環境省は6月29日に、新種のゴキブリ「ベニエリルリゴキブリ」、「ウスオビルリゴキブリ」、そして新種のムカデの「リュウジンオオムカデ」の沖縄県に生息する3種の希少な節足動物について、種の保存法に基づく緊急指定種にすると発表しました。指定期間は7月1日から3年間で、捕獲や譲渡、売買が禁止されるそうです。ルリゴキブリ類は、インターネットオークションなどでの売買が頻繁に確認されており、速やかに保護する必要があると判断したとのニュースがありました。「ベニエリルリゴキブリ」は沖縄県・宮古島のみに生息していて、羽に帯状のオレンジ色の模様がある新種のゴキブリ。みんなが忌み嫌うあの『G』とは全然イメージは違うものの、それでもその形はちゃんとゴキブリ。「ベニエリルリゴキブリ」のほかに緊急指定種にするのは、与那国島だけに分布する「ウスオビルリゴキブリ」と、沖縄島北部などで見られる「リュウジンオオムカデ」。いずれも最近の研究で新種として認められ、愛好家の関心が高まっているとの事。
つまりこの発表によるとこの新種のゴキブリやムカデを殺してしまったりすると、5年以下の懲役もしくは500万円の罰金となります。ついにゴキブリも保護される時代に・・・と思ったのですが、希少種なので、そうそうお目にかかれないですし、沖縄にしか生息していないとの事。でも沖縄の人なら間違って・・・という可能性もありますね。ただ、一般的な「G」とは違い、色がカラフルなので見分けはつきますね。ちなみにメイン画像のの左が「ベニエリルリゴキブリ」で、右が「ウスオビルリゴキブリ」との事。どっちがどっちかわかりませんが、触覚さえ短ければ、タマムシのようにも見えなくはないですかね。
一方、我々の近くで、いつも元気にダッシュしているゴキブリ君たちは、この緊急指定種なんかになるわけないので、しっかりやっつけましょう。対処についてはこちらでも紹介しています。
リュウジンオオムカデ
そしてゴキブリじゃない方のムカデさんは、「リュウジンオオムカデ」というこちらも新種。名前がかっこいいですが、普通おムカデとの違いは、足の色なんですかね?若干身体も青い感じもします。ムカデなのでゴキブリと違い、人を刺す可能性もあるので、殺すな!って言われてもなかなか納得ができませんね。ただ、例によって希少種なので、なかなかお目にはかかれないと思います。ただ普通のムカデとの見た目の違いは知っておいた方が良いかもしれません。
不快害虫について
さて今回、緊急指定種として発表されたのは、ゴキブリとムカデ。有害菌の運搬などするゴキブリや、人を刺す可能性があるムカデについては、害虫として扱われますが、世の中には『不快害虫』という言葉があります。この不快害虫は、人間や作物などに害するものではないが、形の気味悪さや大発生などで嫌がられる虫のことを言います。種類としては、イモムシ・クモ・ヤスデ・アリ・ダンゴムシ・ワラジムシなど。以前、仕事で農薬会社の人と仕事する事があったのですが、一般的に不快害虫用の殺虫剤などが普通に販売されているとの事ですが、人間に一方的に不快とされ、処理されてしまう彼らに、その農薬会社の人は同情してしまうという話を、以前飲みに行った時に、熱く語っていました。たしかに害することのない、不快害虫は殺されて、今回のように菌をまいたり、人を刺すような虫が珍しいから保護をするというのは、なんとも人間は勝手だなぁと、しみじみ感じてしまいました。
ゴキブリとムカデの保護と聞いて思わず胸の内を語ってしまいました。ジメジメする時期はまだ続き、ここからが保護されていないヤツらとの戦いの時期です。希少種ではない不快な上に、しっかりと害のある彼らは、バッチリやっつけて夏を乗り越えましょう。
今回は以上です。
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