TSUTAYAが消える!トップカルチャーレンタル事業から撤退へ

時事問題

蔦屋書店・TSUTAYAを74店舗展開しているトップカルチャーが、2023年10月期を目処にレンタル事業からの撤退を発表したというニュースが飛び込んで参りました。「新しい“蔦屋書店/TSUTAYA”へのチャレンジ」という中期経営方針を掲げ、今後は特撰雑貨文具やジャンルの拡大や、コワーキング事業への進出を行なうとのこと。レンタルビデオの時代がついに終わりを迎えようとしています。

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やっぱりVODの普及による影響?

レンタル事業の売上は、2013年10月期をピークに減少傾向らしく、10年前と比べると35.9%まで減少しているといいます。そこで、トップカルチャーはフランチャイズ本部のカルチュア・コンビニエンス・クラブへ撤退ペナルティを支払い、レンタル事業撤退を決定したとのこと。撤退期間を2年間と設定し、撤退ペナルティの支払いにより21億円の撤退損失が生じるますが、第三者割当増資を実施し、資本を強化するとのことです。私のような庶民には把握しずらいのですが、21億円を払ってでも撤退せざるを得ないほど、レンタル事業はやっていけないということなんですかね。
古くはビデオテープのレンタルから始まり、時代がデジタルに移行し、レンタルの媒体はDVDに移りました。そしてディスクの規格もブルーレイへと進化してました。ここまではレンタル事業としては、対応できたようですが、ネットの普及により映像媒体は、VODなどの動画配信サービスが主流になりつつあります。レンタルしたものを返却しに行くという手間がないのが当たり前になりつつある現在、レンタルというスタイルはやはり難しいかもしれませんね。TSUTAYAも動画配信サービスを行っていますが、NetflixやAmazonプライム・ビデオのように、低価格ながらもオリジナルコンテンツも魅力的なサービスには、ただ配信するだけでは勝てなかったようです。また時代が変わろうとしています。

 

街からTSUTAYAが消える?

まだすぐではないですし、特撰雑貨文具などを展開していくとのことなので、TSUTAYAの店舗がすぐなくなるというわけではなさそうですが、TSUTAYAは地元に根付いているような大型のショッピングモールのような所でよく見かけます。レンタルが生活の一部として機能していたため、そういった出店をしていたと思いますが、特撰雑貨文具では今のような店舗の展開は難しいかもしれません。全部ではないにしろ、いずれなくなる、もしくは縮小される店舗は残念ながら増えていくとおもわれます。元々はレンタルから普及していったTポイントなども、今後どうなるか心配ですね。ただTポイントに関しては、レンタル以外でも頻繁に使えるようになっているので、会社がなくならない限りは使えそうな気がします。

 

ゲオの動向が気になる

こうなると同じようにレンタルを展開しているゲオの動向が気になります。私の場合、ゲオはゲームの中古ショップとしても活用しているので、撤退してほしくはないのですが・・・。TSUTAYAがなくなると、その分のユーザーがゲオに流れるという見方もできますし、高齢者の方では今の動画サービスになかなか移れない人も多いかと思いますので、ゲオにはそのまま、ギリギリまでレンタル業を続けて欲しいです。8月には超話題作の映画『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』のレンタルも始まるし、最新の話題作はやはりレンタルが一番見やすい状態はもう少し続きそうなので、レンタルというジャンルがなくならないためにも、なんとか踏ん張ってほしいです。

 

レンタルが古い文化へ

音楽ではレコードやカセットテープ、映像ではビデオテープが元々のレンタルの原点でしたが、確かにどの媒体も今や残っていません。レコードに関しては別の付加価値がでているようで、最近になってまた専門店などが増え始めましたが、ビデオテープはさすがにみかけませんね。テープだと寿命が短いのもあって、あまりにも見続けてしまうと、擦り切れて再生できなくなりますから、デジタルに移行するのは当たり前といえば当たり前です。そうして令和生まれの子供たちは、そんなレンタルというサービスがあったということも知らなくなったりするのでしょうか。最近、めっきり行かなくなりましたが、スキーやスノボなどレンタルはさすがにまだあると思いますが。聞いた話によりますと、レンタカーも今やサブスクの時代になったと聞きます。少しずつですが、やはり時代は変わっていっているようですね。

電子書籍、VOD、音楽配信など手元にソフトや物がないのが普通になりつつある現代。たしかに便利だし、私も全然使ってしまっていますが、オッサンとして少し寂しさを感じるニュースでした。レンタルの場合、やはり返却に行くのがユーザーにとっては非常に負担になっていたので、そういった動きをしなくてよくなるサービスが誕生すれば、みんなそちらに行くのは自然の流れですね。少し前まで想像もできなかった生活がいつの間にか自分のそばにあると深く感じてしまいました。

今回は以上です。

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