第2クールに備えおさらい『水星の魔女』第6話の物語のネタバレ紹介

サブカル

放映されるたびに話題となった『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。今回は第2クールに備えて、12話までのあらすじのネタバレを紹介します。今回はテレビシリーズの第6話「鬱陶しい歌」について。



『機動戦士ガンダム 水星の魔女』ネタバレ

放映開始からネットやSNS、ガンプラの売り上げまでもこれまでのガンダムシリーズではなかったほどの盛り上がりを見せた『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。テレビシリーズは第2クールが4月から開始されますが、うっかりしていて、この話題の作品に乗り遅れた人のために、。そんな人のため、何回かに分けて、第1クールのあらすじのネタバレを紹介していきます。本ブログでのネタバレに関しては、なるべく短く簡潔にまとめてきたのですが、この『水星の魔女』に関しては、物語だけではなく、設定や謎、キャラクターたちの話題となったセリフなど、注目された部分が多かったため、今回はできる限り詳細に紹介していきたいと思います。なので全話分になるとかなり長くなると思いますが、移動中など時間がある時に読んでいただけるとうれしいです。

前回の第5話についてはこちらから。

第2クールに備えおさらい『水星の魔女』第5話の物語のネタバレ紹介
放映されるたびに話題となった『機動戦士ガンダム 水星の魔女』。今回は第2クールに備えて、12話までのあらすじのネタバレを紹介します。今回はテレビシリーズの第5話「氷の瞳に映るのは」について。 (adsbygoogle = window.ad...

というわけで、今回はテレビシリーズの第6話「鬱陶しい歌」を紹介します。



第6話「鬱陶しい歌」


「生きていたんですね、先輩」とペイル社のベルメリアはプロスペラに話かけます。その質問にプロスペラは「悪運は強いほうなの…ベルはいつからペイル社に?」と質問で返し、ベルメリアは他に選択肢がなかったと答えます。そしてベルメリアはなんでエアリアルに娘を乗せているのか問いただし、「いまさら21年前の復讐なんて無意味ですよ」と、かつて物語のプロローグで起こった事件、フォールクヴァングでのことをプロスペラ、つまりエレノラに訴えます。その質問には答えずプロスペラは「あのガンダムのパイロットは何人目なのかしら。久しぶりに会えて嬉しかったわ。また会いましょう」と言ってベ歩き去ると、誰かと電話をします。「案の定あぶりだされてきたわ…心配?大丈夫、エアリアルは勝つわ。私の可愛い娘だもの」

《補足》
ここでようやくテレビ本編とプロローグの物語のつながりを見せます。プロローグで起こった事件はテレビ本編の21年前。しかし、プロスペラことエレノラの娘、スレッタの年齢は17歳です。つまりプロローグに登場していたエリーことエリクトとスレッタは別人であることがここで明かされるわけです。この第6話はこの件や物語の終盤で、エアリアルの秘密をなにかしら匂わせる要素が多かったり、いろいろと話題になった回でもあります。


「鬱陶しいか…氷の君はなかなかひどいことを言うな」と呟くアリヤ。地球寮ではスレッタに対するエランの態度の変化について話ていました。「自分から誘ったんじゃないのかよ」とすっかり仲間意識を持ったチュチュも怒っていました。「誕生日・・・聞いたのがいけなかったのでしょうか」とエランの態度の変化に落ち込んでいるスレッタ。そんなスレッタにミオリネは「ちょっと優しくされたくらいで、チョロいのよ、あんたは」とスレッタに厳しい言葉を投げかけます。「あたしが許せないのは、あんたが一言の相談もなしに、決闘の約束を交わして来たことよ。負けたら許さない」そう言って地球寮から立ち去ってしまいました。


一方、禁止されていた決闘で負けてしまったグエルには、厳しい仕打ちが待っていました。ジェターク社からの支援は全て打ち切り、そしてジェターク寮も退寮させられてしまいます。「どこで暮らせばいいんだ?」と父ヴィム・ジェタークの伝言係に質問をすると「お父様からの伝言です。卒業までの学費を払ってやるのはせめてもの情けと思え。以上です。」と言うと去っていきました。フェルシーやペトラ、そして弟のラウダが見送る中、グエルはリュック片手に「ジェターク寮を頼む」とだけラウダに告げ、去っていきました。

決闘委員会のラウンジではシャディクを立会人としたエランとスレッタの決闘の宣誓が行われていました。エランは勝ったらエアリアルをもらうといいます。スレッタは何を賭けるかまだ決まってきませんでした。何も賭けなくていいですか?というセセリアを制すシャディクは決闘当日まで待つことでいいか?と対戦相手のエランに聞くと「どっちでもいい」と言い残してエランは去っていきました。その反応を見たシャディクは「いつもより壁高いなぁ、君、あいつに何かした?」とスレッタに質問します。「・・・私のせいなんでしょうか?」とその答えがわからないスレッタにシャディクは「さあね。でも君が来てからグエルもエランもおかしくなっている。僕も君のこと知りたくなってきたよ。水星ちゃん」と答えました。

今回の決闘はこれまでと違い、フロント外宙域。宇宙空間で行われることになり、ペイル社のモビルスーツに比べ、機動力の弱いエアリアルのために、地球寮のみんなが推進ユニットの準備をしようとしていました。しかし、推進ユニットを買うお金なんてありません。するとニカが「じゃあ作ろっか」と言い出し、スクラップ寸前の推進ユニットをいくつか準備。スレッタが触れただけで部品が剥がれ落ちたのを見て「これ、動くんですか?」と質問するスレッタに「ニカ姉なめんなよ、できるに決まってるだろ。ね?」とニカに振るチュチュに対し、ニカは苦笑いしながら頑張ると返答しました。オジェロとヌーノは相変わらず、決闘で賭けをしていてスレッタに「俺たちはお前に全額ベット。勝てば推進ユニットの費用は賄える」と伝えてきます。負けたら?という質問に二人は「破産」と返答していました。


その頃、対戦相手のエランはペイル社のベルメリアの研究室で検査をしていました。結果は、次の戦闘は問題なし。でもそれは、次の次はもたない、という意味のようです。
そこへ訪れたのがエランとそっくりな顔をした男。「よお、久しぶりだねえ、俺。俺の代わりなんだからさあ、もう少し明るく振舞ってくれよ」どうやらこれまでのエラン強化人士4号は、元となり本物のエランと同じ顔にされ、身体に影響のあるガンダムのパイロットをさせられてきたようです。目的は「花嫁を手に入れれば元の顔に戻れるし、市民ナンバーだって用意する。嬉しいだろ」とのこと。元のエランは自分は何もせず、他の人間を使ってミオリネを手に入れようとしていました。


ニカはボロボロの状態から、立派な推進ユニットを完成させました。推進ユニットを装備したエアリアルで宇宙空間での飛行テストが行われます。十分な機動力を得られたというのに、当のスレッタは浮かない様子。やはりエランの事を考えていました。エランが優しかったのは作戦だった。それに喜んだ自分が馬鹿みたいだと言うスレッタ。そんなスレッタにミオリネは「そうね、バカみたい。実際あんた鬱陶しいし。」と厳しい意見。しかし「でもそれがあんたじゃん。鬱陶しいくらいからんで来て、私の言うことを聞かずに勝手に動いて。進めば二つなんでしょう?そのあんたがなんで逃げてるの!」その言葉で我に返ったスレッタは、考えもせずエランのいるペイル寮に飛んで行きました。
突然エアリアルが現れて、ペイル寮は大騒ぎ。理由を聞く他の生徒に対し、スレッタはエランとの面会を求めます。しかし、取り次いでもらえないとのこと。するとスレッタは他の生徒にも聞こえる館内放送でエランに呼びかけます。どうしてあんなこと言ったのか、どうして決闘したいのか、どうしてエアリアルが欲しいのか、質問をスピーカーで訴えます。しかし返事はありません。返事がないとわかると『ハッピーバースデイ』のバースデーソングを歌い出しました。たまらなくなったのか、部屋で横になっていたエランは携帯でスレッタに連絡します。「帰ってくれ。僕に誕生日はないって言ったはずだ」するとスレッタは「だから…です。今日誕生日にするのはどうですか?誕生日がないのは寂しいじゃないですか」とエランに訴えてます。エランは「やっぱり君は」とだけ言って電話を切り、「鬱陶しいよ」と独り呟きました。


いよいよ決闘です。決闘委員会のラウンジではジェターク社の新寮長となったラウダが迎えられていました。そして決闘直前に宣誓の際、決めてなかった賭けるものについてスレッタは「私が勝ったら、エランさんのことを教えてください」と希望を伝え決闘が開始されました。
決闘開始早々にエランはロングレンジのビームライフルで遠距離からエアリアルを攻撃します。エアリアルはガンビットをシールドにしてこれを防ぎます。エランはコクピットの中で「僕のことを教えてくれ…?僕はガンダムのために作られた使い捨ての駒だ。そう答えれば君は満足なのか?」と独り言を呟くと同時に感情が高まり、「意外と意地が悪いじゃないか、スレッタ・マーキュリー!」と一気に距離をつめ、ビームサーベルで切り掛かかります。


これを同じくビームサーベルで受けるエアリアル。「君はなんでも持っている!友達も家族も、過去も未来も、やりたいことリスト・・・希望だって!」直接接触したことにより、エランの声がスレッタにも届きます。「だったら勝利くらい僕にくれよ!でないと不公平すぎる」とエランはパーメットスコア3を発動し、ガンビットを展開しました。ガンビットからのレーザーにれると、装甲に触れただけで、機能を停止するこの攻撃をエアリアルはなんとか回避します。しかし、エアリアルのガンビットの一つが捉えられてしまい、動きが止まってしまいました。「みんな!」スレッタの呼びかけに、他のガンビットがフォローにまわり、ファラクトのガンビットを撃破しました。ガンビット同士の戦いではエアリアルの方が、優勢と考えたエランは、距離を取りロングレンジのビームライフルで攻撃しようと試み、エアリアルと距離をとろうと機動力をいかしてその場を離れます。


「スピード勝負じゃペイル社のモビルスーツが有利だ。そうする?スレッタ・マーキュリー」と住む場所がなくなったグエルは、テントを張って生活しているようでした。そしてこの決闘を携帯モニターで見ていました。


「このままじゃ追いつけない」スレッタは離れていくファラクトについていくことが精一杯でした。ニカの推進ユニットが優秀であっても、エアリアルでは追いつけません。するとスレッタは「お願いみんな!力を貸して!」とまたガンビットへ呼びかけると、ガンビットたちはエアリアルの機体にマウントされビットオンフォームとなり、エアリアルのスピードが上がりました。追いついてきたエアリアルに気づいたエランは「鬱陶しさもここまでくれば筋金入りだよ!パーメットスコア、4!」と限界に近いパーメットスコアを使いエアリアルを引き離そうとします。エランにはパーメットスコア4のデータストームにより、頬が赤く光るエラン。そしてその顔は苦痛に歪みます。一方、エアリアルは同じくらいの加速でもスレッタの身体には変化ありません。データストームによる苦痛のため、エランは障害物に気づかず危うく接触しそうになりましたがなんとか避けました。しかしスレッタはそのスキを見逃さず「散開!」とガンビットを再び分離し、ファラクトを攻撃します。するとロングレンジビームライフルの破壊に成功しました。一気に優勢になったと思われたエアリアル。しかし次の瞬間、エランはファラクトの脚部キャノンがビームを発射し、その攻撃がエアリアルの推進ユニットを破壊してしまいました。身動きが取れなくなったエアリアルにファラクトのガンビットが放たれます。


ガンビットが寸前まで迫った時、エアリアルのシェルユニットが赤く発光し、ガンビットが機体周辺に展開しました。そしてフィールドのような光を放ちます。そのフィールドに触れたファラクトのガンビットは動きを止めてしまいました。


「動かない?何をした?」と呟くエランでしたが、フィールドからデータストームがエランの元に流れ込んでいきました。たまらず苦しむエランの目に映ったのは、無邪気に笑う少女の形をした光。


「君は?」思わず話しかけるエラン。その光は徐々に数が増えていき、次の瞬間エランに見えていた光がエアリアルのガンビットであったことに気づきます。「ハッ!」我に返ったエランの乗るファラクトへ、ガンビットから一斉にビームが発射されました。


この無数の攻撃の一つが、ファラクトのブレードアンテナをとらえ、つぎの瞬間スレッタの勝利が確定となりました。大喜びする地球寮の面々。そしてスレッタは「お疲れさま、エアリアル。今日はいつもより、声、聞こえた気がする」と自分の愛機に話しかけていましたが、ファラクトのコクピットが気になります。


ファラクトのコクピット内でエランは、強化人士ではない頃の自分の誕生日を祝ってくれた母のことを思い出していました。そこへスレッタが現れてエランをコックピットから引き出します。自分を連れ出したスレッタにエランは「賭けは僕のことを教えるだったね・・・いたんだ、昔。誕生日祝ってくれる人。僕には何もないと思っていた。けど、そうじゃなかったんだ。」とスレッタに告げます。


スレッタは「そんなのおかしい・・・です。」と返答し、「誕生日を祝ってくれる人います。私もいます。」伝えました。その答えにエランは「そうだね・・・おかしいね。」とようやく素直な表情を見せるのでした。
数日後、スレッタは今度こそ本当にエランとデートすることになったようです。待ち合わせの時間まで、しばらく一緒にいたミオリネも時間が近くなるとそっと去っていきました。


その頃エラン(強化人士4号)はペイル社で手足を拘束された状態でした。そしてすぐ近くで、ベルメリアがペイル社のCEOに強化人士4号の延命を必死で懇願していました。しかし、「使命を果たせない強化人士に次はない。あなたもわかっているでしょう」そう告げると虚ろな表情のエランの向かいにあるビーム発生器が光り始めます。「スペアはまだあるわ。早く次を用意することね」。エランはこんな状況にも関わらず、力なくスレッタが歌っていたハッピーバースデーの歌を口ずさみ始めます。

エランを待っているスレッタもハッピーバースデーの歌を口ずさみます。そしてそのハッピーバースデーの歌が終わるのを待たずにに、エランに向かってビーム派生器が光りました。

「まだかなぁ、エランさん。」スレッタは一人待ち続けていました。

第7話につづく

 

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