ガンダムの宇宙世紀シリーズの時系列と内容について説明 Part2

サブカル

『ガンダムシリーズ』で一番の主軸であり、古参のファンが最も支持する『宇宙世紀シリーズ』について、作品ごとの時系列と、内容について少し説明します。これを期に『宇宙世紀シリーズ』を網羅しようとしている猛者がいたらぜひ参照にしてください。今回はPart2となります。




 

宇宙世紀作品の時系列

作品自体が制作されたの時期ではなくて、今回は『宇宙世紀』の年表に沿って、各作品ごとに並べてみました。なお、2021年の時点で映像化されている、もしくは映像化が発表されている作品のみでまとめましたので、ゲーム、小説、コミック、ムックオリジナル展開などの作品については省いています。公式とか非公式とかそういう事ではなく、今回は映像作品のみ絞っています。

では、すごく簡単にではありますが、各作品について個人的な意見を交えつつ、紹介したいと思います。今回はPart2ということで、『機動戦士ガンダムUC』から紹介したいと思います。

それ以前の作品については、Part1をご覧ください。

ガンダムの宇宙世紀シリーズの時系列と内容について説明 Part1
今回は『ガンダムシリーズ』で一番の主軸であり、古参のファンが最も支持する『宇宙世紀シリーズ』について、作品ごとの時系列と、内容について少し説明します。これを期に『宇宙世紀シリーズ』を網羅しようとしている猛者がいたらぜひ参照にしてください。

 

「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」

アニメ化により、大ヒットとなった作品。もとの原作は、月刊ガンダムエースにて連載されていた
福井晴敏による小説です。当時ガンダムエースにて、概要や登場キャラなどが発表された時、
あまり興味はありませんでした。
小説発のオリジナルのガンダムが始まるんだなぁ〜とくらいにしか考えていなかったのですが、ヒロインとして紹介されていた「オードリー・バーン」が実は「ミネバ・ザビ」でした!という情報を見てから、速攻で小説を買ってしまいました。時期的に宇宙世紀シリーズが一切作られていなくて、
作られてもゲームなどで1年戦争あたりのストーリーが追加されるくらいでした。そこにこの作品。読めば読むほどガンダムで、ミネバだけじゃなく、ZZでの主人公の母艦「ネェル・アーガマ」が出てくるし、とある人はあの人だったり、結局ブライトさんがまた出てきたり、リディの声が大人になった0080のアルだったりと(関係ない)、福井さんってどれだけガンダム好きなのよってくらいガッツリ絡ませてきて、更にユニコーンの特徴である全身サイコフレームが物語を面白くしています。ストーリーの根幹である「ラプラスの箱」と呼ばれる正体のわからないものをみんなで必死に追いかけるのですが、正体は大したことないんだろうなぁと予想していたのですが、思いの他、私としては説得力がありました。
また、物語冒頭はこれまでどの作品でも扱わなかった「宇宙世紀元年」も描いていて、物語の根幹となり、この作品内のトラブルの発端となったサイアム・ビストという宇宙世紀元年から冷凍睡眠をしながら生きてる爺さんがいるのですが、この声優さんが今は亡き永井一郎さん。そうです。ファーストガンダムのナレーションの「人類は失われた人口の・・・」の永井一郎さんです。波平さんです。見ようによっては、ファーストガンダムのナレーションもサイアム・ビストが宇宙世紀を振り返っているようにも感じる事ができるので、なかなか素晴らしい演出というか、キャスティングだと思いました。タイトルの『UC』も“ユニコーン”と“宇宙世紀(Universal Century)”のダブルミーニングとの事です。アニメは映画として公開したあと、OVAとして販売するという新しいカタチで全7本制作されています。のちにその7本を再構成して全22話のテレビシリーズ『機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096』としても放映されました。
お台場の1/1ガンダムの立像が、ユニコーンに変わったのを見て分かる通り、非常に人気のある作品となりました。予定だと『機動戦士ガンダムUC2(仮)』が発表されているので、今後まだまだ話題になりそうです。

主人公:バナージ・・リンクス
主役ガンダム名:RX-0 ユニコーンガンダム

 

 

 

「機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)」

劇場オリジナル作品。完全に『機動戦士ガンダムUC』の続編です。宇宙世紀を題材としたガンダムシリーズの振り返りと拡大を目指すプロジェクト『UC NexT 0100』の第1弾として制作されました。
脚本は「UC」と同じ福井晴敏。
個人的な最初の印象としては、“UCが売れたからまたいろいろやり始めちゃったなぁ〜”って感じでした。なので観なくてもいいかなぁとは思ったのですが、映画1本だしって事で一応鑑賞する事に。結果、印象としてはすごく面白かったです。主人公も新しいし、主役のナラティブガンダムもピンと来ないし、ユニコーン3号機もプラモなどで最初に発表された時、後付みたいで好きじゃありませんでしたが、観終わった後、その全部が好きになりました。
そして観るまで一切期待していなかった『UC』の登場人物たちの関わり方。結局バナージが美味しい所もってく感じでしたが、予備知識なしで観たので非常に面白かったです。ただ、『UC』のラストもそうだったのですが、ガンダムとしては少しオカルト的にしすぎな所があって、批判している人も多いです。私としてもやりすぎかなぁとは思うのですが、物語の見せ方は良かったので、どちらかといえば肯定派です。本ブログ内、“機動戦士ガンダムNT 地上波初放送!!”にて、
内容についても触れていますので、合わせて御覧ください。

機動戦士ガンダムNT 地上波初放送!!
地上波初で初めて放送されるガンダムNT の放送日時やその内容、見所について

 

主人公:ヨナ・バシュタ
主役ガンダム名:RX-9 ナラティブガンダム、RX-0 ユニコーンガンダム3号機 フェネクス

 

「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」

劇場3部作として2021年公開予定の作品。原作は富野由悠季その人なのですが、今回のアニメの監督は別の人です。もうすごく前に原作の小説3巻を読んだのですが、果たして原作のままアニメ化されると、個人的には色々と心配な所があります。公開前なのであまり多くは語れないのですが、
記憶によるとヒロインのギギってたしかどっかのオッサンの愛人だったり、物語の結末はまさにザ・富野なラストなので、最初アニメ化の報を聞いた時には耳を疑いました。
『機動戦士ガンダムNT』同様で、『UC NexT 0100』の第2弾となる作品。という事は、原作のままではなく『UC』と絡めてくるんでしょうか。マフティーが実はネオ・ジオンがバックにいたり、またバナージがビームマグナム打ちにでてきたり、変な事しなければ良いのですが・・・。
とにかく、映画が公開されないとなんとも言えないので、ラストを含め、どんな作品になるか期待もあります。ちなみに主役機であるΞ(クスィー)ガンダムは、ミノフスキークラフト(わかりやすくいうと飛べる)を装備し、ビームバリアーがあって、メガ粒子砲やファンネルミサイルなど、もう強い兵器を全部乗せした期待で、無敵に近いです。そのせいか大きさも30mで、この後で紹介する『F91』の倍です。当時物語のラストが衝撃的だった印象がすごくあるのですが、小説は一気によんでしまった記憶があります。“もうずっと頑張っているブライトさんを個人的にはもうそっとしてあげてほしい”そんな印象を残した作品でした。ただひとつだけ、私はハサウェイが嫌いです

主人公:ハサウェイ・ノア(マフティー・ナビーユ・エリン)
主役ガンダム名:RX-105 Ξガンダム

 

「機動戦士ガンダムF91」

機動戦士ガンダムの映画化10周年を記念し制作された劇場オリジナル作品。舞台は『逆襲のシャア』から30年後に設定されていて、それまでの登場人物は一切でてこない、まったく新しいガンダムです。監督が富野由悠季、キャラクターデザインが安彦良和、メカニカルデザイナーが大河原邦男と、ファーストガンダムのメインスタッフが集結し、話題を呼びました。実はこの作品大好きです。まったく新しい作品という事で、ようやくジオンがでてこなくなり、連邦軍の敵は宇宙海賊クロスボーン・バンガード。モビルスーツも高性能で小型化されていて、ビームシールドなど新兵器も出てきたり、それまで敵のモビルスーツは1つ目のモノアイだったのに対し、クロスボーン・バンガードのモビルスーツはゴーグルタイプで共通であったり、とにかく全体的に一新されているのがすごく好きなのです。物語の後半にでてくる新兵器である「バグ」は、当時結構トラウマものでしたね。さすが富野御大発案といった兵器でした。
で、個人的には絶賛している作品なのですが、裏ではいろいろ問題があったようで・・・。この作品は当時、“テレビの新シリーズのプロローグを映画でやってほしい”との事で制作されたのですが、その後この作品の続編はつくられる事はありませんでした。いろいろと大人の事情があったとの事ですが、非常に残念です。その後、富野由悠季原作にて、『機動戦士クロスボーン・ガンダム』が漫画作品として発表されていますが、こちらは未だアニメ化の噂もありません。軽く触れると、『機動戦士クロスボーン・ガンダム』にて、前半ほぼ主役としてクロスボーン・ガンダムX1を駆るキンケドゥ・ナウの本名は「シーブック・アノー」。『F91』の主人公です。非常に人気があり、クロスボーン・ガンダム自体は模型化がいっぱいされているので、いつかアニメ化するかもしれませんね。

主人公:シーブック・アノー
主役ガンダム名:F91 ガンダムF91

「機動戦士V(ヴィクトリー)ガンダム」

現時点では宇宙世紀として制作されている時系列では、一番最後となる作品。テレビシリーズとして全51話となっています。時代も『F91』よりさらに30年後になっていて、ファーストから続く要素は何もないに近い作品。この作品、いろいろとやばい作品となっていて、大好きです。
富野監督はテレビ放映前にインタビューでこの作品を“テレビアニメの原点に戻って、楽しいロボットアニメ、かつ当時の子供に流行のRPGを意識し、主人公が中心のシンプルかつマンガチックな作品を目指していた”と話していました。主人公も13歳とおそらくパイロットの主人公としては最年少。なのですが、ストーリーがどんどん進むにつれて、宗教を背景とした民族主義など重いテーマが描かれ、あれ?どうしたと思っている間に、主要人物の一人がギロチンで処刑されたり、シュラク隊という女性だけの部隊の隊員が、毎話一人ずつ死んだり主人公が自分のお母さんの頭が入ったままのヘルメットを抱えてたりどこが子供向けなんだよ!ってぐらい強烈な場面がいっぱい出てきます。富野作品らしく、最後にバタバタと登場人物も死んでいき、いろいろと深く記憶に残る作品でした。
もう一つ好きな理由は、前半の主役機である『Vガンダム』は量産機です。陸戦ガンダムはどうでもいいとして、テレビのメインシリーズで、主役機が量産機というのも個人的にはツボでした。とにかく、最初の予想と真逆になったこの作品。富野作品好きの人には強くオススメしたいですが、軽くガンダムを見ようとする人は控えた方がいいです。ちなみに主人公のウッソ・エビンの母の名前は「ミューラー・ミゲル」というのですが、『逆襲のシャア』にて、シャアの恋人だった女性の名前が、「ナナイ・ミゲル」。この“ミゲル”繋がりからファンの間では、“ウッソってシャアの子孫?”という噂がありました。期待が高鳴る中、富野監督にインタビューすると、
ウッソの母親「ミューラ・ミゲル」と
シャアの恋人「ナナイ・ミゲル」では
「名前のスペルが異なるので、関係はない」

とバッサリ!!少しぐらい匂わせてくれても良かったのに・・・。

主人公:ウッソ・エビン
主役ガンダム名:LM312V04 Vガンダム、LM314V21 V2ガンダム

映像がされているけど年表に入ってない宇宙世紀作品

これまで紹介してきた作品の他にも、実は映像化されているけど、今回年表にいれていない宇宙世紀作品があります。その理由とちょっとだけその作品について紹介します。

「G-SAVIOUR」

日本とカナダで共同製作されたテレビドラマ作品で、ガンダムシリーズの中で唯一、CGと実写を組み合わせた映像作品。そうガンダムの実写作品です。『機動戦士ガンダム』放映20年を記念して2000年12月29日に『ガンダム誕生20周年スペシャルG-SAVIOUR』というタイトルで名古屋テレビをキー局にANN系でテレビ放映されました。長さ的には映画1本分くらいです。この作品、ガンダムというタイトルこそないものの、モビルスーツのデザインはガンダムそのもので、宇宙世紀223年という、宇宙世紀作品の中でも最も未来を描いています。映像作品以外に、小説やゲームなども発表されていますが、最近になってシリーズの一覧から除外されています。理由は不明。実写がメインなのと、海外で制作されたのでしょがないのですが、とても『Vガンダム』の後の世界観としては見れませんでした。なので年表から外してます。

 

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」

「THE ORIGIN」のタイトルで部分だけアニメ化されてしまったので、非常に厄介な作品になってしまいました。「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」は、「月刊ガンダムエース」という雑誌の創刊号にて、ファーストガンダムのキャラクターデザインや作画監督を務めた安彦良和によって、連載された本来は漫画作品です。でもって、その内容はファーストガンダムのストーリーを設定の見直しや物語のアレンジ、モビルスーツのデザイン変更などが加えられています。ちょっと違う言い方をすれば「漫画のリメイク版機動戦士ガンダム」。安彦氏の画力もあって、漫画はすごく面白いです。ただし「THE ORIGIN」にて新たに追加されたエピソードの中に、シャアとセイラさん幼少期から1年戦争までを描いた「シャア・セイラ編」というのがあるのですが、このエピソードのみがアニメ化されています。ユニコーンと同じ方式でアニメ化されたのですが、アムロが主役の本筋はアニメ化されていないのです。ストーリーや設定など、元のファーストガンダムと若干違うため、この作品も年表から外しています。ただ、シャアとセイラさんの話としては、非常に魅力的な作品なので、元のファーストガンダムを見たあとなら、ぜひ見ていただきたい。

 

以上が宇宙世紀シリーズの時系列と内容についてでした。

すべての作品を網羅するのは、かなりの長さになりますので、ここで紹介した文章を元にチョイスしてみるのもいいのではないでしょうか。

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