実写映画『ハケンアニメ!』の予告にて、世代別にそれぞれの時代の覇権アニメのタイトルが公開されネットで話題となっています。
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『ハケンアニメ!』
5月20日より全国でロードショーされる日本の実写映画『ハケンアニメ!』。『ハケンアニメ!』は辻村深月さんによる小説が原作となっていて、アニメ制作現場を舞台とした物語。公務員からアニメ業界に転身した吉岡里帆さん演じる斎藤瞳は初監督作で憧れの監督だった中村倫也さん演じる王子千晴と作品同士で火花を散らすことになるというのがメインの物語で、かつて天才として名声を得るもその後ヒット作を出せず、後がない千晴はプロデューサーの尾野真千子さん演じる有科香屋子と組み、8年ぶりの監督復帰に燃えていた。瞳の方はクセが強いプロデューサーの柄本佑さん演じる行城理や仲間たちと共に、アニメの頂点「ハケン(覇権)アニメ」を目指して奮闘するというのがあらすじとなっています。映画の中には劇中劇のアニメ作品も作られていて、そっちのクオリティも高そうで、以前より注目されていた作品です。
この映画、描かれているのがアニメ業界の事なので、どうしてもアニメ好きな人にも注目されてしまうと思うのですが、今回公開された予告動画の冒頭で、各年代ごとの覇権アニメのタイトルを羅列しているのです。これは見方を少し変えると、ここに登場するアニメのタイトルは東映から見た時代時代の覇権アニメのタイトルということになります。そこに登場したタイトルについて、「なんであの作品が入っているんだ?」「あの作品が入ってない」といった感じで、一部のアニメファンから物議を醸し出しているのです。では、なんのタイトルが選ばれているのか?年代ごとに見てみましょう。
1990年代
- 新世紀エヴァンゲリオン
- デジモンアドベンチャー
- 幽☆遊☆白書
- 美少女戦士セーラームーン
- るろうに剣心
- カードキャプターさくら
- ポケットモンスター
- GTO
- カウボーイビバップ
- 剣風伝奇ベルセルク
- SLAM DUNK
1990年代は上記の11作品。『新世紀エヴァンゲリオン』に関しては当時のブームは異常でしたね。覇権アニメとして申し分ないかと思います。他の作品は全部を見ているわけではないのですが、タイトルを知らないということはないので、見たことない人も知っているという事で、覇権アニメではあるかと思います。ここからは個人的な意見なのですが、『剣風伝奇ベルセルク』や『カウボーイビバップ』はそこまで当時人気があったような記憶がないんですよね。どちらも大好きな作品なので、選ばれること自体は嬉しいのですが、覇権アニメか?といわれると少し違う気がしますね。『剣風伝奇ベルセルク』は『ベルセルク』として改めて映画化されたり、『カウボーイビバップ』はつい最近になってNetflixで実写化されたりしていますので、その後の評価も含まれているような気がします。・・・『カウボーイビバップ』の実写はアレでしたけど。
2000年代
- 涼宮ハルヒの憂鬱
- 金色のガッシュ!!
- 犬夜叉
- マクロスF
- NARUTO-ナルト-
- ガンダムSEED
- 交響詩篇エウレカセブン
- コードギアス 反逆のルルーシュ
- けいおん!
- 銀魂
- 鋼の錬金術師
2000年代の一番の代表作は『涼宮ハルヒの憂鬱』が挙げられています。私は『涼宮ハルヒの憂鬱』に関しては未だに未視聴なのですが、当時人気がすごかったのは記憶しています。ここに登場した作品のタイトルはどれも人気があった印象があるのですが、唯一『交響詩篇エウレカセブン』だけは、放送当時はそんなに人気なかったような記憶があります。当時、日曜の朝7時から放送していて、視聴率がどうだったのかはわかりませんが、当時では珍しく4クール一気に放送されたのを覚えています。『交響詩篇エウレカセブン』はパチンコなどで人気が出て、その後、続編が作られたり、劇場版として『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』が3部作で制作されて話題になった事もあり、放送当時の年代に名前がいれられたのでしょうか。悪口っぽくなっていますが、個人的には『交響詩篇エウレカセブン』は大好きです。ただニルバーシュのプラモが当時変形できるのが発売されなかったので、それで勝手に人気ないという印象を持ってしまったのでしょうか。個人的には『マクロスF』や『ガンダムSEED(なんで機動戦士が省略されてるかわかりませんが)』、そして『コードギアス 反逆のルルーシュ』はめっちゃ見ました。『ガンダムSEED』に関しては第二次ガンプラブームと呼ばれるほどガンプラが売れた記憶があります。
2010年代
- 鬼滅の刃
- ガールズ&パンツァー
- ラブライブ
- STEINS;GATE
- 魔法少女まどか☆マギカ
- ヴィオレット・エヴァーガーデン
- 約束のネバーランド
- 黒子のバスケ
そして2010年代は文句なしの『鬼滅の刃』が代表作。2010年代は他の年代に比べ少なめとなっています。そのせいか覇権か?と思われるものも含まれています。特に『STEINS;GATE』は知らない人も多い作品なんじゃないでしょうか。まだ見てない人にはぜひ見てもらいたいほどの名作ですが、一般的にはそれほど知られていない気がします。それと『約束のネバーランド』は実写化もして、漫画も大ヒットだったと思いますが、アニメは第2期がいろいろと問題あったので、ここに名前が入るのに少し疑問がりますね。私の記憶だと今は元気なくなってしまいましたが、『妖怪ウォッチ』なんかは相当ブームになっていましたが、アレは覇権にははいらないんですかね。他にも『Fate』シリーズや『ソードアート・オンライン』、『進撃の巨人』などかなりタイトルを思いつきますが、どれも含まれないようです。個人的には『化物語』などの『物語』シリーズはかなり人気あり、大好きだったんですけどこれも含まれませんでした。
覇権アニメの定義
そもそも覇権アニメの定義とはなんでしょう。ネットで調べた所によりますと
1クールもしくは1年間の間でDVD・ブルーレイディスクといった映像ソフトをもっとも売り上げたとされるアニメ。
それぞれ、クール覇権と年間覇権と呼び分けられる。クール覇権は「冬」「春」「夏」「秋」の4作品。
年間覇権はクール覇権の中で最も売れたアニメという事になる。中でも年間覇権アニメは大題的に宣伝され、その年を代表するアニメとして後々まで記憶される事に成る為、年間覇権とクール覇権には社会的に大きな格差が存在する(報道等でも、クール覇権は単なる人気アニメに対し、年間覇権は一世を風靡する国民的・社会現象アニメと扱われる)。
との事。視聴率ではなくソフトの売上で定義されるようです。今回、人気あるのに選ばれなかった作品はこの定義にははいらないという事なのでしょうか。イメージ的には『鬼滅の刃』のように爆発的なブームになる作品のことをそう呼ぶのかと思っていましたが、少し違うみたいですね。
今回、『ハケンアニメ!』に選ばれなかった「覇権アニメ」が話題となりましたが、映画自体は5月20日から公開となっています。大ヒットしている『シン・ウルトラマン』と1週違いでのロードショーですが、動員数的に影響受けないか少し心配です。
今回は以上です。
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