続編だった?『真・女神転生III』と『真・女神転生V』の繋がり!

サブカル

無事『真・女神転生V』の4周目を終え、総合的なレビューを紹介しようかと思ったのですが、それよりも気になったのが『真・女神転生III』と『真・女神転生V』の繋がり。今回は『真・女神転生III』と『真・女神転生V』の繋がりや共通点などをまとめて紹介します。



目次

『真・女神転生III』と『真・女神転生V』の繋がり

雰囲気やストーリーのテイストなど、『真・女神転生V』では過去に発売されたナンバリング作品である『真・女神転生III-NOCTURNE』に似ている部分が発売前から示唆されてました。DLCで「人修羅」が登場するなど、なんとなくその関係性も匂わせてもいました。しかし、本編をプレイすると、名称や出来事など2作品で共通する部分がかなり見つかりました。今回は私が見つけられただけになりますが、そんな『真・女神転生III-NOCTURNE』と『真・女神転生V』の繋がりや共通点を紹介していきます。

 

18年前の東京受胎

まずは過去の出来事について。『真・女神転生V(以下:メガテン5)』で主人公たちの暮らしていた東京は、本当は滅んでいる東京を創造主の力により再生した世界。でもって物語で冒険することとなる「ダアト」と呼ばれている廃墟のような魔界が本当の東京だと作中で説明されています。東京がこの「ダアト」のようになってしまったのが18年前の「東京受胎」と言います。「東京受胎」は『真・女神転生III(以下:メガテン3)』の冒頭で起こる現象。東京全体がめくれていき、球体状になり、球体の内側に地面が張り付いているような世界となり、メガテン3ではこの世界を「ボルテクス界」と呼んでいました。この「東京受胎」で実質東京は滅び、主人公たち主要人物のいた「新宿衛生病院」以外の外の人間はみんな滅んでいます。この「東京受胎」という言葉が過去に起こったこととして、メガテン5にも登場します。そしてメガテン5が発売されたのが、2021年の11月。メガテン3が発売されたのは2003年2月です。18年前なんですね。ここまでいろいろ揃えといて関係ないということはないと思います。

つまりメガテン5の「ダアト」はメガテン3の「ボルテクス界」の成れの果て。そう考えるとメガテン5の東京を滅ぼしたのもメガテン3の「氷川」だということになります。そう考えるとメガテン5の世界の見方も変わって面白いですよね。

 

マガツヒの存在

メガテン3にもメガテン5にも「マガツヒ(禍つ霊)」というワードが登場します。メガテン3では精神エネルギーとして描かれていて、悪魔たちはこの「マガツヒ」を必要としていました。赤く輝いている見た目をしていました。

メガテン3では物語上、概念的に存在いているだけでしたが、メガテン5では「ダアト」のあちらこちらに「マガツヒ結晶」というのが落ちていて、3色存在していて緑色はHPが、黄色はMPが回復し、赤色はバトルで使用する「マガツヒゲージ」が増加しました。メガテン5では「マガツヒゲージ」が溜まると様々な強力な攻撃であったり、特殊な効果を発動できる「マガツヒスキル」が使用することができました。この「マガツヒ」という言葉は『真・女神転生IV』および『真・女神転生IV FAINAL』には登場しません。唯一悪魔で「ヤソマガツヒィィィ〜」というのが登場しますが、それ以外は登場しません。扱われ方もほぼ同じような感じなので、メガテン3とメガテン5の「マガツヒ」はほぼ同じものだと思われます。

 

ターミナルの形状

『真・女神転生』シリーズにはマップ移動のショートカットの方法として「ターミナル」というものがあります。ほとんどのシリーズではハイテク機械のような外観をしているのですが、メガテン3では筒状のものに、何かしらの文字が彫刻されているデザインになっていて、使用する時、文字が発光し回転して別のターミナルへと移動しました。

メガテン5のショートカット、いわゆるファストトラベルは「龍穴」と呼ばれる所で可能でした。しかし唯一「ダアト」にあるトウキョウ議事堂から、「東京」の縄印大学医科学研究所へ移動する時は、ターミナルを使用しました。このメガテン5のターミナルが、見た目も動きもメガテン3と同じものになっています。というか、メガテン5で主人公がターミナルを手で回しているのを見て、メガテン3でも手で回してたんだと認識できました。他のシリーズでは違うターミナルのデザインがメガテン3とメガテン5だけ同じというのも、2作品の繋がりを意識したものだと思われます。

 

「月刊アヤカシ」の存在

これは細かい部分なのですが、メガテン3では物語冒頭で、主人公は「ヒジリ」という男に出会い、「東京受胎」後しばらくは彼と行動を共にすることになります。この「ヒジリ」は雑誌記者で、彼が担当している雑誌の名前がオカルト専門誌の「月刊アヤカシ」。その後、病院で千晶が熟読していた雑誌の名前です。この雑誌がメガテン5でも登場します。

と、いっても東京のラージマップでモブに話かけた時にその名前を聞けるだけなんですが、話の内容を聞く限り、メガテン5でもオカルト雑誌として存在しているようです。ファンサービスの一環でしょうが、メガテン3とメガテン5が地続きならば、同じ雑誌も存在します。18年前のメガテン3の世界での「ヒジリ」の顛末を考えると、その後も発刊し続けた「月刊アヤカシ」というのも感慨深いものがあります。

 

人修羅登場

これがDLCに限ったことなので、直結しているとは言い切れないのですが、極めつけはやはりメガテン5発売前にも話題となったメガテン3の主人公「人修羅」の登場。この「人修羅」が登場するDLCは、「人修羅」だけではなく、『真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス(以下:マニアクス)』にて登場した魔人たちとの戦いも描かれています。マニアクスでは各魔人たちから「メノラー」という燭台を奪還していくことになるのですが、メガテン5のDLCでも各魔人と戦ったあとに「メノラー」を手にいれていくことになります。魔人に関するイベントはメガテン3もメガテン5もほぼ同じ内容になっています。メガテン3では手に入れた「メノラー」の数によってアマラ深界という追加ダンジョンの奥へ進めるようになるのですが、メガテン5ではすべての「メノラー」を手に入れるとメガテン5で最強のボスとなる「人修羅」と戦うことができます。その際、イベントで「人修羅」はピクシーと一緒にいるんですが、このピクシーもマニアクスのアマラ深界に行くことで仲魔にできるメギドラオンなどを使用できる「スーパーピクシー」であることを匂わせています。

以上のことを考えると『真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス』にて、「アマラEND」を迎えたあとの「ボルテクス界」が『真・女神転生V』の「ダアト」ということになります。簡単に言ってしまうと『真・女神転生V』は『真・女神転生III-2』というような感じになるというわけですね。もちろん、メガテンシリーズはルートがいくつか存在しますし、並行世界という可能性もありますので、解釈の仕方は人それぞれですが、『真・女神転生V』で用意されたこうした繋がりをいろいろ考えるのも楽しみ方のひとつではないでしょうか。

今回は以上です。

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