gooランキングで『アニメ史上最凶の闇落ちキャラランキング』というのが実施され、他の有名なアニメ作品を抑え、『機動戦士Vガンダム』のカテジナさんこと、「カテジナ・ルース」が1位に輝きました。
目次
まずは「闇落ち」について
今では普通に使われる言葉ですが、念のため「闇落ち」の定義について。「闇落ち」とは、ジャンル問わず物語の登場人物で、主人公や主人公の味方、最初は善良だった人が、敵や悪の側(ダークサイド)に変わってしまうことを指します。元々はネットスラングだったのですが、今では一般的に使われる言葉になりました。いろんな作品を見ているとたまにあるこの「闇落ち」ですが、気に入ったキャラクターほどならないで欲しいと願ってしまうものでもあります。世界的に有名なのは、ダース・ベイダーあたりなんでしょうか。「闇落ち」は物語にいい刺激を加える要素なので、ジャンル問わずいろんな作品で見かける要素です。今回、gooランキングでは、そんなアニメ史上最凶の闇落ちキャラは誰なのかについてアンケートを行い、ランキングにしてみたとのこと。いつもなら「へぇ〜」とか言いながらスルーしてしまう話題なのですが、1位がカテジナさんだったので、今回は取り上げることにしました。全部解説すると長くなるので、上位5位は詳細をご紹介します。
1位 カテジナ・ルース(機動戦士Vガンダム)
いろんな作品を抑え、さらにガンダムシリーズの中でも屈指の闇落ちキャラに選ばれたのは、『機動戦士Vガンダム』より「カテジナ・ルース」。堂々の1位となりました。カテジナさんは、主人公ウッソが戦いに巻き込まれる前に近所に住んでいた綺麗な憧れのお姉さんでした。戦いに巻き込まれた後、ウッソが所属するリガミテティア(わかりやすくいうと良いもの)と行動を共にしていましたが、物語途中で敵であるザンスカール帝国に拉致されてしまいます。その後、一応ウッソのライバルポジションであるクロノクルに惹かれ、徐々にザンスカール帝国のモビルスーツのパイロットとなっていきます。パイロットになってウッソの前に現れた当初は、まだ少しまともな部分もありましたが、物語が進むにつれ、だんだんのイカレ始めます。物語のクライマックスには、ウッソの駆るV2アサルトバスターガンダムに、ウッソを動揺させるために、女性兵士に水着姿でバズーカを装備させ、攻撃するというイカれた作戦を思いつき、それを部下の女性士官たちに命令します。功を奏してか、V2アサルトバスターの強化パーツは破壊することはできましたが、錯乱したウッソが幻影を見ていると思い、生身の水着の女性兵士をビームサーベルで焼きまくるという恐ろしい描写が描かれました。最終的にゴトラタンというモビルスーツでウッソの前に現れ、想い人であったはずの、上官のクロノクルに自分のためにウッソを殺せと命令し、クロノクルが敗れたあと、コクピット開けウッソを誘い、ウッソが顔を出すとナイフで刺してだまし討ちをするなど、まともじゃない行動ばかりしていました。富野監督作品では、「闇落ち」するキャラクターは度々みかけますが、やはりカテジナさんはその中でも、一際イカレた感じがでていました。個人的には納得の1位です。
2位 夜神月(DEATH NOTE)
今回はカテジナさんの件で満足だったのですが、せっかくなので5位まではしっかり紹介します。というか、2位の月(ライト)は個人的には「闇落ち」なのか微妙な所です。なんか最初から悪者だった印象があります。たしかに最初の最初は真面目な大学生だったイメージはありますが、そもそもデスノートを使い始める時点で、もうまともな人間ではないと思ってしまうので、今回のランキングではちょっと違う感じがしました。私も大好きな作品なので、2位というのは嬉しいんですが、今回の結果にはなんとも言えない印象です。『DEATH NOTE』は割と序盤から、観る側に「あぁ・・・ハッピーエンドはないんだろうな」と思わせる珍しい作品でした。主人公が「闇落ち」という数少ない作品ですね。
3位 エレン・イェーガー(進撃の巨人 The Final Season)
主人公が「闇落ち」という数少ない作品とか、ライトのところで言っておいて、3位も主人公が「闇落ち」作品となりました。エレンに関しては、ライトと比べるろしっかりとした「闇落ち」でしたね。当初“どうなっちゃうんだこの話”と非常に先が読めない展開でした。個人的には前半の調査兵団vs巨人という構図で、いざとなったらエレンが巨人になるというのが、ウルトラマン的な感じがして、すごく面白かったのですが、だんだんと物語が変わっていってしまい、エレンがどんどんおかしくなっていってしまいました。最終的には、エレンにも考えあってのことというのがわかりますが、それにしても後半は基本は悪いやつになっていましたね。この先を予想できない展開は、他作品と比べて特別視される理由がよくわかります。
4位 うちはサスケ(NARUTO -ナルト-)
主人公の「うずまきナルト」の親友にして、宿敵ともいえるほどのライバルの「サスケ」が4位。物語の第一部ではナルトとサクラと同じ第七班で一緒に戦う仲間でしたが、第一部の最後に里を抜け大蛇丸の下に行くことを決意してしまい、その後敵として登場することになります。キャラ的に馴れ合うことを嫌う傾向にありましたから、個人的には「なんか敵になっちゃうんじゃないかぁ〜」と心配していましたが、本当になってショックだったキャラの一人でした。最終的には(本当に最終的ですが)ナルトと和解しますが、それまでが長かったので、味方でいた時期よりも敵である時期の方が長く感じました。個人的にはナルトの「螺旋丸」より、サスケの「千鳥」の方が好きだったので、敵になってほしくなかったキャラでもあります。4位はなかなかに納得の順位。
5位 高杉晋助(銀魂)
「高杉晋助」の場合は、物語途中で「闇落ち」するのではなく、以前は仲間だった系ですね。ギャグ全開の『銀魂』の中で、「高杉晋助」が登場するとシリアスな話になるという印象があります。個人的には過去エピソードでかつて銀さんの仲間であったとされますが、登場時から敵だったので、今回の「闇落ち」というイメージとはちょっと違いますね。7位の『幽☆遊☆白書』の「仙水忍」もそうですが、登場時に敵である場合は、ちょっと「闇落ち」度が低い感じがします。もちろん、その作品の知名度も影響していると思いますし、投票した人はそうゆう印象だったと思いますので、5位のいうのも『銀魂』が人気作品ということの現れかと思います。
以下、6位から10位までの結果です。
6位:金木研(東京喰種トーキョーグール)
7位:仙水忍(幽☆遊☆白書)
8位:グリフィス(剣風伝奇ベルセルク)
9位:ルルーシュ・ランペルージ(コードギアス 反逆のルルーシュ)
10位:羽宮一虎(東京リベンジャーズ)
また11位から先もgooランキングの方で確認できます。
個人的には、8位の「グリフィス」あたりがかなりの「闇落ち」感ありますね。ルルーシュはライトと同じ理由でちょっと違うかな・・・。ただ結構主人公がランクインさえていて、これだけの作品の主人公が「闇落ち」してたというのも驚きでした。なによりカテジナさんが1位なのが何よりうれしいです。
今回は以上です。
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