先日、アトラスの公式サイトで、2021年3月期の決算公告が公開されました。その内容によると、2019年に発売された『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』が180万本、ペルソナ5の続編である『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』が130万本、そして何より驚いたのがPC版リマスターとなる『PC版 ペルソナ4 ザ・ゴールデン』がなんと約90万本も売上げ、ペルソナシリーズ合計でおよそ1500万本を超えるセールスを達成したとの事。『ペルソナ5』関係は割と新しいコンテンツで、売れるのは分かるのですが、『ペルソナ4』はおおもとのPS2版が発売されたのが、2008年。リマスターや追加要素のある『P4G』ベースとはいえ、13年近く前のソフトが90万本売れたのは驚きの一言です。以下はアトラスの公告より引用
事業の経過及びその成果、事業の状況
エンタテインメントコンテンツ事業を取り巻く環境としては、コンシューマ分野におきまして、新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴う外出自粛による巣ごもり消費の影響や、家庭用ゲーム機における次世代機の発売及びデジタル化の進展により、PCや家庭用ゲーム機でのダウンロード販売が進むとともに、ゲーム需要の高まりが見られました。今後も新たなビジネスモデルやサービスによる収益機会の多様化や、さらには5Gやクラウドといったテクノロジーやインフラの発展に伴い、グローバルでのゲーム市場の活性化や拡大が期待されます。
このような経営環境のもと、当社は主力パッケージゲームタイトルの開発、販売、ライセンス事業に注力し、業績は好調に推移しました。
パッケージゲーム事業においては、
◇ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ(アジア・欧米)
◇キャサリン・フルボディ for Nintendo Switch(全世界)
◇十三機兵防衛圏(欧米)
◇真・女神転生III NOCTURNE HD REMASTER(日本・アジア)
◇PC版 ペルソナ4 ザ・ゴールデン(全世界)
◇PC版 ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ(全世界)を発売し計画を上回る販売に至りました。
2019年10月に発売した『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』は引き続きリピートを受注し約180万本、『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』は約130万本、初めてのPC版リマスターとなる『PC版 ペルソナ4 ザ・ゴールデン』は約90万本と、ペルソナシリーズ合計でおよそ1500万本を超えるセールスを達成いたしました。
国内はもとより、欧米・アジア市場においても販売計画を大きく上回り、引き続き当社の海外売上シェアは高い水準を維持しております。ライセンス事業においては、2020年10月に「PERSONA5 the Stage」第二回公演を開催、2021年3月に『「真・女神転生」オンラインライブ2021 ~オンガクのコトワリ~』を配信、『『ペルソナ5』オリジナル・サウンドトラック』はロングセラーとなり累計出荷枚数が10万枚を突破、また、他社の有力なスマートフォンゲームタイトルと当社のIPとの大型コラボレーションに取り組み、ご好評を頂いております。
このような事業活動の結果、当社単体の事業計画上の目標数値を大きく上回り、グループへの利益貢献を果たすことが出来ました。
また、『十三機兵防衛圏』『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』が、日本ゲーム大賞2020にて年間作品部門「優秀賞」を受賞、『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』がPlayStationR Partner Awards 2020 Japan Asiaにて「PARTNER AWARD」を受賞、『十三機兵防衛圏』が第24回文化庁メディア芸術祭にて審査委員会推薦作品に選出されるなど、タイトルの販売数だけでなく作品のクオリティにも高い評価を頂くことが出来ました。一方で、当社単体の損益は、平成25年11月の事業譲渡に起因し発生した営業権を毎期償却しているなどの影響もあり、2021年3月期は損失計上をしておりますが、セガサミーグループの連結決算におきまして収益面で大きく寄与をしております。またバランスシートでは、自己資本比率が71.6%、流動比率が263.7%と財務面の健全性も高い水準を維持しております。
今後もお客様に喜んでいただけるゲームタイトルを開発し、グループ業績にも貢献し続けていくことが当社の使命だと考えております。
『ペルソナシリーズ』及び『メガテンシリーズ』が大好きな私としては今回のニュースはファンとしてすごく嬉しいです。なにより、今もまだ『ペルソナ4』の需要があるのが、なんか嬉しいです。これまで『ペルソナ5』関連については、『大人気RPG!ペルソナ5!PS4で4種類でているけど、どれがどうなの?』など他にも当ブログでたくさん紹介してきましたが、今ここにきて『ペルソナ4』とは。今回はもう少しだけ『ペルソナ4』について触れていこうと思います。
目次
ペルソナ4
『ペルソナ4』は2008年のPlayStation 2用ソフトとして発売されたペルソナシリーズのナンバリング作品の4作目。この1つ前の『ペルソナ3』にて現在も採用されているカレンダーのシステムが採用され、それまでのRPGとはまるで違った独自のシリーズになりました。『ペルソナ3』も好評でしたが、若干暗めだったストーリーを明るめに変更し、パーティーメンバーとの絆もより深く設定され、舞台を都会から田舎へと移し、改めて発売されたのが、この『ペルソナ4』です。前作の2年後というストーリーですが、直接的な繋がりは少なくて、ちょこっとだけ前作のキャラクターが登場するだけなので、『4』からのプレイでもなんの問題もありません。戦闘システムやインターフェイスなど現在ともほぼ変わっていないので、『5』をプレイして気になった人はすんなり馴染めるゲームシステムかと思います。ストーリーもペルソナシリーズらしく、大きめの衝撃が後半に用意されていますが、ネタバレを避けてはたしてそこまでいけるかは、今の時代なかなか難しいかもしれませんね。その人気からか、2011年にはテレビアニメ化もされました。『5』もいいんですが、サウンドは『4』の方が好きです。
『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』
2012年にPlayStation Vita用のソフトとして発売されたいわゆる完全版。『ペルソナ4』に新キャラ、新イベント、新規アニメーションなど追加し、PS2版ではクリスマスが終了するとそのまま3月の最終イベントに突入する仕様だったのですが、12月以降の期間もプレイできるようになっています。・・・ペルソナシリーズはこのパターン多い気がしますね。世間で嫌われがちな完全版ではあるのですが、新キャラが物語冒頭からがっつりからんでくるので、完全版よりも再構築に近い作りになっています。今回90万本売ったのは、このVita版をPC用にリマスターされた物がSteamにて発売されたものです。世界的に売れた『ペルソナ5』の人気から、パソコンでのゲームユーザーの多い海外での需要がたかかったのではないでしょうか。
こうなると気になるのは『ペルソナ6』
ここまで世界的に成功した『ペルソナ5』の事を考えると、当然次回作である『ペルソナ6』がないわけないと思います。しかし、ディレクターの橋野桂さん、キャラクターデザインの副島成記さん、音楽担当の目黒将司さんらペルソナ開発チームは、現在『Re Fantasy』という全く新しいプロジェクトの開発の最中で、そちらの進捗もなかなか届いていません。かといって別のメンバーにペルソナシリーズは手掛けてほしくはないので、残念ながら『ペルソナ6』はおそらく企画すら始まっていないと予想されます。過去の事例で考えますと、『ペルソナ4』と『ペルソナ5』の間に発売された『キャサリン』から約5年後に『ペルソナ5』がリリースされたので、今回はまず『Re Fantasy』の発売を先に待った方が『ペルソナ6』の発売も見えてくるのではないでしょうか。
個人的には『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』をプレイすると、もう少しだけジョーカーや怪盗団たちと過ごしたいという気持ちもあるので、そちらの新作にも期待したいですね。
ペルソナQシリーズのススメ
そんな新作が待ち遠しくてしょうがない人は、もう古くなってしまった携帯ゲーム機Nintendo 3DSにて発売された『ペルソナQシリーズ』がおすすめ。『ペルソナQシリーズ』は『P3』と『P4』のメンバーが一同に介する1作目の『ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス』とさらに『P5』のメンバーが追加された2作目の『ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス』の2作品が発売されています。基本的なゲームシステムは同じアトラスの『世界樹の迷宮シリーズ』と同じで、タッチペンでダンジョンのマップを自分で書いていくRPGです。戦闘はやや難しめですが、1moreなどペルソナシリーズの独特なシステム取り入れているため、慣れていなくてもすんなりプレイできるかと思います。少し残念なのは、ペルソナシリーズにいつもあるストーリーのどんでん返しがあまり無いこと。決してつまらないストーリーではないのですが、本家のような面白さはあまり感じられません。しかし、なにより大好きなキャラたちがボイス付きで絡んで大騒ぎするので、この作品でしか見れない掛け合いなど見どころがたくさん。桐条先輩と真の生徒会長同士の掛け合いや、モルガナとクマとコロマルのマスコット対決、なによりディフォルメされたキャラながら、ジョーカーと番長が初めて会った時の対決するアニメーションなどは、シリーズを知っていれば知っている人ほどテンションがあがる場面がたくさん用意されています。そしてなにより、このシリーズをプレイし終わると、むしょうに本編をもう一度遊びたくなるので、『P6』まではまだまだでしょうから、『ペルソナQシリーズ』を遊んで、どれか本編をプレイし、気長に『P6』の報告を待ちましょう。
もっとさらっとした記事にしたかったのですが、好きなシリーズとなると余計な事まで書いてしまいますね・・・。今回は以上です。
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