放映されるたびに話題となった『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。今回は第2クールに備えて、12話までのあらすじのネタバレを紹介しています。今回はテレビシリーズの第7話「シャル・ウィー・ガンダム?」について。
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』ネタバレ
放映開始からネットやSNS、ガンプラの売り上げまでもこれまでのガンダムシリーズではなかったほどの盛り上がりを見せた『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。テレビシリーズは第2クールが4月から開始されますが、うっかりしていて、この話題の作品に乗り遅れた人のために、。そんな人のため、何回かに分けて、第1クールのあらすじのネタバレを紹介していきます。本ブログでのネタバレに関しては、なるべく短く簡潔にまとめてきたのですが、この『水星の魔女』に関しては、物語だけではなく、設定や謎、キャラクターたちの話題となったセリフなど、注目された部分が多かったため、今回はできる限り詳細に紹介していきたいと思います。なので全話分になるとかなり長くなると思いますが、移動中など時間がある時に読んでいただけるとうれしいです。
というわけで、今回はテレビシリーズの第7話「シャル・ウィー・ガンダム?」を紹介します。
第7話「シャル・ウィー・ガンダム?」
サリウス・ゼネリ
グラスレー社のCEOでシャディクの養父であるサリウス・ゼネリ。そしてグエルの父であるジェターク社のCEOのヴィム・ジェタークの前で、4人のペイル社のCEOたちは「ええ、認めます。ファラクトはガンダムです。」と伝えていました。ヴィムは嫌味を言いますが、禁止されたガンダムを開発したことについて、サリウスは責めるような発言はせず、ペイル社にもサリウスとヴィムに協力しろといいます。サリウスは「これはデリングの手を読むためのまたとない好機だ」と呟やいていました。総裁のデリングがいない所で何かしらの企みがあるようでした。
結局あの後、エランと会えなかったスレッタはミオリネの温室で、エランの事を考えていました。そこにデバイスとなっている生徒手帳に、インキュベーション・パーティの招待状が2人に届きます。ミオリネいわく、これはグループ内の社交パーティで、学生では御三家くらいしか出席しないと言います。その話を聞いたスレッタは、エランに会えるかもしれないと、ミオリネに参加しようといいます。行く気のなかったミオリネでしたが、スレッタに押し切られ2人で参加することになりました。
ベネリットグループのインキュベーション・パーティが行われている大きなホールには、モビルスーツが何体も展示されているような豪華な催しでした。ミオリネとスレッタはドレスアップして会場に現れました。2人に同行する形で、地球寮のニカとマルタンも興味本位でついてきました。
インキュベーション・パーティとは、新規事業の立ち上げ支援イベントで、投資家たちが出席する中でプレゼンを行い、お眼鏡にかかれば投資額によってはそのまま起業できるという、起業家にとっては夢のあるパーティーのようです。しかし、実際には投資してくれる人はほとんどいなくて、起業できる人はまずいないと、ミオリネはスレッタやニカに説明しました。
スレッタとミオリネはエランを探しに行くことになり、ニカたちはブースを見て回ることになりました。そしてその様子を別室でモニターで見ていたのは、強化人士ではない本物のエラン・ケレスでした。「なんだって俺が強化人士の尻拭いなのさ」と悪態づく本物のエラン。ペイル社の4人のCEOは「他の検体はまだ準備ができていませんので、ここはご本人が適任かと」と話します。「面倒残していきやがって。」とすでにいなくなった自分の身代わりに対して、エランはさらに毒づいていました。
スレッタとミオリネが歩いていると、パーティーの出席者は「例の・・」「魔女なんだろ」とヒソヒソと噂話をしています。その様子におろおろしているスレッタにミオリネは「背筋を伸ばす!」と背中を叩いて喝をいれます。そんな2人の前に現れたのは、御三家の一人シャディク・ゼネリ。グラス片手に現れ「これは珍しい」とスレッタとミオリネに声を掛けてきます。ミオリネは「スレッタがエランに会いたいっていうから、付き添いで来た」と言います。シャディクは「ミオリネ…変わったね。人のために動くなんて、昔のミオリネなら絶対やらなかった」と指摘します。「これも水星ちゃんの魔力かな」と、どうやらミオリネとシャディクは昔馴染みの関係のようでした。去っていくミオリネの背中を見ながらシャディクは「変わったよ君は。残念だ。」と一人呟いていました。
シャディクが去った後、仮面を着けたプロスペラが「ドレスとっても似合ってる」とスレッタに話しかけてきました。スレッタがミオリネをプロスペラに紹介すると、プロスペラはスレッタに飲み物を取って来させ、ミオリネと二人きりで話を始めます。
父親に反発するミオリネにプロスペラは「お父様は21年前のヴァナディース事変を鎮圧した立役者、ガンダムを禁忌にした英雄」と讃えます。しかし、ミオリネにとっては過去の話で、ミオリネの世代はガンダムのことなんか知りません。そして父デリングはいうも上から目線で、説明もなしに勝手に決めて「それに・・・」と母の葬儀の光景が思い出します。
「とにかく、あんな人。父親だなんて認めたくありません!」と言い放ちます。するとプロスペラは笑いながら「その素敵なドレスも今身に付けているヒールもアクセサリーも、寮には入らず理事長室で生活しているのも、他者から受ける敬意も、そのすべてがベネリットグループ総裁であるお父様の力のおかげなのに?」その言葉にミオリネは何も言い返せませんでした。「まずはそのかわいい意地を捨てなくっちゃね?デリングのお嬢さん。」とかなり挑戦的な言葉をミオリネに呟きました。
一方、飲み物を取りに行ったスレッタは、グラスを落としてしまい、慌てふためいていました。その様子を見ていたのはグエルの弟のラウダ。「情けない・・・なんだって兄さんはあんな愚鈍な女を」とグエルがスレッタを気にかけることが面白くないようでした。そこへ父のヴィム・ジェタークから電話がきます。「そろそろだ。指示通りにな」という連絡に「はい、父さん」と応えます。
いまだにおろおろしているスレッタに、ハンカチを差し出す男性がいました。なんとエラン・ケレス(本物)でした。
その頃、ニカはブュッフェの料理の前にいたのですが、どうしていいのかわからずにいました。そんなニカのトレーにローストビーフを載せてくれたのはシャディク・ゼネリ。素直にお礼を言うニカに対して、「こちらこそ、こないだは…ありがとう。ニカ・ナナウラ」と小声でいうシャディクは小声。ニカは居心地悪そうな顔をして「いえ…」と返しました。
エランはペイル社の用事であの日から休学していたと言います。出先のフロントは磁気嵐がひどく連絡がとれなかったことをスレッタに謝罪しました。それを聞いてほっとするスレッタ。「よかったです。・・・笑ってくれるようになって」別人とは知らずに素直にスレッタは喜んでいました。「じゃあ、行こうか」というエラン。「もうすぐ、ホルダーの登壇でしょ。僕も一緒に行くよ」との誘いにスレッタは思わず笑顔になってしまいました。
その頃、スレッタを探していたミオリネ。ニカやマルタンにスレッタがどこにいるのか質問していました。そんな時、ステージがライトアップされ、ペイル社の4人のCEOが登壇していました。そこでアスティカシア学園の生徒を紹介すると伝え、ペイル社のファラクトのパイロットであるエランを紹介したあと、そのファラクトに勝利した現在のホルダーであるスレッタを紹介します。エランと二人でステージに立っているスレッタを見てミオリネは驚きます。スレッタは大勢の前で緊張し、どもってしゃべれませんでしたが「背筋を伸ばす!」というミオリネの言葉を思い出し、なんとか自己紹介をすることができました。そんなスレッタにペイル社のCEOからエアリアルについて質問がされます。「先日の決闘中、そちらのエラン・ケレスから不思議な感覚があったというお話が。」という言葉のあと、エランからも「あの時一瞬、変な反応があったんだ。僕と君の機体が混線するみたいな」と質問されたスレッタは決闘のことを思い出します。前回の決闘でエアリアルがガンビットで発生させたフィールドについて思い出しました。「はい・・・ありました。」と答えるスレッタ。するとペイル社のCEOは「なるほど、間違いありませんね。」と笑いながら伝えると「これではっきりしました。シン・セー開発公社のモビルスーツ、エアリアルはガンダムです。」と告げ、会場がどよめきます。
ペイル社のCEOは自分たちのファラクトはガンドフォーマットを使っていることを認め、「あの現象はガンドフォーマットの相互干渉によって発現するもの。ガンダムに反応するのはガンダムのみ。」その言葉を必死で反論するスレッタでしたが、会場にいたヴィム・ジェタークが「ガンダムの製造、所持はカテドラルの協約違反だ」と示し合わせたように発現します。ペイル社はことの重大さから機体の廃棄と開発部門の解体を約束しました。するとヴィムはシン・セーも同様の処分を受けるべきだと主張しました。
「そんな・・・だってこの前は・・・」とマルタンが前回グエルとの決闘でエアリアルが不問になったことについて言いました。「あいつら、エアリアルも一緒に沈めるつもりだ」とこの企みに気づいたのはミオリネ。必死でガンダムであることを否定するスレッタ。頼みの綱である母親のプロスペラをステージ上で呼びますが、「なんでしょう。会場の外でないと話さないことって。」とプロスペラは会場の外でラウダ・ニールに「父からの伝言です。」と取引を持ちかけられていて、中の様子に気づいていませんでした。なおも必死に否定し続けるスレッタ。会場内のVIP席ではデリングとサリウス・ゼネリが同席していて「我々ベネフィットはガンダムを看過しない。そうですね?」とデリングに確認とっていました。デリングがその質問に答えようとした時、「エアリアルは廃棄させないわ!」という声が会場に響きました。ミオリネでした。「エアリアルはペイル社にもジェターク社にも勝った優秀な機体よ。廃棄するなんてもったいないわ」サリウス・ゼネリになぜあなたがと質問すると「あの子の花嫁だからよ!」と言い放ちます。「問題を履き違えていらっしゃるようだ。パイロットの命を奪う非人道兵器を認めるわけにはいきません。」とサリウスは冷静に言います。「スレッタはピンピンしてるじゃない。ただ否定して排除することしかできないの?」廃棄以外に選択肢があるのか?というサリウスにミオリネはステージ上のスクリーンを使ってプレゼンを始めます。
ペイル社のファラクトの廃棄と開発部門の解体に伴う損害は1200億。その倍の2400億を目標額とする新規事業をプランを提案するいいます。シン・セー社とペイル社の開発部門をM&Aにより買収し、統合。生命の安全を優先し、管理、運用を目的とした新会社を設立すると発表。新会社の社名は『GUND-ARM Inc.(株式会社ガンダム)』と投資家たちにプレゼンし、株式会社ガンダム社の技術力と可能性を示します。「みなさんは今、ベネフィットの業績を立て直す起爆剤を欲しているはず。協約の縛りや生命倫理問題は私と会社が引き受けます。どうか投資を!」勢いやアイディアは、インキュベーション・パーティで行われた他のどのプレゼンより、魅力的ではあったものの、やはり同様に投資家たちは、誰一人賛同してくれる人はいません。「お前の提案には価値がない。皆、そう言っているんだ。」そう言ったのは会場にいた父のデリングでした。「どんな大言壮語を吐こうとも、それを裏付ける信用がお前にはない」と言い放ち、その場を去ろうとしていました。
「まずはそのかわいい意地を捨てなくっちゃね?」ミオリネはプロスペラに言われた言葉を思いだします。次の瞬間スレッタに「守るわよ、私があんたを」と伝えた後、ヒールを脱ぎ捨てデリングの元へ走っていきます。
そして投資のためのデバイスをデリングに差し出し、「あなたに投資してほしい。」と伝えます。「ベネフィットフループの総裁である、あなたの信用をお借りしたい。」と深く頭を下げました。
デリングは「逃げるなよ」と一言告げ、背中を向けます。「お前が考えている以上にガンダムの呪いは重い。」そう伝えてデリングは去って行ってしまいました。そしてミオリネのデバイスのディスプレイには3%の出資が表示されていました。
次の瞬間、デリングが投資したのを見た他の投資家たちもミオリネに出資し始め、一気に投資額を達成してしまい、株式会社ガンダムがここで起業することになりました。「へーえ、お見事」とシャディクも驚いていましたがその養父であるサリウス・ゼネリは「やはり認めたな、ガンダム」とデリングを見つめながら呟いていました。
会場からは大きな拍手がありました。出資者にお礼を言うミオリネ。会場の外でこの騒ぎを聞きつけたプロスペラは「なんだか賑やかね、お話、まだ続きます?」とラウダ・ニールに問いかけ、状況を理解したラウダは悔しそうに去っていきました。
その後、スレッタ、ミオリネ、ニカ、マルタンの4人は合流します。マルタンは思わず「まったく、なにもかも急すぎるよ、いきなり会社なんて」と怒涛の展開に圧倒されていました。そこへようやくプロスペラが現れます。「ごめんねェ。ちょっと用事で離れてて」と飄々と現れて、ミオリネに手を差し出し「助けていただいてありがとうございます。ミオリネ・レンブランさん。」とお礼を言います。「あなたになら、安心してうちの娘たちを任せられますわ。」と握手を交わすプロスペラとミオリネ。その間を割るようにスレッタはプロスペラに「お母さん、エアリアルはガンダムじゃないよね?」と質問をしました。「いいえ、ガンダムよ」と軽い返事。
「え?」と表情が固まったスレッタに「ごめんねぇ、とうとうばれちゃった。エアリアルは、ガンダムなの」スレッタはただ茫然としていました。
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