『機動戦士ガンダム』の主人公で、ガンダムシリーズで最強のパイロットと名高いアムロ・レイ。シリーズ一作目の主人公として活躍し、あとの作品にも何度か登場し、その能力の高さと存在感が印象的な魅力的なキャラクターです。今回はそんなアムロがアニメシリーズ作品で操縦したモビルスーツをまとめてみました。なお、今回は諸説あったり、いろいろな後付などもあって、どこまで正確な情報かわからない小説版や漫画関係、プラモデルによるオリジナルの展開などは省いています。アニメ作品のみでアムロが操縦したモビルスーツをまとめています。
目次
RX-78-2 ガンダム
まずは当然なのですが、記念すべき第一作目の『機動戦士ガンダム』の主役機であるRX-78-2 ガンダム。テレビ版も映画版も終始この機体を操縦していました。ジオン軍のザクが攻めきたサイド7で、混乱の中、偶然このガンダムのマニュアルを見つけ、お父さんであるテム・レイが開発の中心となったガンダムを操縦する事になります。初めて操縦した戦いで、サイド7に侵入してきたザクを2機撃墜します。その後、ホワイトベースに乗る事になり、ガンダムのメインパイロットとして活躍していきます。物語序盤はライバルであるシャアに一方的にやられている印象ですが、だんだんと戦士として成長していき、ニュータイプへ覚醒した頃には、シャアと互角以上に戦えるほど成長します。物語の終盤近くに、アムロの能力にガンダムがついていけなくなり、関節各部にマグネットコーティングすることで、反応速度が上がり、ララァのエルメスにも対抗できるようになります。
前半はその性能で、後半はアムロの能力で、終始作品中では無敵だった印象の連邦の白いヤツ!ちなみに裏設定によるとガンダムは全部で3機存在していて、アムロが操縦したのは2号機。なので形式番号がRX-78-2。割と古い頃についた後付設定ではあるのの、ガンダムのファンでは今はこれが常識になっていますね。ちなみにRX-78-1が「プロトタイプガンダム」。RX-78-3が「G-3ガンダム」となっています。
RX-77-2ガンキャノン
カイがメインパイロットだったガンキャノン。『機動戦士ガンダム』にてテレビ版では第16話、映画版では『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』にてアムロが操縦する事になります。シャアが自分の兄貴って事が知りたくてたまらなくなったセイラさんが、あろうことかガンダムで勝手に出撃。モビルスーツの操縦になれてないセイラさんは、ランバ・ラルのグフどころか、ランバ・ラルの部下のコズンのザク相手にも翻弄されてしまいます。そこに登場したのが、アムロが操縦するガンキャノン。ランバ・ラルの部下のアコースのザクをキャノン砲で撃破し、カイではできないような肉弾戦を見せてコズンのザクをノックアウトさせるなど、“アムロつえ〜”と言わざるを得ない活躍を見せました。
RX-75ガンタンク
『機動戦士ガンダム』にてテレビ版では第6話、第17話、映画版では『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』にて操縦しています。いずれも頭に乗る砲手ではなく、腹部のコックピットの操縦手として操縦しています。テレビ版ではそこからコアブロックシステムを使って、ガンダムに感想しますが、映画版ではリュウがガンダムでフォローに回っています。第17話と映画版では割と調子に乗っていったアムロが勝手にガンタンクで出撃しちゃったので、大した活躍もないまま戻る事になります。
RMS-099リック・ディアス
『機動戦士Zガンダム』にて地球にいたアムロが反地球連邦組織エゥーゴやカラバに合流し、最初は7年のブランクでビビってモビルスーツに乗らなかったけど、後に恋人となるベルトーチカ・イルマにそそのかされ、エゥーゴのアポリーが乗っていた赤いリック・ディアスに乗るようになります。テレビ版では『機動戦士Ζガンダム』第16話より、映画版では2作目の『機動戦士Ζガンダム A New Translation-恋人たち-』から。復帰の出撃で、カミーユやクワトロが苦戦していたブラン・ブルタークの駆るアッシマーを見事撃墜するなど、その貫禄を見せつけました。その後、しばらくは地球でこのリック・ディアスに乗り続けていたようです。ちなみにアムロが復活するやいなや、恋人のベルトーチカはカミーユに、ガンダムMk-IIをアムロに譲れとか無茶言ってきます。結局譲られませんでしたが、もし譲られていたらきっとアムロの方が活躍するでしょうから、なんちゃらデスティニーみたくなっていたんでしょうか。
MSK-008ディジェ
『機動戦士Zガンダム』にてテレビ版の第35話から登場。映画版に出てきません。カミーユやクワトロが宇宙に戻り、物語が宇宙に映ってからも地球のカラバに属し、戦い続けていたアムロ。ちょっとしたハプニングで、カミーユとクワトロが地球に戻ってきた際に、援護にきたアムロが乗っていたのがこのディジェです。いちばんアムロっぽくない機体ですね。このディジェはリック・ディアスを改修した機体らしく実質アムロの専用機となっていました。この機体でキリマンジャロ攻撃作戦やダカールでの戦い、ニューギニア基地攻略などで活躍しました。もうこの頃のアムロは一切ビビっていませんでした。このディジェが登場するエピソードはアムロが登場するだけではなく、ようやく大気圏突入シーンをZガンダムが見せたり、カミーユがフォウと再会したり、その後の戦争を左右する事となるダカール演説があったりと、見せ場というか大事なシーンがいっぱいありましたが、映画ではまさかのカットでした。ちなみにこのディジェは映画『機動戦士ガンダムNT』の序盤で量産型が複数登場し、主人公のヨナもこの機体を操縦していたりしました。
RGZ-91リ・ガズィ
映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』にて、冒頭でアムロが操縦している機体。「リ・ガズィ」とは「リファイン・ガンダム・ゼータ」の略称で、Ζガンダムの量産化を目指して開発され、Ζガンダムの欠点である高価で複雑な変形機構を排し、代わりに機首と主翼を備えた追加装備「バック・ウェポン・システム 」を装着することで飛行形態「ウェイブライダー」になる事ができます。序盤でギュネイが操縦するヤクト・ドーガを追い詰めますが、シャアがサザビーで登場するとその性能差で、ギュネイともども逃してしまいます。一応Z系の機体なのに、シャアにエラくディスられて、アムロは乗るのがイヤになっちゃいます。以降は部下のケーラ・スゥが乗ることになります。
RX-93 νガンダム
アニメ作品ではアムロが最後に乗った機体がこの「ν(ニュー)ガンダム」。映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の主役機として登場。上で紹介したリ・ガズィをシャアにディスられて、乗り換えた機体だけあって、その性能や強さはこれまでアムロが操縦してきたモビルスーツとは比べものにならないほど。ここでようやくニュータイプであるアムロの能力を活かせる機体となります。活かしすぎてます。アムロはこの機体の設計にも加わっており、ガンダムで初めてサイコミュ兵器ファンネルを装備しています。そしてユニコーンガンダムがピカピ光るきっかけとなったサイコフレームを初めて採用された機体でもあります。おそらくアムロの乗った機体では一番人気のあるガンダムだと思います。量産機を次々と撃墜し、ギュネイのヤクト・ドーガを撃墜し、シャアのサザビーとの激闘の末、サザビーをも倒します。まさに無双状態。さらにサイコフレームから起きた奇跡により、地球に落下していたアクシズを止める事に成功します。しかし、その際、閃光に包まれたアムロとシャアは行方不明となります。
その他の諸説
小説、漫画、プラモデルのオリジナル展開など後になっていろいろなアムロの乗った機体が出てきています。Zガンダム3号機やZプラス、リック・ディジェなんていうのも最近マンガででてきているので、このあたりの情報はまとめきれませんが、その中でも一際人気のあるのが、νガンダムの小説版という設定だったのに、人気が高かったため、νガンダムの改良発展型となってしまったHi-νガンダム。これはゲームの影響が大きいとの事です。
そして逆にアニメ作品に登場しましたが、アムロ専用機として開発されながらも、アムロが乗る事のなかった『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場したガンダムNT-1 アレックスというのも存在しています。
以上がアムロが操縦したモビルスーツの紹介でした。今回はアニメ作品に登場したアムロの機体のみの紹介としました。次はライバルのシャアが操縦したモビルスーツを紹介できればと思っています。
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