ブラックサンとどっちがグロい?『仮面ライダーアマゾンズ』ノススメ

サブカル

『仮面ライダーBLACK SUN』と同じようにAmazon Prime Videoのオリジナル作品である『仮面ライダーアマゾンズ』を紹介します。



目次

仮面ライダーアマゾンズ

ついこの前、仮面ライダー生誕50周年記念と一つとしてAmazon Prime Videoで配信された『仮面ライダーBLACK SUN』。『仮面ライダーBlack』のリブート作品として制作されたのですが、原作へのリスペクトを残しつつ、完全に新しい作品として話題になりました。そしてその内容のエグさや表現のグロさなどから(他にもあると思うけど)一部では賛否両論の評価となりました。そんなリブート作品として注目された『仮面ライダーBLACK SUN』ですが、Amazon Prime Videoでは過去にもう一つの『仮面ライダー』シリーズのオリジナル作品が存在します。
その作品とは『仮面ライダーアマゾンズ』。こちらは仮面ライダー生誕45周年の記念作品の一つとして制作されました。タイトルの通り、1974年から1975年にかけて放映された仮面ライダーシリーズ第4作『仮面ライダーアマゾン』のリブート作品でタイトルの違いは語尾の『ズ』だけですが、設定やストーリーなどはほぼ別の作品となっています。今回は個人的には『仮面ライダーBLACK SUN』より見応えのあるこの『仮面ライダーアマゾンズ』について紹介したいと思います。



まずは原作『仮面ライダーアマゾン』について

元々の『仮面ライダーアマゾン』についても簡単に紹介しておきます。昭和ライダーの代表作でもある『仮面ライダーアマゾン』は当時の仮面ライダーシリーズでは珍しい全24話と短めの作品でした。この話数は当時人気がなかったとかじゃなく、放送枠の都合上、元々全24話で制作されていたそうです。そんな『仮面ライダーアマゾン』は「噛みつき」「引っ掻き」といった野性味あふれる攻撃や、切り裂かれて血しぶきを上げながら散っていく怪人など、この頃の仮面ライダーシリーズの中でもかなり異色な作品でした。主人公も物語前半までまともに言葉が喋れなかったりして、後に続くシリーズでも珍しい要素がてんこ盛りでした。そんな異色づくしの作品からか、後々になって放送当時以上にこの作品を支持するファンが増えてます。他のライダーがゲスト出演することもない(当のアマゾンはあちこちに登場してる)本当にいろいろ珍しい作品でした。

 

そしてリブート

そしてリブート作品の紹介となります。前述の通り、名前は『仮面ライダーアマゾンズ』ですが、設定やストーリーなどはほぼ別の作品となっています。主人公の二人以外にもこの物語に登場するいわゆる“怪人”はすべて「アマゾン」と呼ばれています。『仮面ライダーBLACK SUN』では一部を除いて、割と無害なイメージで差別の対象だった怪人でしたが、こちらの作品では「アマゾン」は人肉を食べるので、人を襲います。元は製薬会社が作り出した実験体なのですが、事故をきっかけに街に放たれてしまいます。その数なんと4000。放っておくと人が殺されてしまうので、この製薬会社は「駆除部隊」を作って秘密裏に「アマゾン」を駆除している・・・というのが大まかな世界観。そして『仮面ライダーBLACK SUN』でも「グロい」とよく言われましたが、この『仮面ライダーアマゾンズ』でも人が食べられるシーンやアマゾン同士の戦いでやたら血しぶきが飛ぶなど、精神的にくるのは個人的にはこの『仮面ライダーアマゾンズ』の方が上でした。物語も二人のアマゾンを中心に、その周りの人々にも焦点が当てられ、世界観や設定をうまく生かしていて、かなり面白い作品になっているかと思います。ただ作品の雰囲気や重さみたいなのは『仮面ライダーBLACK SUN』と通じる部分があるので、あちらが苦手な人には合わない作品かと思います。私はすごく好きな作品なのですが、唯一、主人公の一人の「アマゾンオメガ」のデザインがサッパリしすぎて好きになれなかった。「アマゾンアルファ」はかっこいいので、あの系統で揃えてほしかったです。全13話の物語が2シーズン制作され、全部で26話。それぞれのシーズンで1本の映画版が制作され、短くて見やすいかと思いますが、各キャラクターの掘り下げが浅くなってしまうので、個人的には映画版ではなく、全26話の視聴をオススメします。そして完結編となる『仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判』という映画が2018年に公開され、物語は終結します。

ざっくりストーリー

大手製薬会社の「野座間製薬」が研究していた人工生命体「アマゾン」が、不慮の事故によりその実験体が4000体流出してしまい、人間社会に潜伏してしてしまいます。アマゾン細胞という人工細胞を培養して作られたその実験体たちは、日頃は人間に擬態して生活していますが、人間のタンパク質を好ため、人を食べたいという欲求を持っています。研究施設から脱走した時からつけられていた腕輪の装置のおかげで、その欲求は抑えられていましたが、その効果が切れると怪物に変貌し、本能のままに人間に襲いかかって貪り食べるようになります。このアマゾンたちを秘密裏に処理するため、野座間製薬は系列会社の害虫駆除業者「ノザマペストンサービス」を解説し、その駆除班にアマゾンの駆除にあたらせていました。
一方、そんな野座間製薬の特殊研究開発本部長「水澤令華」の養子である「水澤悠」は、身体が弱いことを理由に令華から家から出ることを許されず、義理の妹の「水澤美月」と共に静かに暮らしていました。悠は定期的な注射による投薬を1日1回義務付けられていたが、以前からこの注射による不快感があることから、ある日この注射を打たずにいました。するとその日、体の中から湧き上がる本能に突き動かされてしまい、無意識のまま家から飛び出してしまいます。本能のまま向かった先は、駆除班のグループととあるアマゾンとの戦いの現場でした。悠はその現場を目撃したことで、自分も異形のアマゾン態へ覚醒してしまいます。
そこへ現れたのが、「アマゾンズドライバー」というベルトを持った謎の男「鷹山仁」。仁はベルトを使い「アマゾンアルファ」へと変身し、駆除班が手間取っていたアマゾンを駆逐します。そしてアマゾンアルファは悠を連れてその場を去りました。
仁に保護された悠は、彼の恋人である「泉七羽」の家で、仁から自分がアマゾンであること、そしてアマゾンとはなんなのかを知らされます。悠は自分が人を喰らう前に駆除されることを一度は望みましたが、七羽からアマゾンズドライバーを与えられ、「アマゾンオメガ」へと変身します。そして悠は自分の存在について「自分は人間なのか、アマゾンなのか」と苦悩しながら、その答えを確かめるために駆除班の一員となってアマゾンたちとの戦っていくことを決意します。

個人的には「シーズン1」が一番盛り上がったイメージ。「シーズン2」も面白かったのですが、やっぱり最初のインパクトの方が印象的ですね。そう考えると『仮面ライダーBLACK SUN』はあの長さがちょうどいいのかもしれませんね。

今回は以上です。

 

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