ズム・ダイクンの息子。名前を偽って父を殺したザビ家に復讐を果たすのが目的な金髪のイケメンですね。変なヘルメットとゴーグル姿が印象的なシャアですが、アムロと一緒で一作目の『機動戦士ガンダム』以降のシリーズにも登場しています。今回はそんなシャアがアニメシリーズ作品で操縦したモビルスーツをまとめてみました。なお、今回は諸説あったり、いろいろな後付などもあって、どこまで正確な情報かわからない小説版や漫画関係、プラモデルによるオリジナルの展開などは省いています。アニメ作品のみでシャアが操縦したモビルスーツをまとめています。




 

 

目次

MS-06S ザクIIS型(シャア専用ザクII)

テレビ初登場時に操縦していた3倍早いで有名な所謂“シャアザク”。もとはただの「ザク」という名称だったのですが、旧ザクを「ザクI」とどこかで名付けられてからは「ザクII」という名前になりました。物語序盤第2話から第10話まで登場。映画版では1作目のみに登場しています。設定だとエースパイロット用に推力を30%増し、脚部内燃料タンクを拡張するなど細部が改修された機体で、指揮官機はパーソナルカラーに塗装することを許されていて、シャアは派手に赤く塗装したんですね。昔は指揮官機としての飾りだった角も、今では通信能力を強化するためのブレードアンテナという事になっています。シャアがアニメで操縦したモビルスーツの中では一番性能が低いのですが、まだアムロが初心者だった事もあり、劇中被弾したり、破損するシーンが一切ありませんでした。この頃はシャアが来るたびにアムロやホワイトベースのクルーはヒーヒー言っていて、シャアに一方的にやられていた印象。シャアの強さはこのシャアザクの印象が強いのではないでしょうか。ガンダムの次に有名なモビルスーツだと思います。

 

MSM-07S ズゴック(シャア専用ズゴック)

ガルマを死なせ(本当はシャアのせいだけど)左遷されたあと、しばらくホワイトベースと絡まなかったシャアですが、テレビ版の第26話より再び登場。しばらくは指揮官として働いていますが、第29話よりこのズゴックに乗って戦闘に参加します。相変わらず赤く塗りたくっています。映画版では『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』に登場。水陸両用MSで同じ頃に登場し始めたガンダムの量産型のジムの腹をツメで貫くシーンが有名です。意外と人気が高く、プラモデルでもガンダム系ばかり発売されているRG(リアルグレード)で商品化されてる数少ない敵モビルスーツ。61式戦車やジムを数機撃墜しています。その後、ライバルのガンダムと交戦。その赤い色を見たアムロは、シャアが帰ってきたとここで初めて悟ります。シャアは成長したアムロに少し驚きながらもビームサーベルでズゴックの右腕を切り落とされてしまいます。その後は登場しませんでした。

 

YMS-14 (MS-14S) ゲルググ(シャア専用ゲルググ)

テレビ版の第37話にてシャアが操縦する新型のモビルスーツとして登場します。映画版では『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』に登場。ガンダム同様にビーム兵器が使えるようになったので、本来なら、ガンダムと互角に戦えたはずなのですが、この頃はアムロがニュータイプとして覚醒しているので、どちらかというとやられているシーンが多くなっています。この機体はシャア専用の方が最初に登場していて、量産型は後での登場となります。相変わらずカラーリングは赤。第38話でテキサスコロニーにてガンダムと交戦しますが、機体を損傷して後退してしまいます。その後、ララァのエルメスと一緒に何度か出撃していますが、大した戦果もなく、第41話でガンダムとの戦いで右腕を斬られてしまいます。あわや撃墜される所をララァのエルメスが盾となって、シャアは難を逃れます。シャアザクの頃に比べるとゲルググの時は随分とやられる印象がついてしまいました。

 

MSN-02 ジオング

『機動戦士ガンダム』でのラスボス。テレビ版だと第42話・第43話にて描かれた一年戦争最後の決戦、ア・バオア・クー戦においてジオン軍の最終モビルスーツとして登場します。映画版では『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』に登場。シャアはガンダムに中破させられてゲルググが使用できないのでア・バオア・クー戦に参加できないでいると、キシリア・ザビからパイロットの決まっていないこのジオングを渡されます。「足がない」「80%しか完成していない」などで有名なモビルスーツ。腕にサイコミュ兵器を搭載していて、5本の指からビームを撃ちまくります。ラスボスらしく、その戦闘力は驚異的で、登場するやモビルスーツを18機を撃破して戦艦も4隻を撃沈しています。そしていよいよアムロのガンダムとの一騎打ち。サイコミュ兵器をガンダムに封じられながらも、ガンダムの左腕と頭部を破壊。そしてガンダムのビーム・ライフルが4発命中してもなお戦闘を続行する耐久力を見せますが、結局胴体は撃墜され、頭部ユニットのみとなってしまいます。そして頭部ユニットのみの状態で、ガンダムと相討ちとなり、破壊されてしまいます。爆発直前に脱出していたシャアは、ア・バオア・クー内にてアムロとの生身の戦いへと移ります。『機動戦士ガンダム』の中では唯一赤くない機体となっています。

 

RMS-099リック・ディアス

時は7年流れ、物語は『機動戦士Ζガンダム』に変わります。シャアはクワトロ・バジーナという偽名(っていうか偽名の偽名)で反地球連邦組織エゥーゴに属します。『Ζガンダム』では主人公サイドになります。『機動戦士Ζガンダム』ではテレビ版第1話からこのリック・ディアスを使用。映画版では1作目の序盤に搭乗。当初クワトロ機はジオン時代からのパーソナルカラーである赤で、一般機は黒を基調に塗装されていましたが、ほかのエゥーゴ兵士たちもクワトロにあやかって赤に塗装した結果、赤がリック・ディアスの制式カラーになります。戦闘のセンスは相変わらずで、連邦のパイロットたちは、シャアのリック・ディアスの動きを見て、“赤い彗星”とこぼしてしまうほど。リック・ディアスに乗っている間は、被弾する事はありませんでしたが、カミーユの親父にかっぱらわれてしまいます。その後、カミーユの親父が乗ったリック・ディアスは流れ弾に当たって撃墜されてしまいます。第8話ではしょうがないので、黒い方のリック・ディアスに乗ったりもします。

RX-178 ガンダムMk-II

『機動戦士Ζガンダム』の前半の主役機であるガンダムMk-IIにもテレビ版の第5話、第6話でクワトロ・バジーナことシャアは搭乗しています。リック・ディアスの説明でも書きましたが、カミーユの親父に自分のリック・ディアスがかっぱらわれてしまい、乗るモビルスーツがなくなってしまったため、白く塗り終わったばかりのガンダムMk-IIに主人公を差し置いて搭乗し、出撃してしまいます。しかもいきなり足をぶっ壊してしまいます。まあ、リック・ディアスを取り押さえている間に撃たれたのでしょうがないのですが。この時まだカミーユはちゃんとしたエゥーゴのクルーではなかったので、無理やり解体中の2号機の黒いままのMk-IIで出撃しちゃいます。ちなみに3機あったMk-IIは1号機をアナハイム・エレクトロニクス社へ、2号機を解体して予備パーツ用に、3号機を白く塗って実戦投入という感じになっています。ちなみに映画版はカットされ、Mk-IIには乗りません。

 

MSN-00100 百式

『機動戦士Ζガンダム』でシャアが一番長く操縦していたモビルスーツがこの百式。キンキラキンのモビルスーツです。テレビ版の第9話で専用機とし受領し、最終話までこの機体で戦い抜きます。映画版でも1作目から3作目のラストまで乗り続けます。なぜ金色かというと百式の装甲は耐ビーム・コーティングされているから。でもビームがあたると普通に壊れていましたが。まあ、他のモビルスーツの装甲よりは耐えられるという事でしょう。敵も味方もどんどん新しいモビルスーツが搭乗する中、シャアは百式のみ。主人公のカミーユでさえ、新型のZガンダムを途中で与えられているのに、ずっと百式です。物語中盤から専用のメガ・バズーカ・ランチャーという使い勝手の悪い兵器を与えられますが、このメガ・バズーカ・ランチャーが特に大きく活躍する事はなかったと思います。そしてそんな百式でシロッコのジ・Oハマーンのキュベレイを同時に相手にしたもんだから、腕と足を破損。その後、ジ・Oはカミーユが相手する事になったのですが、キュベレイは執拗に百式を狙ってきて、残った腕と足を破壊され、ダルマ状態に。最後はバルカン砲で廃艦を破壊し、爆風に包まれて、消えてしまいます。ハマーンは脱出しましたが、どうやらシャアは逃げ遅れたような事をハマーンは言います。しかし、テレビ版のラストには両手両足を失い大破した百式が宇宙を漂っているシーンで幕を閉じるのですが、開いたコックピットにシャアの姿はありませんでした。

映画版の新作カットでは、ゴーグルの奥に、ガンダムタイプらしい2つの目(ツインアイ)が描かれていたりしています。

 

MSN-04 サザビー

映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』にて、とうとうネオ・ジオン軍の総帥になったシャアが、総帥専用機として操縦していたのがこのサザビー。久々に機体色が赤に戻ったのですが、今回はもうこれでもかってくらい真っ赤。フロントアーマーには「C.D.」をモチーフとした金色のマーキングが施されています。「C.D.」は多分キャスバル・ダイクンの略。内部構造の一部にはサイコ・フレームを使用していて、ファンネルも装備。アムロのνガンダム同様、ニュータイプらしいモビルスーツとなっています。物語冒頭から最終盤までシャアの愛機として活躍。序盤ではアムロ・レイが乗るリ・ガズィを軽く圧倒。ロンド・ベルがアクシズ破壊のために放った核ミサイルを全弾撃墜したりと、総帥がそこまでやるかというくらいの活躍をみせます。最後はほぼ互角の性能となったアムロのνガンダムとの一騎討ちとなり、双方が武器を失い格闘戦となりますが、背部から攻撃を喰らいアクシズ表面に激突すし、この時に脱出装置が作動し、コックピット・ブロックが射出されてしまい決着。コックピット・ブロックはνガンダムに捕らえられ、地球に向け降下していくアクシズの表面に押し付けられてしまいます。この時のシャアはやられたい放題。そして、サザビーのコックピットとνガンダムのサイコ・フレームが共振現象を引き起こし、物語のラストに奇跡を起こすこととなります。とにかくアムロのνガンダムと同じくらい人気のある機体。負けちゃうけど。

その他の諸説

小説、漫画、プラモデルのオリジナル展開など後になっていろいろなシャアの乗った機体が出てきています。とにかくゲームやプラモデルで、ちょっと人気のある機体を赤く塗ってはシャア専用、キャスバル専用とか言って登場させています。またそれが売れたりするから困ったものです。そんな中で紹介しておきたいのが、MS-05ザクI 。旧ザクですね。これは安彦良和さんの漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』がアニメ化され、シャアとセイラの本編以前の物語を展開された際に、ジオン軍に入隊したばかりのシャアが、ランバ・ラルや黒い三連星と一緒に、赤く塗って戦いに参加しています。またもう一機。これはアムロで同様の記事を書いた際に、Hi-νガンダムを紹介したので、一応紹介しますが、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の小説版で登場するのが、サザビーではなくて、MSN-04-2ナイチンゲール。サザビーっぽいデザインですが、型に大きなバインダーがあり、キュベレイっぽい感じも混ぜています。小説ではまんまサザビーのポジションでしたが、後にサザビーの強化発展機という扱いになっています。

以上がシャアが操縦したモビルスーツの紹介でした。今回はアニメ作品に登場したシャアの機体のみの紹介としました。思ったより少なめな印象ですね。長いシリーズに渡って登場したキャラクターだからこそ、これだけ多くのモビルスーツに搭乗したと思います。アムロとシャア以外にこれだけいろんなモビルスーツに乗った人は他にはいませんね。

今回は以上です。

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