ゲーム『ザンキゼロ』のストーリーを紹介しています。今回はPart5。ユマが主人公の物語です。
ここからはユマ視点で物語が進みます。
思いっきりネタバレとなるので注意してください。
目次
『ザンキゼロ』のあらすじ Part5 暴食
ユマは一人考えていました。使命に従わなければと。その使命とは“クローン研究の全てを抹消しろ”というもの。この使命は父である真白レンジからのもので、ユマの中では絶対のものでした。その対象が仲間であっても自分自身であっても例外はないと。しかし、未だ実行に移れないのは、仲間に対する親しみなどではなく、監視者の存在。エクステンドTVを制作したり、みんなをガレキ島に連れてきた黒幕がいて、おそらくこの状況で、生きていられるということは、その黒幕もクローン人間。その正体を知り、息の根を止めなければならず、黒幕が敵対するならば仲間の助力が必要と考えていました。これまでもユマはその真意をみんなに悟られずにいました。
ステミスカイ
あの惨劇から1日経って、ガレージではエクステンドマシンに新しいパーツが取り付けられようとしていました。取り付けていたのはサチカで、どうやらサチカはすっかり元気になった様子です。新しいパーツを取り付けられて、エクステンドマシンに新たに追加された機能は、元々、ゲームの筐体のような見た目のまま、横スクロールのシューティングゲーム『ステミスカイ』が遊べるようになっただけ。クリオネのように何かしらの機能が追加されたのかと思っていましたが、ただ単にゲームが遊べるようになっただけでした。
さっそくリョウがこのシューティングゲームをプレイします。そのゲームはどうやらいわゆる“クソゲー”らしく、どんどん自機数を失くしていくリョウ。サチカが交代しろというと、リョウはまだだと言います。おとなげないリョウを制するように、ハルトが変わってあげろと声をかけると、残り表記はゼロだけど、まだプレイする最後の自機が残っているといってプレイしますが、結局やられてゲームオーバーに。『難しすぎんだろ!こんなんクソゲーだ、クソゲー!』と苛立つリョウを見たていたユマは、子供の頃同じような場面を見ていた事を思い出します。それと同時に、例のサチカが殺されるイメージも思い出します。
『ガレージキッド』
『・・・ガレージキッド』
ふとユマが口にした一言に驚く一同。その言葉にみんな聞き覚えがあると言います。するとミナモが昔みんなが遊んでいた時のグループ名がガレージキッドだったと言います。子供の頃に秘密基地であるこのガレージで遊ぶ時にサチカがつけた名前だと言います。どうやら、この島で出会う前からみんな知り合いだったようです。しかし、なぜ忘れているかわからない。昨日の惨劇を考えると、もしかしたらトラウマとなって忘れてしまっているかもしれない。これまで記憶がなかったリンコとマモルも、あのサチカが殺されるシーンを思い出したといいます。リョウだけはまだ思い出していませんが、ガレージキッドという名前には記憶があると言います。そしてサチカ本人はメガネをかけた男に殺されたことは、まったく覚えていない言います。そんなサチカを見てユマは、確かに顔も声も同じだが、あのサチカとこの子とは違うと心の中で思います。そしておそらくユマだけしか気づいていない事。それは当時のガレージキッドは7人組。・・・今この島には8人います。
新しい廃墟
そしてまたエクステンドTVが始まりました。ミッションはここ最近と同じ、パーツを手に入れるというもの。いつもの掛け合いで始まったTVで、新しい廃墟が着いたといいます。今度の廃墟はクルーズ客船ベルエモア。そこに新しいパーツがあるといいます。
みんなの視線がユマに集まります。この中で豪華客船などと関係があるのは、おそらくユマであるとみんな考え、おそらくあの攻略ビデオもユマに関するものではないかと一同は予想します。もちろん、ユマ本人もそう考え、みんなの意見に同意します。
クルーズ客船ベルエモア
エクステンドTVが言ったように、新しい廃墟である、クルーズ客船ベルエモアはガレキ島に着いていました。これまでのようにメンバーたちは廃墟の探索を開始します。そして廃墟に入ってすぐに予想通りにエクステンドTVと攻略ビデオが流れ始めます。今回のタイトルは暴食。そしてこれも予想通りでしたが、その内容はユマに関するものでした。
攻略ビデオ
小さい頃のユマは父と母とクルーズ船で食事をしていました。しかし父の真白レンジが料理の中に妻の好物であるレバーがないことで憤り、シェフを呼びつけます。シェフは「レバーのように鮮度の低いものはクルーズ船で提供できない」と伝えます。しかし、真白レンジは納得しません。真白財閥の総帥である自分は間違っていないと言い張り、レンジはシェフに謝罪させます。さらにレンジはシェフが数秒躊躇したことが気に入らず、「大切な時間を無駄にした」とシェフをクビにしました。
その後、ユマとユマの母モアは自室に戻りました。ユマは父があまりにも横暴ではないかと感じたということを母のモアに伝えると、モアは父が一般人であれば間違っていることかもしれないが、総帥である以上、間違いが許されないんだという事をユマに聞かせます。そしてそんな父をどんな事があっても支えてほしいと、母に頼まれます。
そして一度攻略ビデオは終わります。常に冷静なユマでしたが、内心動揺していました。この攻略ビデオを作った人間は、間違いなくユマの使命を知っていると判断したからです。そしてこのままビデオが進めばそんな使命をみんなに知られてしまう。そんなユマに優しい言葉をかける仲間たちでしたが、ユマの心の中では、ここにいるみんなを必ず消す事を改めて誓っていました。
MANIの正体
そして再び攻略ビデオは流れます。体の弱かったユマの母が亡くなりました。普段の冷酷な父レンジでしたが、最愛の妻の死に泣きじゃくり取り乱していました。そんな初めて見る父の姿に驚くユマ。父を慰めるため、今後は自分が母の代わりとしてレンジを支えると伝えます。
その後立ち直ったレンジは、ユマを娘としてではなく、亡き妻の代わりとして接します。そしてユマもそれを受け入れます。母との約束のため、父を支えるため人形として生きることを選んだユマ。そんな二人の関係が続く中、レンジはユマにある話を伝えます。それはレンジが投資しているとある研究についてでした。その内容は『MANI』と呼ばれる医療用のナノマシンの研究でその研究の最終目標がクローン人間の研究でした。この研究が成功すれば、自分の代わりを作ることができ、事実上の不老不死を可能とするといいます。
そしてまたビデオは一旦終わります。ユマと父の関係も衝撃でしたが、問題はそこではない。ビデオを見ていたメンバーはさすがにユマに質問をします。はじめからこの体の事を知っていたのか、一体さっきの攻略ビデオはどうゆう意味なのか。
真白ナノテクノロジー研究所、その頭文字をとったのがMANI。数年前、最新技術を集め、海中に巨大な研究所を作ったとの事。エクステンドTVが言っていた通り、MANIはクローンの研究をしていて、エクステンドマシンもおそらくMANIが作ったものだとユマは言います。しかし、研究がどれくらい進んでいるなどといった詳細は知らなくて、自分も目が覚めたときにあの島にいたとユマは話します。ハルトがエクステンドする所を初めてみて、それが父の研究していたクローン人間だったと知ったと言います。ユマの発言にハルトは、それをどこまで信じていいかわかないと言います。しかし、ゼンが言い分はわかったから先に進もうと言います。いつもなら、皮肉を言いそうなゼンにどうしたと質問するハルト。するとゼンは『日暮くんの方がどうしたのさ?仲間同士で疑心暗鬼になるのはよくないんでしょ?』と言いながら、もしユマが嘘をついていたら、これまでのように嫌がらせのようなビデオを見せられることや、MANIについて自ら教えるのがおかしいので、ユマは敵ではないとゼンは主張します。ゼンの意見にとりあえず納得した一同でした。
その後も探索を続けます。地下フロアを探索中に、あまりの荒廃っぷりリョウが、せっかくの豪華客船なのに、ごちそうも酒もないと騒いでいると、ゼンが黙れといいます。ゼンのツッコミに言い返すリョウに対して、声が聞こえないのかと真剣な表情で言います。声?耳を済ますとあのロンドン橋の鼻歌が聞こえました。
クロスケ再来
メトロプラザ真白で会った会話をし、サチカをなぶり殺しにした異質のクリーチャであるあのクロスケが現れました。怯えるサチカ。サチカだけではなく、全員に恐怖が走ります。近づいてくるクロスケから逃れるため、なんとか地下フロアから脱出します。
なんとか脱出できたメンバー。この船についてきっとユマが詳しいという事で、ハルトはこの後、ユマに先導してもらう事をお願いします。
ユマの使命
ユマの先導でとある豪華な客室にはいった時、またもやロンドン橋の鼻歌が。クロスケから逃げたはずなのに、簡単に追いつかれます。そしてまた逃げにくい状況に陥ります。ギリギリの所で、クロスケの攻撃をかわし、奇跡的に逃げ切った一同。実はユマはクローンを抹消するという父からの使命をクロスケを利用して実行しようとしていたのです。その事にうっすら気づいたハルトがユマに、先導ルートがおかしくなかったと問い詰めます。ユマは久しぶりだからわからなかったと誤魔化しますが、今回はさすがにゼンも怪しいと思った様子。しかし、今はパーツを手に入れる事を優先しようとミナモが提案し、とりあえず注意しながら進むことにしました。
暴食
先に進むとまたエクステンドTVが流れます。いつも攻略ビデオと思っていた所、次の攻略ビデオは今までとは違うものでした。どこかのカメラの映像が映ります。写っているのはクローン人間を研究している所長と思われる人間と、その助手。そしてユマの父真白レンジのようです。
そこにはエクステンドマシンが映し出されていました。どうやらユマの父は、ユマの母モアの遺体からユマの母を生き返らせようとしています。所長はこれまでやった事がないので、どうなるかわからないと言いますが、ユマの父はもう待てないと言います。そこで実験は開始されます。
『人類の明るい未来を照らしましょうってね。』と発言した所長はスイッチを押します。するとユマの父の前にユマの母が復活しました。喜んでいる父真白レンジ。ユマではないモアだと狂気のように喜びます。しかし、それもつかの間、クリーチャと化した様子のユマの母は父レンジを襲いました。
その様子を見て喜んいるような所長。すでにユマの母の暴走を止める処置はしていましたが、しばらくユマの父は襲われていた様子。なんとか助かったものの、その様子を笑ってみていた所長に激怒するユマの父。『ゆるさんぞ寺島!MANIもクローンの研究もすべて取りやめだ!』と感情の限り叫びます。
その映像が終わったあと、ユマは愕然としていました。父のあまりに無様な姿、感情ままに研究を中止させ、それまでの事はすべて母を生き返らせるという自分の我欲のためだけでした。これまで父の人形となって、そのすべてを疑いもしませんでしたが、まさに今その信じていたものが壊れ始めていました。先ほどまではクロスケさせも利用して、自分含め仲間を抹消しようとしていたのに、その冷酷さは無くなりかけていました。
暴かれた使命
その後先に進むと最後のビデオが流れます。その舞踏会で踊るユマとユマの父。そこでクローン研究は中止した事をユマに告げる父。ユマのドレスの着替えのため、更衣室にいく二人。そこでユマの父は何者かに刺されてしまします。クローン研究を中止させたくない何者かの行動か、真白レンジは息を引き取る間際に、ユマにクローンの研究に関するすべての物を抹消するように言い残し、この世をさります。
ビデオが終わり、事の真相をしったメンバーたち。さすがにこのまま連れていくわけにいかないと判断したとき、ユマは自分を殺してほしいといいます。
これまでは人形として、父からの使命の事だけを考えていましたが、結局総帥であっても、自分だけの事しか考えてなかったという事を知り、使命に従うのかどうか、考えるのがイヤになったと言います。しかし、サチカはユマはみんなを大好きだから、これまでみんなを殺さなかったと言います。これまでいくらでもそんチャンスはあったが、そうしなかったのは、みんなの事が大好きだから。そしてリンコも私を受け入れてくれたように、真白さんの居場所を作るといいます。リンコはこの発言を自分でもなんの事を言っているのかわからない様子でした。
クローンの構造
しばらく進むとゼンがある書類をクロスケに襲われた部屋で見つけた事を告げます。その書類とは、エクステンドマシンについて。クローン研究の途中報告のような内容の文章で、今のエクステンドマシンでは、クローン人間を生成する際に、大量の廃棄物が出てしまうと書いてあります。しかし、これまで何度もメンバーはエクステンドしてきましたが、そんな廃棄物が出たことありませんでした。ミナモが何か引っかかってるといいますが、専門的な事はユマも他の誰もわからず、先に進む事になりました。
父と母のボスクリーチャ
結局、使命を果たすか、みんなと生きるか選択できないまま、パーツがあるであろう部屋にたどり着いたユマ。入口にはいり、先に進むとボスクリーチャが背後の壁を壊して現れました。その姿ににユマの面影があります。今回のボスはユマの母のクリーチャだと思っていた所、ボスクリーチャが『マッショウシロ・・・・クローーーン・・・』と叫びます。『おとうさま・・・』なんと今回のボスクリーチャはユマの母と父が融合されていました。
こんな状況でも迷うユマ。そんなユマにハルトはみんなと一緒に生きようといいます。そしてゼンは人形は迷うこともできないはずだといいます。その言葉でやっと気づいたユマ。こんな簡単な事に気づいてなかったなんて・・・私はとっくに人形をやめていた。こうして迷ったり選んだりできる。そう強く心に思ったユマは、先ほどの答えをハルトに告げます。
『全てのパーツを手に入れる。それが“私たち”のミッションそうでしょ?日暮ハルト』
この答えにハルトは強く頷き、ボスクリーチャとの戦いが始まりました。回を重ねるごとに強力になっていくボスクリーチャ。クリオネを駆使するなどをしてなんとか戦います。苦戦はしたものの、クロスケに比べるとまだ戦えました。そしてなんとかボスクリーチャを沈黙させます。そこにあったエクステンドマシンからパーツを手に入れ、みんなでガレキ島に戻る事になりました。
クリーチャの正体
島に戻り一息ついた一同。ハルトが使命について本当によかったのか、ユマに問いかけるとユマはこの選択には後悔はないといい。ふつつかな金持ちですが、どうぞよろしくとみんなに挨拶すると、いつものユマに戻ったとみんな笑いました。そしてもちろんユマも笑っていて、これまでの嘘の笑顔ではなく、今は心から笑っていました。
そこでマモルがユマに質問をします。今回戦ったボスクリーチャは本当いユマの父と母だったのかと。ユマはわからないが言動は二人に似ていたといいます。マモルは今回、パーツを手に入れた時、ゼンが見つけたような報告書を発見していたといいます。それにはクリーチャについて書かれていて、クリーチャは元となった人間の記憶に基づいて個体差があると記録されています。なのでマモルはユマに父と母について訪ねたといいます。クリーチャはクローンの一種で、本体は別にいるのではないか・・・というのがマモルの見解。その事を聞いて、ボスクリーチャにあった時を思い出すユマ。『マッショウシロ・・・・クローーーン・・・』そこでユマは気づきます。もしかしして、クリーチャの正体って・・・。この予想は当たってほしくないとユマは思い、考えるのをやめました。
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