中国でサービス終了の『フォートナイト』!中国版の特別仕様だった!

サブカル

日本でも世界でも超人気ゲームである『フォートナイト』。なんとこの『フォートナイト』の中国版が11月15日(日)に終了すると公式サイト上で発表がありました。11月1日(月)には新規アカウントの登録受付が終了され、15日時点で中国国内のサーバーへのログインが不可となるようです。




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中国の『フォートナイト』は特別だった

日本でも小中学生などを中心に大人気の『フォートナイト』。海外でも人気で、世界大会などで優勝すると、高額な賞金がでた事でも話題になっています。そんな『フォートナイト』が今回中国でサービス終了になる背景には、もちろん以前当ブログ内でも紹介した通りゲームに関する厳しい規制が原因のようです。今回のニュースで初めて知ったのですが、中国版『フォートナイト』はこの規制のせいで、どうやら他の国とゲームの仕様がいろいろ違っていたようです。今回はその仕様の違いをいくつかご紹介します。

 

スキンの規制

『フォートナイト』は基本プレイ無料で、入り口の敷居を下げて、楽しみ始めた人が課金していくシステム。今となっては珍しくないこの仕様ですね。その『フォートナイト』の課金要素として一番わかりやすいのが「スキン」。「スキン」っていうのは、キャラクターの見た目を変えるコスチュームのことです。「コスチューム」とは言っても、服だけじゃなく操作するキャラクターがそのまま変更されるので、名称としては「コスチューム」ではなく、「スキン」になっています。この「スキン」が『フォートナイト』のプレイヤーでは、一つのステータスになっていて、小中学生がこぞって欲しがっているものです。中国版ではこの「スキン」にも一部デザインに規制がかかり、通常仕様と変更されているようです。目立つ例としては、頭蓋骨のデザイン、つまりドクロが絡むデザインに関しては、軒並み変更となっているようです。例えば全体的にドクロがモチーフとなっているスカルトルーパーのスキンは、季節など一切関係なくハロウィン風のカボチャ頭に変更になっているとの事。その他にも、「ブラックハート」スキン上位ステージのドクロマスクは、もやもやとして見通せないエフェクトに差し替えられています。

 

ゲームシステム

ゲームの根幹となるそしてゲームシステムも変更されているようです。いろんなモードがありますが、『フォートナイト』の基本的なゲームシステムは、いわゆるバトルロワイヤルで、大人数で戦い最後の一人に勝ち残るのが目的です。似たゲームで言えば、『PUBG』や『荒野行動』とかがそうですね。『フォートナイト』ではこの最後の一人に勝ち抜き優勝した事を「ビクトリーロイヤル」と呼ばれています。この基本的なバトルの仕様にも中国版では規制による変更が行われているそうです。中国では「18歳未満の子どもがオンラインゲームをするのは金、土、日曜と祝日の午後8~9時のみとする」という規制がニュースになりましたが、この規制に合わせて、ゲームのバトルや勝利条件にも変更が加えられていたそうです。まず1回のバトルが20分経過時点で終了する仕組みになっています。この時間経過による終了時点で、生き残ったすべてのプレイヤーに「ビクトリーロイヤル」が与えられるようになっているとの事。さらに、プレイ時間を制限する仕組みも導入されていて、平日ではプレイ時間が90分を超えるとXPが得られなくなり、学習を促すメッセージが表示されるそうです。ゆるいのか厳しいのか、いろいろな捉え方ができますね・・・。

課金要素がない

中国ではオンラインゲームの規制が非常に厳しく、有料ゲームを提供する事業者は中国政府から発行されるゲームライセンスの承認が必要。なんと中国版『フォートナイト』については、このゲームライセンスをいまだに取得できていなくて、これまで課金要素がなかったとの事。前述の「スキン」などを購入するために使われる課金要素のゲーム内通貨、「V-Bucks」は定期的に手に入る仕組みになっていたそうです。ようするに『フォートナイト』を運営しているEpic Gamesはこの中国版『フォートナイト』に関しては収益がなかったのです。じゃあ、なんで配信したんだって話ですが、Epic Gamesとしては、運営のかたわらで、同時にゲームライセンスの承認を得ようとしていた模様です。

 

そしてサービス終了

収益が得られないのが大きいとは思いますが、一方で人気についても他の国のようにはいかなかったようです。中国のバトロワゲームとしては現在も『PUBG MOBILE』が絶大な人気を博しているとの事。元々『PUBG MOBILE』は中国でもそのまま提供していたものの、後に取り下げられたそうです。しかしその後、中国版として『和平精英 Game for Peace』をゲームライセンス取得した上で再リリース。その後、中国では非常に人気作品となっているようです。ゲームライセンスを得ているため、こちらはしっかり収益につながっているようです。人気でも勝てず、収益もでない『フォートナイト』は非常に厳しい状態だったようです。そして今回、サービス終了となったようです。

一部では今回の『フォートナイト』の中国でのサービス終了について、同じく日本でも人気の『原神』も規制の理由でサービスが終了してしまうのではないかと、心配な声が上がっています。他国の規制のため、自分には影響ないことだと考えていましたが、運営そのものにも影響し、いろんな意味で全世界を巻き込んでるなぁと改めて中国のゲーム規制の厳しさを考え直しました。

今回は以上です。

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