『サイバーパンク2077』がSteamレビューで“非常に好評”に

CD PROJEKT REDのオープンワールドRPG『サイバーパンク2077』が、Steamの全体レビューが“非常に好評”に到達したという報告が上がったようです。

80％が好評の“非常に好評”

Cyberpunk 2077 Steam reviews are now sitting at "Very Positive" with 80% of all scores being favourable. Thank you all for acknowledging all the hard work the team has put in over the years since the release!❤️ pic.twitter.com/g8MmyNoyfl

— Marcin Momot (@Marcin360) July 14, 2023

CD PROJEKT REDのオープンワールドRPG『サイバーパンク2077』が現時点でSteamストアページを確認すると、全期間のユーザーレビュー約54万件のうち80％が好評の“非常に好評”表示になりました。これはSteamから直接ゲームを購入したユーザーによるレビューに絞った状態でのスコアとのことです。この報告をCD PROJEKT REDのグローバルコミュニティディレクターを務めるMarcin Momot氏がTwitter上でしたそうです。なんというか、感無量ですよね。ファンとしては。
というのは、『サイバーパンク2077』は発売当初、かつてないバグゲーとして世界中に悪いイメージをつけてしまったというスタートはかなり厳しい状態だったゲームだったからです。以前にもその経緯は説明しましたが、『サイバーパンク2077』はヒット作となった『ウィッチャー3 ワイルドハント』が大好評だったCD PROJEKT REDの新作ということで、発売前から“約束された神ゲー”とまで言われ、多くのファンにハードルを目一杯上げられて2020年の12月に発売しました。しかし、発売後ゲームでは大量のバグが発生し、特にPlayStation4版については、まともにプレイできない環境になり、購入したユーザーからはクレームの嵐となり、大炎上。当時は返金騒ぎになるなどゲーム業界ではかなりの大騒ぎとなり、PSストアなどで販売も停止されてしまいました。そこからCD PROJEKT REDは長きにわたるパッチ配信を続け、ゲームはそれなりにプレイできるようになったのですが、それでも「バグゲー」のイメージを払拭することができず、結構長い間、批判の対象となっていました。中にはバグがなくてもつまらないという声などもあり、当時プレイしていた私はファンとしていろいろ悲しい気持ちになったものです。しかし、あの出来事がきっかけで『サイバーパンク2077』は一気に人気作品としてよみがえることになりました。

アニメ『エッジランナーズ』が超人気作に

ゲーム『サイバーパンク2077』の悪いイメージが払拭されないまま、2022年9月13日からNetflixオリジナルアニメ作品として『サイバーパンクエッジランナーズ』が配信されました。このアニメが前述でいう“あの出来事”ですね。この作品はゲーム『サイバーパンク2077』と同じ舞台で同じ世界観を扱った作品で、実際にはゲームと物語も繋がっていて、時間軸としてはゲームよりも前の物語となりました。このアニメ『サイバーパンクエッジランナーズ』が配信とともに世界中で大人気となりました。ナイトシティというゲームに登場する独特の世界観をわかりやすくアニメに落とし込んでいて、魅力的なキャラクターやテンポいいストーリーなど視聴した人たちに大好評という結果になりました。突如、自身のすべてを失った主人公の「デイビッド・マルティネス」が、人体の驚異的な加速を実現するサイバーウェアを手に入れたことをきっかけに、サイバーパンク＝エッジランナーとして裏世界で成り上がっていく物語になっています。この物語がゲームをプレイしている人だけじゃなく、プレイしたことない人にも非常好評となり、アニメ配信後にゲームの方も大人気になっていったのです。ゲームの方でも最新パッチにより、『エッジランナーズ』関連のクエストが追加され、『エッジランナーズ』に登場した武器や防具が手に入るなど、まさに導線としては完璧。少しネタバレになりますが、アニメで主人公たちを酷い目に合わせたアイツをゲーム内では倒す事ができるため、恨みを晴らすため購入したプレイヤーも多かったようです。この頃からまたゲームの『サイバーパンク2077』も『ウィッチャー3 ワイルドハント』のように神ゲーと呼ばれるようになっていきました。

そして今回の結果へ

正直、発売当時の批判的なコメントを見た身としては、ここまで『サイバーパンク2077』が盛り返せるなんて思っていませんでした。ゲーム自体は非常に面白かったので、その内容にまで批判的な意見が当時あったのを読んだりした時、“面白いのになぁ”と一人思っていたもんです。前評判が良かったのに、ゲーム発売後、バグや質の悪さなどで一気に不評となる作品って意外と結構あると思うんですが、批判を受けながらもここまで地道にパッチ修正を繰り返して、人気を伸ばし、ついには80％が“非常に好評”という評価する作品になった例を私は知りませんね。
私は3周プレイしたので、さすがに今はプレイしていませんが、『サイバーパンク2077』が超好きなので、今回のニュースは非常にうれしいです。CD PROJEKT REDはすでにこの『サイバーパンク2077』の続編を製作していると発表しています。続編発売の時はバグなどには注意してもらいたいですね。

今回は以上です。