『水星の魔女』グエル主人公化に批判!過去にもっとすごいのがあった

サブカル

大好評放送中の『機動戦士ガンダム 水星の魔女』ですが最近の展開で、物語中主人公がスレッタではなくグエルになっているように見えることから、一部から批判があるようです。



目次

グエル・ジェターク主人公化

ファーストシーズンの第1話で咬ませ犬として登場し、その後のネタキャラとして扱われてきた『機動戦士ガンダム 水星の魔女』でスレッタの最初の対戦相手となったグエル・ジェターク。ネタキャラのままネットでもいじられ続けたのですが、ファーストシーズンのラストで事故とはいえ、自分の父親を手にかけてしまった事により、セカンドシーズンではなかなか登場しなかったので、ファンにも心配されていましたが、第15話でようやく登場し、地球で過酷な体験をしたグエルは学園に戻り、そこからその成長っぷりを見せつけるように、主人公のような振る舞いを続けてきました。そして第17話ではついに本来の主人公であるスレッタに決闘で勝利。その後、ミオリネと行動を共にしながらも、様々な場面で活躍しています。
一方、本来の主役であるスレッタは、グエルに負けてから辛い状況が続き、エアリアルも取り上げあらちゃっているもんだから、大きな見せ場がないままここ数話物語が進行しています。まあ、個人的には緩急つけている所なんだと思っているのですが、これまでのシリーズを見ていなかったファンたちが現在の展開を批判しているようなのです。まあ確かに仮にもロボットアニメなんだから、主人公だけ戦闘もせずにカヤの外なのは気になりますが、『水星の魔女』に関してはスレッタが母プロスペラからの呪縛を解く必要があるため、こういったエピソードは必要だし、スレッタが落ち込んでいる間、戦闘もないわけにはいかないため、ストーリーの構成上、しょうがないと思うんですよね。何気にガンダムシリーズには古い歴史があります。今回(一時的ですが)のように主人公が主人公らしくない作品もいくつか存在します。今回はそんな主人公がちょっとアレだったガンダム作品を個人的に2つ紹介します。



新機動戦記ガンダムW

まずは軽いヤツから。1995年に放映されたテレビシリーズ『新機動戦記ガンダムW(ウイング)』。後々の続編となった『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』の主役機のウイングガンダムゼロカスタムがかなり人気で有名ですが、テレビ本編は49話と今では考えられない話数を放映していました。まあ、だいたい1年の放送だったんですが、この『新機動戦記ガンダムW』はガンダムシリーズで初の美少年キャラが採用され、女性のファンも多く獲得すつ事になりました。そのせいか、メカよりもキャラクターにフォーカスされた物語になっていて、主人公であるヒイロ・ユイは自らが操る前半の主役機「ウイングガンダム」を49話中、第10話というかなり前の段階で自爆します。自爆といっても全くなくなってしまうわけじゃなく、後々復元もされるのですが、ヒイロはもうそれ以降、このウイングガンダムに乗る事はありませんでした。戦闘シーンは多々あるものの、敵の量産機に乗ったり、仲間のトロワのガンダムに乗ったり、挙げ句の果てにはラスボスとなるガンダムエピオンの最初のパイロットだったりもします。で、ライバルであるゼクス・マーキスが後半主役機のウイングガンダムゼロを操縦し、二人が戦いの中で、お互いに「俺、そっちのガンダムがいい」となって、ガンダムを交換するわけです。この間、物語はかなりの話数があるので、過去のガンダム作品を見ても、この作品ほど主人公がガンダムに乗らない作品は珍しいんじゃないでしょうか。昨今、ガンプラでいろいろリメイクされていますが、ウイングガンダムが発売されるたびに、「あんまり主人公が乗ってないのに人気なのかなぁ」と個人的には疑問に思ってしまうんですよね。変わり物としてやあんんまりメカメカしたガンダム作品が好きじゃない人にはオススメ。テレビシリーズも突拍子のない展開の連続で、主人公がガンダムにのらないとつまらないと思う人以外なら、楽しめる作品だと思います。あ、終わり方では普通に乗りますからね、主役機。

 

機動戦士ガンダムSEED DESTINY

そしてもはや伝説となったのが2004年に全50話で放映された『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』。知らない人向けに順を追って説明します。『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の前の作品となる『機動戦士ガンダムSEED』から簡単に説明します。まずこの『機動戦士ガンダムSEED』は平成のファーストガンダムを目指して制作され、その狙い通り大ヒットとなり、ガンプラがかなり売れ、ファーストガンダム以来の“第2次ガンプラブーム”と呼ばれるくらい売れました。つい最近まで問題になっていた転売ヤーなんかいなくても売れてたんです。ちなみにこの『機動戦士ガンダムSEED』の主人公はキラ・ヤマト。そしてライバル的立ち位置だったのがキラの幼馴染のアスラン・ザラ。この二人が敵対関係になったり、味方になったりして、物語はそれっぽく最終回を迎えるわけです。しかし、それだけ大ヒットした作品となれば続編が期待されるし、作る側もやらないわけありません。そして2年後に放送が開始されたのが続編となる『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』となるわけです。主人公は前作とは違いシン・アスカという新キャラ。そして前作から『Z』のシャアみたいにアスランが名前を変えて登場し、主人公とからんでいくわけです。そんでこれも『Z』っぽいんですが、物語がある程度進んでから、地球に住んでいる前作の主人公のキラも登場します。『Z』の時もアムロは地球で軟禁されていたのですが、久しぶりにあったカツに「地下にモビルスーツを隠してるとか言ってください」とか腑抜けっぷりを指摘されるんですが、さすがにそんなスーパーロボット的な展開はありませんでした。しかし、キラは違いました。アムロと同じように地球で穏やかに暮らしながら、地下に前作の後半主役機のフリーダムガンダムを隠していたんですねー。そのフリーダムが動き始めてから、物語はシン側とキラ側の視点で描かれていくんですが、シンが後半の主役機に乗り換えると、キラも新しいフリーダムガンダム「ストライクフリーダムガンダム」に乗り換えます。そしてちょうどその頃、オープニング映像が新しくなったのですが、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のタイトルが表示された時、画面に映っていたのがストライクフリーダムガンダムだったわけです。この頃はさすがにファンも「え?主役?」となりました。そしてそのまま物語はキラ側の勝利、シンが乗る後半主役機デスティニーガンダムはアスランのガンダムにボコボコにやられて物語が終わってしまうんです。
これを今回の『水星の魔女』で例えるなら、あのままグエルが新しいガンダムに乗って、ラスボス(あくまで仮定)のエアリアルを倒すという展開ですね。ま、さすがにそれはしないと思いますが、衝撃度でいったらそれくらいだったんです。なので、現在スレッタがあまり主人公らしくないのはそんなに大したことではなんです。

もっと言えば、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』は戦闘のない回がかなりあったりと、『水星の魔女』以上に不安になる放送ばかりでしたね。ちなみに『機動戦士ガンダムSEED』シリーズは完結編となる映画化が決定てしていて、そこではシンが活躍できるのではないか?という話があるので、公開されたら絶対見に行きたいと思っています。

今回は以上です。

 

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